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今までにない自分  作者: にごらせ生茶
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有意義な午後の過ごし方①

 ―7月28日(月)―。


 「・・ふう、結構買っちゃったな・・。欲しかったジャージ上下をとうとう買ってしまった・・。・・そして、シャツとかも安さのあまりについ勢いで大量に買ってしまった・・。


 夏ということで麦わら帽子も買ってしまった・・。このお店こんなに安くて大丈夫なの? 経営が心配になるんだけど」


 紙袋の中身を確認しながら大学に面している『衣類販売店みんたろう』の自動ドアを開けて女の子は炎天下に飛び出した。


 店を出ると入口の横の方に行き、肩から下げていたトートバッグに購入した衣料品の入った紙袋をそのまま詰め込み、店員にタグを取ってもらった、今買ったばかりの麦わら帽子を早速かぶって歩き出した。


 目の前の4車線道路はかなりの交通量で、車が通るたびに熱風が吹いてきて暑い。


 「・・さてと・・。それにしても相当に暑くなってきたな・・。まだ昨日ほどじゃないけど。・・それにしてもお腹減ってきちゃったな。学食に行っとくんだったかな・・。あ~あ・・」


 少し立ち止まり、お腹をさすりながらも徐々に気温が上昇しつつあるアスファルトの歩道の上をまたスタスタと歩き出す。


 「このまま家に帰って涼むもよし、ここをまっすぐのコンビニに寄って、昼食とアイス、お水も買って、月影公園の木陰ベンチでランチもよし。


 月影の木陰って・・ふふっ・・どこまで隠れる気なのやら。“月影の木陰に隠れてひっそりベンチでランチもYO!~し♪”って・・ラップっぽいな・・ものすごい暗い感じなのになぜか明るい、何か面白い・・。


 その後は涼しい月影図書館でうさぎがお餅をぺったんぺったんとついているところを読書にふけるというのもありだな・・そうしようかな・・。何をしても自由なお休みなのだった・・」


 その女の子は炎天下の暑さを少しの間忘れて、めったにない自由な午後をどうやって楽しく過ごそうかと計画を練りながら歩いた。


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