新しい部屋02
眠いなー・・・
そう思ってたら、
がちゃ
魅由「あ、竜也くん!」
竜也「しーっ!!」
竜也君が部屋に入ってきてそのまま・・・
フツーな感じでアタシのベッドに入ってきた。
??
魅由「ちょっと・・なんで?」
竜也「なんとなく♪」
魅由「・・・なんとなくじゃないでしょ」
竜也「秘密にしてよ」
唇に人差し指をあてて言われた。恥ずかしくなって、足で彼を押した。
竜也「やだ、どかないよ」
いたずらっぽく笑った彼・・・恥ずっ///
魅由「どいてよ」
竜也「どかなーい」
眠りにつくかつかないかのトコロで起こされたからか、体がまだ動かない。
脳が布団から出るなと命令している。
つまり、私が布団から出ればいいんだけど、眠いし出れないってわけだ。。
魅由「もー・・」
竜也「あ、このこと他のヤツに言ったら駄目だからね。俺たち約束ごとで勝手に部屋に入っちゃいけないことになったんだから」
魅由「さっそく破ってるわけか」
竜也「そ。今日ここで寝ていい?」
魅由「はっ!??」
竜也「もちろん秘密で」
魅由「え、やめてよ」
竜也「なんで?」
魅由「なんでって、いやココ・・・私のためのお布団・・・」
竜也「お布団ってかわいー♪だいじょーぶだよ、変な事しないから」
魅由「え、そーじゃなくて」
竜也「あれ~してほしいの?」
魅由「絶対してほしくない。どうかお引取りください」
竜也「冷たいー・・」
すねてもカッコよさといい、かわいさといい、衰えないのがむかつくー!!
竜也「どした?」
魅由「いや、かわいーなーって。」
竜也「・・・ふーん。あっそ。じゃ、おやすみぃ」
魅由「ちょ、ちょっと」
それからしばらく、竜也くんを枕でばんばんたたいてたけど、いっこうに起きる気配がないので横で寝ることにした。
そうしたら。
私は竜也くんに背を向けて横になったんだけど――
体が包みこむように持ち上げられて、、、
竜也くんの腕の中にいる状態になった。
え?
起きてたんですか。。
竜也「もー痛いじゃん。そんなにばんばん叩かないでよ」
魅由「だってー起きてるなんて知らないしー」
竜也「寝てても気づくでしょ」
魅由「だって、寝てたじゃん!」
竜也「狸寝入り」
魅由「なにそれ。ひど。てか、ここから出してくれませんか??」
竜也「ごめん、無理。今日はこのまま寝る」
魅由「そんな・・・ね、アタシをなんだと思ってる?」
竜也「カイロ兼抱き枕」
魅由「あのねー!!」
竜也「嘘嘘。じゃ、おやすみ」
どーやらホントに寝ちゃった彼を起こすのはかわいそうだったから、そのまま私もそこで寝ることにした。




