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幕引き
ルミナとの別れからどれだけの日が経っただろう。
「この写真に写っているのは誰かしら?」
ふてぶてしくも私の部屋に無断で入ってくる一人の女性。
名前をリンと言った。
彼女とはルミナの事件のずっと後に知り合った。
例によって彼女ともごたごたがあった上での今の関係だが、ルミナと違って彼女の事は好きにはなれそうもない。
リンは私の部屋に飾られた、ルミナとの写真を目ざとく見つけ、そんな事を訊ねてくる。
「私の親友よ。もう会えないけど」
そうそっけなく返す。
「そう」
私の言葉に、リンは静かにそう言っただけだった。
私は、今でもたまに考える。
彼女の最期はもっと良いものに出来たのではないか。
彼女を助ける方法が――共存する方法があったのではないか。
だが、そんな事を考えても仕方のない事だというのも理解している。
だったら、私は守ろう。
彼女が愛したこの世界を――彼女の分も守り抜こう。
「……急に独白しはじめるなんて、引くわー」
「んな、うっさいわよ! マジもうアンタぶっ殺す!!」




