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鈴花3

午前二時。私はひたすら掲示板に書き込みをしていた。昼間に泉が遊びに来て帰ったあとから、ずっと掲示板に夢中だ。


私はキーボードをカタカタを打ちながら、ジュースを飲んだり、お菓子を食べたりした。パソコンの周りには、ペットボトルのジュースやお菓子の袋で埋めつくされていた。



私はネット仲間の書き込みも見てみることにした。『友達の書き込み一覧』というボタンをクリックすると、書き込みの中に私の掲示板を見たという人の感想やコメントが書かれていた。



『鈴花さんの書き込み、見ました。鈴花さんはとても辛い思いをしていたんですね(T^T)』



『僕もいじめられています。鈴花さんの気持ち、すごく分かります。』


『いじめられて不登校で苦しんでいる私は、鈴花さんの書き込みにすごく共感しました。私もいじめた奴らに復讐したい気持ちでいっぱいです。』



自分の書き込みを誰かが見て、そして共感してくれている。私は思わず笑みがこぼれる。



ネットの世界とはいえ、自分がカリスマになったような気持ちが良かった。書き込みの足跡はたった一週間で十万件を越え、コメントは一万通を越えていた。



私はオレンジジュースを一気飲みすると、ある書き込みが目に止まった。



『鈴花さん、最近怨みネットの間の噂で気になるサイトを見つけました。このサイトでなら、鈴花さんの怨みはきっと晴らせると思います。サイトのホームページを載せるのでもしよかったら見てみてくださいo(^o^)o』



私はこの書き込みの下にあるサイトのホームページにクリックした。すると、画面が突然真っ黒になり、不気味なイントロが流れてきた。そのすぐあと、画面の真ん中からうっすらと文字が浮かび上がってきた。



『呪いのサイト〜憎い相手をこれで・・・〜』



「なんか気味悪・・・。」



さすがの私でも、『呪い』という単語には弱く、すぐさまそのサイトを閉じた。



私はもう一度怨みネットのサイトに戻り、呪いのサイトの噂というのを調べてみることにした。


サイト仲間に『呪いのサイトの噂って何ですか?』と書き込み、返信を待った。待つこと五分。返事をくれたのは、さっき呪いのサイトの紹介をしてくれた『由美子』という人からだった。




『呪いのサイト噂というのは、呪いのサイトのホームページの書き込み欄に呪いたい相手の名前と、どんな呪いをかけたいかを書き込むと、そのとおりに相手は呪われるっていう話なんだ。鈴花さんも呪いたい人間がいたら、是非この噂を試してみたら?\(`▽´)/』




私はメールを全部読み終えると、パソコンの電源を消して布団の中に潜り込んだ。



あほらしい。本当に呪いなんかあるのかな・・・。



私はいつの間にか眠りについていた。

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