表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Design  作者: 相野仁
5/13

(4)

 朝、ご飯を食べ両親を見送ると俺は自室に戻った。

 昨日、メールをやり取りした結果、エレン、ミザール、フィオ、カイルは10時からプレイするらしい。

 他の面子は多少遅れるとの事だった。

 ついでに孝志の奴も10時から……人の事は言えないがあいつも暇人だ。

 そろそろ時間だ。

 VR機を起動させる。

 

【起動します】 


 女性アナウンスが聞こえ、目の前に水色の選択画面が映る。

 いつもの項目に「X-Continent(ベータ版)」が増えている。

 選ぶと勇ましい曲が流れ、画面が一度粉々になって暗転、すぐに青い画面に切り替わった。



『X-Continentにようこそ! ID10008番様』

 

 明るくて元気いっぱいといった感じの女性の声が流れる。

 

『まずはプレイヤー名を登録して下さい』


 これは前作と一緒でいいな。

 皆にも変えるなと釘を刺されたところだし。 


「ステイルだ」 


 目の前でカタカナ変換されたので、OKをクリックする。


『かしこまりました。ステイル様、男性ですね。次に仮想体アバターを製作して下さい』


 こっちは変えてしまってもいいか。

 顔は……あまり変えず、髪を茶色に、目は緑にしてみる。

 これだけで印象は変わるはず。

 体格は……現実と変えすぎると動かしにくいと聞いた事あるからそのままで。


『続いて技能アビリティを選んで下さい。同時にセットできるのは八つまでです』


 俺は色んな技能アビリティを持ちたいから、セットしてなくても能力スキルを使える方がいいかな。

 戦闘系だと格闘だろうか。

 次に生産系は……鍛冶、調合、採掘だな。

 最後に趣味系は……歌、詩吟、釣り、料理をいってみようか。

 料理が馬鹿にできないのは前作で証明ずみだし、他のも使えるかもしれないし。

 問題は農業だな。

 試してみたいけど、セットできる上限を超えてしまってるし……生産系をやるなら採掘は外せないしなぁ。

 初めは採掘をやって、能力スキルをゲットしたら農業に変えてみるか?

 採掘なら多分、技能アビリティを外してもいけるだろう。

 いや、待て。

 今回は鑑定が消えてるんだった。

 鑑定ができなくなったらただのクソゲーになりかねないし、恐らく技能アビリティから派生する能力スキルになってるんだろうけど……。

 まあいい。

 悩んでいても始まらない。

 今回、技能アビリティ能力スキルをセットしなおすのはノーリスクだ。

 まずは出たとこ勝負といこう。

 格闘、鍛冶、調合、採掘、詩吟、踊り、釣り、料理をセットした。

 完了すると目の前にステータスが表示される。


【プレイヤー名:ステイル Lv1】

 LP(生命力):1000

 SP(体力):500

 MP(魔力): 100


 STR(攻撃力):100

 VIT(物理防御):100

 INT(魔法攻撃):0

 MEN(魔法防御):50

 AGI(素早さ):100

 DEX(器用さ):100


技能アビリティ:格闘、鍛冶、調合、採掘、詩吟、踊り、釣り、料理】


能力スキル:なし(最大二十まで)】


『以上で宜しいですか?』


 「はい」を押す。


『それではX-Continentの世界をお楽しみ下さい』


【ステイルはログインしました】


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ