表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

エピローグ


 私がラクスの母親であるユアーネの病を治した日の夜。

 酒場の店主であるディゼットからも感謝され、手料理を振る舞われる。


「本当に良かったな、ラクス。俺からも感謝させてくれ、ありがとう」

「いえいえ、私は引き受けた仕事をこなしただけですから」


 私は茶色いテーブルの上に並べられたディゼットが作った料理に手をつけながら、目の前に座るユアーネとラクス。妹のリナを見る。


「にーなさん、おかあさんのびょうきを治してくれて、ありがとう」


 ラクスの妹であるリナはテーブル越しにそう言いぺこりと頭を下げてくる。

 私はそんなリナを見て優しく笑い返す。


「ええ、これからお兄ちゃんとお母さんと沢山、色々な所に行けるわよ」

「本当……!」

「ええ、」


 私の言葉にとても嬉しそうに笑い喜ぶリナを見て、リナの両隣に座るラクスとユアーネは優しく笑っていた。


 私はそんなユアーネ、ラクス、リナの姿を見て、ラクスからの頼みを引き受けてよかったと心から思ったのであった。



 翌日。

 私はラクスとユアーネ、リナ。酒場の店主であるディゼットに別れを告げてソルヴィーヌ国の空へと飛び立った。


 酒場の手伝いの仕事で稼いだお金とラクスの母親ユアーネの病を治す薬代を合わせたら、当分はお金の心配はしなくて済むくらいには金銭に余裕はできた。


「どうか元気で。さようなら」


 私は少しずつ遠いていくラクス達の姿を空の上から見下ろしながら晴れた空の上で一人呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ