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歪んだ愛

作者: こっかげー

彼女は壊れてしまったのだ。はるか昔に。




「ただいま」



閑静な住宅街。路上にぽつんと設置してある落書きされた街灯。そんなこの場所が私は好きだ。


部屋の外からの音はほとんどないのだから。ただ、私にも聞きたい音というのはある。それは決まった時間に耳を澄ませばスピーカーから聞こえる。




「ただいま」

高校から帰ってきて疲れた俺はそう呟いた。かなり暗い家の明かりをつけ、多少残った課題や洗濯などの家事へと従事する。


(今日は何を作ろうか...)


いつもなら学校で夜ご飯のメニューを決めるのだが今日はあいにく小テストというものがあり、そこまで脳のリソースを割けなかった。


考え無しのまま冷蔵庫の中を見ていると、今日は和食ということが決まり、早速調理に取り掛かる。俺は"2人前"の材料を取り出し、"2人分"の食器を取り出す。調理が終えた俺はいつも通り2階へと足を向け、ある部屋の前で止まる。


「ご飯だぞ。」


そう扉の前で言った瞬間、部屋の中からはドタドタという音が聞こえ、中から妹が飛び出してきた。

「おかえり、お兄ちゃん」



(ああ、今日も妹は可愛い...っ)




今俺は妹とご飯を食べている。かなり小柄な妹は現在15歳。ツヤツヤの髪の毛に、ぷるんぷるんのお肌。ちょっと子供っぽい声に...と素晴らしいところを挙げ始めるとキリが無いほどに可愛い...ああ、妹でご飯10杯は食べれる。


しかし、こんな内情は誰にも知られてはならない。俺は家事上手の素晴らしい兄として尊敬されたいのだ。


過保護だの親バカだのとは言われたくない性格のひねくれた人間なのだ。


こうして妹との同居生活が始まり2年が経過している。両親は長期の海外出張中だ。


まあ俺としては親がいなければ妹との空間を1人で独占できるので一言で言えば最&高だ。両親からしたってこんな年頃の子供と同居しながらおっぱじめるのも難しいだろうから、これはwin-winの関係だ。



おっと、自分の世界に入りすぎてしまった。正気に戻り、妹の方に視線を向けると、じーっと見られていることに気づいた。

「ど、どうした?」

「.........なんでもない」


...ちょっと油断しすぎたようだ。でもそういう冷たい視線がまたもや良い...。


「ごちそうさまでした。」

妹はそう呟き、俺が事前に貯めていたお風呂に入りに行った。もうちょっと妹のいい匂いを嗅いでいたかった。


【妹視点】

ああ...今日もかっこいい...。

玄関に仕掛けた盗聴器からお兄ちゃんの「ただいま」が聞こえる...今日はちゃんとこの時間に起きることができた喜びを噛み締めよう。


「...かっこいぃ...へへ...今日も仲間内に自慢しよぉっと......」


今日のただいま音声が脳内を巡り、ベッドの上でバタバタと足を動かし、枕に顔を埋める。兄の声の余韻に浸っていると、扉の向こう側から「ご飯だぞ」という声が聞こえてきた。その声に酔い、転びながらも平静を保ち、部屋の外に出る。


(今日2回目のお兄ちゃんの顔...かっこいぃ...。)



今私はお兄ちゃんとご飯を食べている。お兄ちゃんお手製の料理は美味だ。お兄ちゃんの手垢とか食べたいし、手汗も"一緒になりたい"からできれば手を洗って欲しくないんだけど...さすがにキモイって思われるかもだし...妥協しておこう...。


それにしてもやっぱり、私のボサボサの髪とは違ってセットされた髪の毛にキチッと着こなしてる学校の制服はお兄ちゃんの良いところ引き出してるなぁ♡


全てがかっこいい私のお兄ちゃん...。あぁ、永遠に縛って手のひらでわんわんいわせたい。逆でももちろん構わない。私を殴って、罵倒して、殺される勢いで無理やり...。


.........お兄ちゃんの顔...整ってるし......彼女いるのかな......。それだけが気がかり。

......でも、そんな不安もお兄ちゃん見てたら吹っ飛んでいっちゃう。

...............今日はちょっと、ゲーム始めるの遅くなりそうだなぁ...。


「ど、どうした?」

「......なんでもない」


あまりにもお兄ちゃんのことジロジロ見すぎちゃったから、心配にさせちゃったかな...あ、でも今日初めての会話だ...やったぁっ!


...顔赤くなりそうだから逃げよ...


こうしてお風呂へと急ぐのであった。


「完」


《諸々の設定》

兄:高校3年生。成績超優秀だが勉強量が少ないのでテストはかなりカツカツ。アニメと恋愛と友達に興味なし。妹を極限まで愛してるシスコン野郎。


妹:中卒。兄との関係は義妹にあたる。小さい頃に実の両親が離婚。離婚前に父親から受けていた暴力などが原因で壊れた。今は兄を狂ってるほど愛してるブラコン。ゲームでちょっとお金を稼いでる。


両親:同じ会社。めちゃくちゃ偉い人で、海外出張中。奇跡的に同じ配属先。仕事終わりは週一の子供たちとの通話以外は6割型ヤってる。


《後書き》

歪みまくった性癖を表現してたら、私何やってんだろ、やばってなりました。めちゃ中途半端ですが、続きは想像で補完してください。私、作品書ききれない体質(すぐ飽きる)なので!!

この後どうなったかのパターンを用意しました。妄想したい人はご活用ください。


お兄ちゃんが普通に結婚するパターン

お兄ちゃんが結婚しようとしたけど妹ちゃんに阻止されるパターン

ラブラブの順風満帆新婚生活パターン

お兄ちゃんがわんわんになるパターン

お兄ちゃんがDV野郎になるパターン

その他




運営様に怒られそうで怖い。まあこんな底辺見てないですよね()

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