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プロローグ~前世5~

とうとう命令を無視し、個人プレーをはじめた俺。だがすでに右足はライダーキックのため使い物にならなくなっていた。悩む時間すらない中、敵の車両と兵士が迫る。

そんななか俺は一人足止めを志願するのだった。

「おい!!前田ふざけんな!!」鈴木2曽が怒鳴る。「(怖え・・・)」

「いや、自分はこのままカミカゼやって英雄になります!!」一同唖然とする。

しかし、もめる前に敵の後続車両が到着する。俺はすぐさま敵車の下に手りゅう弾を投げ込んだ。

ドッカーーン!!!

車が後部車輪を軸に後転した。

「(前転じゃなくて後転した!!前転だったら最悪味方に被害あったぞこれ!まだツキある!)」

迷うことなく、奪った車両のAKを適当にフルオートする。

ダダダダダダダッ 車両を直前で降りて爆発を生き延びたやつらが飛び散る。

「(さすがアサルト随一の口径の大きさよ。ライフル弾なのにミンチとは・・・)」

しかしトラックがこっちにくるのは味方も確認していた。さらに左手でAKを確保し腰だめでフルオートしたせいで左腕がとうとう崩壊した。

「(どうせあの後ろにウジャウジャいるんだろ)」AKを保持できなくなった俺は叫ぶ。

「神田2佐!俺を英雄にしてください!!時間がないんだ覚悟きめろよ、クソパイロット!!」

言いがかりである。

トラックがくる。俺は手りゅう弾を投げる。投げる。

ドッカーン!!!ドッカーン!!!ヴァン!ヴァン!ヴァヴァヴァヴァン!

「(は?だれだよ3発点射してんのは??は?味方残ってんの???)」俺に後ろを見る余裕はないし

耳がキンキンいっててよく聞こえないし、ニオイにめちゃくちゃでわからない。ついでに長くて一週間って思ってた任務だからコンタクトもつけっぱなしで目もカラカラだ!!

投げる投げる。ドッカーン!!!ドッカーン!!! ヴァン!!ヴァン!

土煙でなんもみえない。おそるおそる振り返る。

「(おおお!!!)」

神田2佐ナイスだ。車がなくなっていた。そして俺を含めた需品チームと空曽の一部、まぁ車に乗れなかった人たちがいた。耳が遠いので叫ぶことしかできない俺は叫ぶ。

「あと6個あるんで今のうちに退却してください!!はやく!!走れ!!お前ら精強だろ!!」

なんか言い返されているがはっきり聞こえないので、手りゅう弾をなげる。

ドッカーン!!!ドッカーン!!!「(やっべー楽しい!これがトリガーハッピーか!!)」

むむっ、目が霞む。いや、土煙か。あと4個一気にいくぜー!!てか、前に進みたいのにケンケンもできないとはこれいかに・・・ てか俺立ってないし 正座状態やん。まぁいいか。

投げる投げる投げる投げる。ドッカーン!!!ドッカーン・・・・


「(なぜ地面が近づいてくるんだ!!くそがぁぁぁ)」地面を右手で殴りつけると今度はのけ反る。

「(おい!俺の腹筋と背筋しっかりしろよ!!)」そして見た、なにかを叫ぶ鈴木2曽と順々に後退していく仲間たち。


俺は死んだ。


ものすごい勢いで流れてる。ナニカが流れてるのかわからないがナニカが流れている。

江戸時代の人にスマフォを見せてもなにかわからないのように、俺の語彙では表現できないナニカが流れていた。

「おー、おかえりー」どこからともなく声?が聞こえる。そして俺はこの声?(以下、声とする)

が俺に話しかけているということを直感でわかる。

「た、ただいま?」まずは礼儀である。

「えーっと、そういう感じで返してくるかー」声の性別は不明だ。(わけわからんが不明なのだ)

「俺、死にましたよね?おかえりーってことは俺前にも死んでるんですか?」

「うっはwww冷静!!!最後ハッピーハッピーヒャッハーだったクセに冷静!!」

「(あー、黒歴史って感じかー、まぁ俺ヒッキーからの空気だったしなぁ・・・ここで黒歴史かー)」

「うんうん。そんな感じでいいよ。」

「でました!心の声きくやつ。お前の正体わかったぞ。あれだろ自称神だろ?で、俺に何の用だよ」

「まぁ、簡潔にいうと君を私の眷属つーか、部下にしたいんだよねぇ~」

「ふむ、つーことは俺がどういう人間が知ってる感じか?」

「まぁね、君の・・・そーだねー、わかる言葉でいうと魂的なやつが強いとかじゃないんだけどイイ感じなんだよね~ 私との相性イイって感じなんよ~」

「へぇ~なんかエロいな」

「まぁ性別ないんだけどねぇ~、つーわけでどうYO?」なんかキャラが不思議だなこの声

「いいけど、俺が死ぬ前の映像を見てみたい。どんな感じに死んだのか。あとみんなどうなった知りたい」

「んー、アバウトじゃね?まぁ、いいけどさ、死ぬってどっちの映像YO?前回?今回?あとみんな?家族とか?お前のトモダチとか?」

「あー、そういう感じかー。んじゃ、死は両方でまずは今回でそんで、みんなっていうのは今回の死で味方がどうなったのかだな。家族とか友達はいいや。そんで前回の死亡をみせてくれ。ついでに前回死んだあたりの記憶がないからその説明ヨロ!」

「細かくきたねぇ・・・じゃいきますよー」



主人公が強いわけではないのです。これは空挺隊員の基本スペックです。ただ今回の任務がはじめて

そして殺人すらもはじめて人たちが多い中、殺人チェリーをあっさり終え、賢者になる余裕もないなか、主人公は持ち前の頭のネジピンをしているだけなのです。こんなやつが部隊にいれば間違いなく全滅するでしょう。今回は主人公いわく「ツイてた」に過ぎないのです。

やっと死ねました。

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