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3章 龍の姿

イングランド北西部 湖水地方

ウィンダミア湖の東岸に位置するウィンダミアの街


俺と美琴はここに来ていた。美琴は小説を執筆するようになっていた。

そして、俺は絵を描いていた。

画材と原稿用紙、俺と美琴。二人は静かな湖のほとりで一軒の借家を選び暮らしていた。


イギリスの湖水地方は自然豊かな野鳥の天国であり、特に小鳥の宝庫として知られている。ヨーロッパコマドリがキャンバスの角に乗っかった。

「まあ、可愛い子。」美琴がささやく。

美琴は続けて言った。「そう言えば、この南北に伸びる湖、龍の形にそっくりね。」

俺もその形が天に昇ろうとする龍の形に似ていることに気付いた。

水面に輝くのは龍鱗か。龍はこの地に休んでいるように見える。


俺は数年間、サラリーマンとして東京で頑張っていた時代を思い出した。

世界の人、龍の乗りて達がこの地に安らぎを求めてやってきているに違いない。


この街にも現代はカフェやレストラン、インターネットなどファシリティーが整っているが、俺と彼女にとって、もっとも心が休まるのはこの静かな湖の素晴らしいところである。


俺は応えた。「俺は龍に救われたよ。またしてもね。」


fin


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