観測記録12:一葉拓真編「副業作家と耐えた先の今と昔の話」
「イベント事にことごとく乗り遅れる性質というのは、癖なのか、遊んでいるのか・・・はたまたただのサボり癖のツケなのか」
それは僕にはわからない
他人の思考回路なんて、わかりやしないのだから
たとえ、人智を超えた力を持とうとも・・・
血を分けた親子であろうとも、同時に産まれた片割れであろうとも
その考えを、一句違うことなく正確に把握することはできやしない
「今回は、とある双子の兄のお話だよ」
昨日、そして今日と日を跨いで生まれた少年たち
片方は父親の愛情を受け、もう片方は地下室に押し込められた
これは、父親がいない・・・とある日の物語
「さあ、観測を始めようか」
二月十四日。昨日は僕の誕生日
二月十五日。今日はあの子の誕生日
そして、母様の命日だ
「拓真。今日は母さんの命日だ。早めに戻るので墓参りに行く準備をしておくように」
「はい」
父の言いつけに対して、淡々と返事を返す
ああ、なんでこの人はここまで面倒くさい人なのだろうか
幼い子供でも分かる堅物さ。そして、面倒くさい人間性
毎日、出かけるたびにこの定型文を吐き捨てる
その行動に、九歳の僕は正直飽き飽きしていた
「指示した通りの生活を心がけるように」
「はい」
「では、行ってくる」
「お気を付けて、父様」
そして僕もまた、同じ定型文を父様に返していく
父様に反応はない。いつも通りの事だとわかっているように
いつも通り、外出する姿を見送り、扉が閉まるまで笑顔を浮かべる
そして鍵が閉まる音と、足音が聞こえなくなった頃に・・・僕はため込んでいた息を吐きだした
「・・・面倒くさい人」
折角の誕生日だというのに、クラスメイトが言うようなお祝いもなければ、プレゼントも何もない
ただ、年を重ねるだけだ
「・・・稽古に行く前に、ご飯を」
始めようか「いつも通りの日々」ってやつを
・・・・・
食パンを二枚焼く
そして、家政婦さんが作り置きしてくれていた朝のご飯を冷蔵庫から取り出して、二つのお皿に盛りつけた
後はインスタントの卵スープをカップに入れて、お湯を注ぐ。これで完成
僕が二人分食べるわけではない
もう一人と、一緒に食べるため
それをテーブルに並べた後、僕はリビングを出て廊下を歩く
そして、一階廊下に先にある部屋に入り、その扉の横にかけられている鍵を手に取る
部屋の真ん中にある床扉の鍵を開けて、僕はその扉の中に入っていった
「拓実」
その先にいる彼の名前を呼んだ
物心がついたタイミングで、この小さな地下室に押し込められた僕の双子の弟
同じ顔をしているのに、髪は伸び放題。薄汚れた服しか身に着けていない彼は・・・僕の姿をじっと眺める
「兄さん?」
「うん。あの人は出かけたよ。朝ごはん、一緒に食べよう」
「ん」
覚束ない足取りで、彼は前に進んでくる
僕はそれを支えながら、彼を地下室から連れ出した
「眩しい、です」
「いつも言ってるね。あの人に灯りを用意できないか打診してみようか?」
「兄さんは、私の存在を知らないというか、覚えていないというのが、あの方の認識です。だから・・・」
「あの人を脅す手段なんていくらでもあるからね。岸間の息子とか使えば余裕だよ」
「・・・兄さんが手を汚す姿なんて、見たくはないです」
「それでも、行動を起こさなければ拓実は一生地下室だよ。わかっている?」
「・・・それは」
拓実は俯いて口を閉ざす
日の元に照らされた身体は、よく見れば生傷も所々に存在する
僕はその光景に、大きく息を吐いた
僕と拓実の間にある格差というものを説明しなければ、状況が上手くわからないと思う
原因は全て、僕らが生まれた時に死んだ母様にある
元々身体の弱かった母様は、僕らの産後に体調を崩してそのままこの世を去った
母様を溺愛していたあの人は、そのことに酷くショックを受けたと聞く
母様が弱るきっかけになった僕らを閉じ込めて、最低限の生活をさせていた
しかし、四年前だったかな。ある一件が起きた
一葉家が代々、臣下として仕える岸間家に第一子が産まれたのだ
嫡男の雅文が生まれたことで「誰でもいいから後継ぎを育てる必要」があったあの人は、俺を地下室から連れ出して臣下としての教育をし始めた
何度もあの人の事は恨んだ
地下室に閉じ込め、最低限の生活しかさせず、挙句の果てには後継ぎになれって?
・・・反吐が出る
それでも僕は、従順に従い続けた
いつかあの人に向ける牙を研ぎ続ける。あの人の、目の前で
「・・・あの人だって、永海市長秘書だ。体裁もあるし、何よりも岸間の息子の事は、僕ら以上に大事に思っている」
「私たち、以上に」
「そう。あれを使えばあの人を脅すことも可能なんだよ。わかるかい、拓実。これは悪いことじゃない。僕らが適切に生きるためには必要なことなんだ」
「・・・にい、さん」
「さあ、こんなゲロ以下の話は置いておいてさ。拓実。お風呂に入ってから朝ごはんを食べよう。家政婦の女が来る前に」
「・・・兄さん」
本当は手当てをしてあげたいけれど、手当てした痕跡を残してしまえば・・・僕の計画は破綻する
薄汚れた弟の手を引いて、廊下を歩く
「・・・大丈夫。拓実は、僕のいう通りにしていればいいんだよ。後は全部、僕がやるからね。拓実は僕のふりをして生きるだけでいい」
「・・・はい。兄さん」
地下室に閉じ込められた弟も、僕の弟弟子であり、仕える予定の岸間の子息も
僕を取り巻くすべてが、僕の計画に必要な駒だ
その日が来るまで、大事にしてあげなきゃ
・・・・・
拓実をお風呂に入れてから、僕らは食卓に座る
冷めたスープは、拓実の為に
冷たい食事しか食べたことのない拓実は、とんでもないほどの猫舌に育ってしまった
僕もその味を覚えるために、同じように冷たいスープを口に含む・・・あまり、美味しくはない
「拓実、美味しい?」
「はい。美味しいです」
「好みのものはできたかな」
「はい。この、丸いのがお気に入りです」
「ミニトマトね・・・」
参ったな。僕、あれはあまり好きではないんだけど
双子だから好き嫌いが同じだということはないらしい・・・むしろ逆だ
「もしかして、苦手?」
「いや。僕も好きだよ。君の好きなものは、僕も好きだ」
嘘をつく。苦手なものはあってはいけない
・・・計画を始める前に、苦手を克服しないといけないな
そうでもしなければ、あの人にも僕と拓実が入れ替わったことがばれてしまうだろう
関心がないとはいえ、大きく違えば・・・違和感を抱かせてしまうだろうから
ミニトマトを口に含む。酸味が口いっぱいに広がって、吐きそうになるがそれでも笑顔のまま飲み込んだ。これも計画を円滑に進めるため。我慢しなければ
「兄さん」
「なあに、拓実」
「兄さんは、護身に剣術を習われていると聞きました。私も、その・・・」
「そうだね。「入れ替わり計画」を実行するためには覚えておく必要がある。新橋師範には話を付けておくから、定期的に入れ替わっていこう」
「はい!」
彼は、今まで見たことのないような笑みを浮かべる
子供らしい表情だ。僕にはとてもじゃないができやしない
「兄さんは、その」
「何か、言いたいことがあるのかな」
「いえ。兄さんは大人びているなと・・・思いまして」
「そうでもしなければ、あの人の教育方針に付き合っていられないからね。同級生からは煙たがれているよ」
「学校、ですか」
「うん。名門私立の初等部。金を持っている家の名しか自慢できないような子豚しかいない。養豚場と言っても過言ではないね」
「ようとんじょう?」
「豚を育てる場所」
「兄さんは、豚と共に学ばれているのですか?」
「面白いことをいうね、拓実。そうだよ。豚と一緒に押し込まれているんだ。とても退屈でねえ・・・家庭教師を相手にしている方がまだマシだったよ」
「学校に通う理由は、財政界とのコネクションを築くため、でしたっけ?」
「うん。面倒くさい線だよ。あんなものより、もっといい線を築いているし、あいつらの線はいらないね」
どうせコネクションを作るのなら、特殊能力者の方が楽しそうだ
三年前に産まれた暗部を観測する四季宮の子息。ハードルは高いけど、手を結べたら最強のカードになる
二年前に産まれた冬月財閥の令嬢。母親に似て病弱だと聞く。その線は魅力的だ。その境遇に上手く付け込めないかな
一年前に産まれた春岡貿易の子息。生きていたら話だけど・・・外の窓はあっていいと思うし、生きていたら付き合いを持ちたい
とても、面白そう
「あの、兄さん」
「まだ何か?」
「テレビ・・・昨日は、バレンタインと言っています。では、昨日は、兄さんの」
「覚えていてくれたのかな。そう言う拓実は今日が誕生日でしょう?おめでとう」
「ありがとうございます。誰にもお祝いされないものだと思っていました」
「・・・・」
僕は、九歳の誕生日を誰にも祝われていないんだけどな。贅沢者め
「・・・特別にいいものを出してあげるよ。チョコレート」
「チョコレート?」
「うん。板チョコ。この前安売りしてたから買ったんだよ。半分に割って食べようか」
普段は甘いものを食べることすら禁じられている
お小遣いなんてないから・・・交通費を少しだけ削ったりしてコツコツ貯めて、こっそり、そしてやっと買ったものだった
冷蔵庫に隠していたそれを取り出す
銀の包装を剥がし、チョコレートを半分に割る
その片方を、拓実に差し出した
「きっと、美味しいよ」
「いただきます」
・・・人の苦労なんて知らずに能天気なものだ。羨ましい
大きな口を開けて、贅沢に拓実はそれを堪能する
「美味しいです」
「それはよかった」
僕もそれに倣って、チョコレートを一口齧る
美味しい。甘くて、苦くて・・・癖になる美味しさだった
「・・・・」
けれど、先に全部食べてしまった拓実は、それを羨ましそうに見ている
一気に食べるからだよ。でも、まあ・・・
このチョコレートも、美味しい表情で食べてくれる人の方がいいよな
「僕、あまり口に合わなかったんだよね。後は君が食べるといいよ」
「・・・ありがとう、兄さん」
食べかけのチョコレートを拓実に手渡し、僕は残りの朝食をつめ込んだ
全部終われば、こんな思いもしなくて済む
あの人さえ消せれば・・・普通の子供のように生きられる
外で遊んで、お菓子を食べて・・・
大人のような振る舞いを強要されることもない
だから今は耐えていこう。我慢しよう
その先に、待ってくれているはずの理想を得るために
・・・・・
あれから二十年ほどの時が経過した
長いようで、短くて・・・とても重苦しい日々を僕は過ごしていった
我慢した。あの後も、僕は我慢に我慢を重ねていった
あの人は勝手に事故に巻き込まれて死んだ。特になんとも思わなかったけど、自分の手で終わらせることが出来なかったのは悔しかった
岸間雅文は行方不明になった。後継ぎの必要性が消えたのは予想外だったけれど、嬉しかった。もう頑張らなくて済むから
拓実は外に出られた。けれど、なぜか僕に反抗的になっていった。何なんだよ・・・自由になった瞬間に手をひっくり返して、いい度胸しているじゃないか
そして、僕はあいつのせいで・・・足が動かなくなった
やっと何のしがらみもなくなり、自由になった先
友人もできて、部活も全国に名前を出せるぐらいには熱中して・・・他にも色々と手を出して、楽しい生活を送っていたのに
あの馬鹿が、歩くたびに恨みを売るものだから・・・その清算をなぜか僕がさせられて
「・・・本当に、最悪だ!」
キーボードを乱雑に叩く
気分が悪いのはいつもの事
動かない足への苛立ちと不満は、今日も僕の感情をかき乱す
それよりも、今日は仕事のストレスの方が大きいのだが・・・
「ああ、もう。どうしたらいいんだよ」
「うるさいわよ、拓真」
キーボードをバンバン叩いていると、後ろの出入り口から今ここにはいないはずの人物の声がする
「彼方、さん・・・あれ?今日は外出では・・・」
「担当さんから連絡あったのよ。貴方が今日も締め切りをバックレたってね」
「あいつ・・・」
「口の利き方が悪い。三十近くになっても、その程度もできないとはね」
「・・・普段は猫を被っているからね。普段はできるよ。汚い口調なのは彼方の前だけさ」
「それならいいけど。それ、当たり前のように表に出したら将来後ろから刺されるわよ。気を付けなさい」
「彼方に刺されるのなら本望かな」
「・・・どうしてこうなったのかしら」
白銀の髪を揺らす彼女は、頭を抱えながら僕の隣に立つ
彼女は冬月彼方。かつての僕が関係を持ちたいなと思った冬月財閥の現総帥殿だ
そして僕の今のご主人様でもある
まさか、岸間に仕えるために磨いた技術がそのまま彼方の為に使うことになるとは思わなかった
こんなことになるのなら、もう少し磨いておくべきだったなと、珍しく過去に後悔を覚えた
「彼方が、僕なんかと関係を持っちゃうから。彼方が求めたんだよ。僕が欲しいって」
「なんだか誤解を招くような声音で言わないでくれる・・・?」
椅子を持ってきた彼女は、そのまま僕の隣に腰かける
「でも、事実なのだから反論がそこまでできないわね。原稿、どこまで出来たの?」
「いや。書きたくないから、プログラム組み立ててた」
「貴方ねえ・・・作家とプログラマーをきちんと両立させると言っていたじゃない」
「こっちも若干ヤバくてね。手伝ってよ、彼方」
「私、できるけれど素人だもの。巴衛と蛍に手伝って貰えばいいじゃない」
「あの二人はノリでウイルス仕込むから・・・」
「道理でプログラム関連の依頼は全部拓真指定で来るのね。あの馬鹿共・・・!」
彼方らしからぬ乱暴な口調で吐き捨てられる
やれやれ、これがさっき僕に口調で云々言っていた人間のすることですか。後ろから刺されるよ
「しかし、珍しく彼らのコントロールがなってないね。彼方らしくない」
「貴方が副業籠りしているからって、いつも貴方に怒られている蛍と雅文が調子乗ってるのよ。早く戻ってきて」
「それは大変だね。けれど、彼方。もう少し「頼み方」というものがあるのではないのかい?」
「・・・」
「言わなきゃ、頑張れないな」
「・・・早く、戻ってきて。拓真」
「それじゃあさっきと変わらない。「彼らの為に戻らなきゃいけない」ではなくて、僕が「彼方の為に戻らなければ」と如何に思わせるのかが大事な部分ではないかい?」
「・・・指定が細かいわ。本当に、我儘言うことを我慢しなくなったわね」
「我慢は身体の毒ですので。彼方が全部吐き出させてくれるんでしょう?だから、僕は彼方の前では我儘しか言わないよ。ほら、どういうのかな?」
煽るように彼女の緑色の目を覗き込んだ
出会った当時は紫色だったはずなのだけれど・・・なぜか気が付けば緑色になっていた
綺麗なのだけれど、なぜだろうと何度も考える
何か、血筋的なものが関係しているのだろうか・・・とか
「拓真」
「なあに、彼方」
「貴方がいなくて寂しいから、早く戻ってきて・・・」
潤んだ瞳をこちらに向けて、彼女は僕の服の裾を掴む
口は恥ずかしそうに上唇を結び、色白の頬は桜色に染まっていた
「それだ」
「へ?」
「ありがとう彼方!この台詞を待っていたんだよ!小説の方はもう少しで完成する!」
「なっ!貴方ね、私生活をネタに小説を書くのは許さないって言ったでしょう!」
「いいじゃないか。少しだけ!」
キーボードを本来の形で叩きながら、僕は再び作業に戻った
その間、彼女は不貞腐れた顔で作業を見守っていた
「・・・拓真の馬鹿。大馬鹿」
「ごめんね、彼方。でも・・・」
「これが終わったら、お疲れ様と貴方の誕生日祝いを兼ねてどこか食事に行きましょうか」
「それは、頑張らないとだね。あと一時間で終わらせる。その間に行くところ決めておいて」
「わかった。車椅子でも問題ない所を探しておくわね」
気を入れなおして、僕は作業へと取り掛かっていく
我慢し続けた先にあったのは、もっと我慢する日々だった
しかし、その先にあったのは、我慢することを怒ってくれる存在との出会いだった
昔の僕は、彼女の事を使える道具としてしか見ていなかった
けれど今は・・・何よりも失い難い存在だ
・・・雅文は今もなお邪魔な存在だと思っているけれど
彼女との出会いは、拓実と和解するきっかけをくれたから
「そうだ、彼方」
「何かしら」
「チョコレートが食べたいな。用意してくれる?」
「しょうがないわね。ほら、口を開けて」
「・・・あるの?」
「あるわよ。拓実から「拓真は正直じゃないので言わないのですが、チョコレートが大好きなんですよ」って聞いたから」
袋の中から、板チョコを一枚取り出す
それは初めて買ったチョコレート。まさかこの日に再び食べられるとは
「・・・バレてたのか」
「何が・・・」
「いいから。それより、早く頂戴。手、止められないから口移しね」
「画面、見えなくなるわよ?」
「じゃあ、手を拝借」
「はいはい。少し待っていて頂戴。分けるから」
彼方は包装を剥ぎ、一片のチョコレートを僕の口に押し込んだ
適度に溶ける甘さと苦みが口いっぱいに広がる
久々の味に泣きなくなるのを堪えながら、素直に感想を彼女に伝えた
「美味しいね」
「それはよかった。作業ははかどりそう?」
「追加でくれるのなら」
「はいはい」
少し呆れながらも、彼方は作業の間、僕の口にチョコレートを入れてくれた
時々席を離れて、コーヒーも用意してくれて・・・
そんな風に甲斐甲斐しく世話をされると、やる気も溢れるもので
予想以上に作業は終わることになったのは、別に言わなくてもわかる話
しかし、なんで急に昔の話なんて思い出したんだろうか
思い出したくもないのに・・・過去の事なんて
物事には何か意味があるというし、少しだけ・・・調べてみる価値はあるかもな
なんて、考えながら今は、彼女がくれるご褒美に舌鼓を打つ
気が付けば、先ほど考えていた疑問を吹っ飛ぶぐらいには・・・楽しい時間を過ごしていた
「観測終了だね。ふわぁ・・・」
いやはや眠い。なんだか少し頑張りすぎたかな
「・・・我慢をしすぎた彼は、耐えることで自分を守り続けた」
何年も、どんな理不尽もすべて耐え抜いて・・・
彼女と出会ったことで、そのタガが外れた
足が動かないこと。思った通りにできないことに憤りを覚え、双子の弟とも衝突していたね
まあ、それは別のお話になるけれど
「さて、ここ最近は観測を頑張ったからね。しばらくはお休みと行こうじゃないか」
次はきっと、三月の観測で会えると思う
山吹さん、一ノ宮さん・・・父親たちの観測の中で
「その間は、一馬君をはじめとする九重家が頑張る物語を毎日お届けするよ。今日中に追加で一話仕上げたいね」
「恩返しの時のように、二話投稿ができる環境が整えば、二話投稿にするかもしれないね」
「それじゃあ、しばらくは夢守の方にかかりきりになる。こちらでまた会える日を楽しみにしているよ」




