鈴花4
六月のある土曜日。私はいつものように怨みネットの掲示板に書き込みをしていた。休む間もなくキーボードをカタカタを叩いていると、玄関のインターホンが鳴った。
泉だった。私は泉を中に入れた。このところ、泉と一緒にいるのが楽しくなった。最初は疎ましいと思っていたのに、今ではあの頃と変わらず接している。
今日はお母さんが婦人会に出席しているため、家には私一人しかいない。私はキッチンの戸棚からガラスコップを取り出し、冷蔵庫からオレンジジュースとロールケーキを用意した。
自分の部屋に入ると、私はジュースとロールケーキを載せたお盆をテーブルに載せ、コップにジュースを注いでいると、泉の腕に痣があるのを見つけた。
「泉、その腕どうしたの?」
「あ、これ?この前体育で転んでつけたんだ。私ってドジだよね。」
泉は笑いながら腕を花柄のワンピースで隠した。私はまさかと思い、泉に近づいた。
「泉。まさかあんた、真崎達にいじめられてるの?」
これはいじめられていた人間の勘だった。私もいじめられていた頃、よく腕に痣をつけられていたのを覚えている。
すると、泉の目から涙が一粒こぼれる。泉の顔はどんどん悲しそうな顔をし、私の腕の中で泣き崩れた。
しばらくして、泣き止んだ泉は私にいじめられていることを全部話した。真崎は相変わらず、クラスメイトを傷つけているようだ。
許せない。私だけじゃなくて、親友の泉までいじめるなんて・・・。
私は泉の肩を掴んだ。
「大丈夫だよ泉。私が泉を助けてあげるから。」
「鈴花・・・ありがとう・・・。」
その夜。私はこの前知った呪いのサイトを開いた。もし呪いのサイトの噂が本当だとしたならば、真崎達を懲らしめることができるかもしれない。
私はその日一晩中、呪いのサイトにひたすら書き込みをしていた。