表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

物を送る手法

作者: ぴろわんこ

昔電話が普及し始めた頃、電線で声が送れるのであったら物も送ることができるだろうと大真面目に、電線に物を結んで送ろうとする人も多かった。


それが今は実現できる世の中となった。物を送物線に結びつければ、指定先に届けることができるようになったのだ。


これは運送業界が人手不足で悩んでいる折に、届けてもらう身としてはこの上なくありがたい発明であった。物の運搬という積年の課題が、解消されたのだ。ほとんどの運送会社は潰れてしまったが、時代の流れだから仕方がないとも言えた。


世界中に送物線が引かれるようになった。最初のうちは充分な整備がされてなくて事故も多かったが、先進国から技術者が送られて途上国の事故も少なくなった。


人も送物線で世界各地に行けるようになった。乗り物に乗る必要もなくなり、面倒な手続きも要らなくなったため環境もよくなり、旅行者やビジネスマンにも好評だった。


だが密入国者が増えた。監理方法も確立していないため、治安がどの国も悪くなった。危ない物の配送も容易になったため、危険なクスリに手を出したり、武器を持って犯罪を犯す人も多くなった。

送物線の無い昔の方がまだよかったなと、各国の政府は対策に頭を悩ませることとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ