【日本人大関の気持ち】(俣彦『短編ぼくのまち』)
とある将棋の番組を見ていましたところ
永世位を保持されております棋士のかたに
コンピュータとの対局について
視聴者かたが尋ねられる場面がありました。
その問いに対しまして
永世位を保持され、
今も
とあるタイトルホルダーであられるかたであり、
更には
タイトルを保持している状態で唯一
コンピュータ相手に
公開対局を経験されたかたでもありまして
(……なんだろう。
『永世位』から『ありまして』の間を
漢字3文字の
固有名詞で
まとめることが出来るような
気がしないでもないのでありますが……)
で。漢字3文字から
2日制のタイトル戦の初日に
考慮時間の大半を使うため
最初の日のテレビ中継の間、
ほとんど手が進まない
囲碁棋士の話をしようと思えば
出来るのでありますが
そんなに面白いボケになりそうもありませんので
そのことは忘れることにします……
(話を戻しまして)
その将棋棋士のかたの回答を
記憶を頼りに抜き取らせて頂きますと
(もっと齢を重ねまして
『コンピュータのことなんかわからない』
と堂々と述べることの出来る年齢になってから
コンピュータが強くなって欲しかった。と……。
コンピュータがあれだけ強くなっていなかったら
もっと人生バラ色だったのに……。
人生設計狂いましたよ。)
と述べられていたのでありましたが
これに似た心境に近いのではないのかな?
と想像してしまいますのが
『日本人大関』
のかたがたなのかな?と……。
所属されている部屋。
休場されるかた。
優勝争いに絡む変化などを無視しまして
大関が本場所で相対することになる
本人含む上位16力士(前頭3枚目)までの中で
(平成27年夏場所番付参考)
日本人力士は9名。
(意外にも過半数いらっしゃるのですね……)
に対しまして
外国出身力士が7名。
その内、モンゴル出身力士は6名。
更にその中の3名が横綱。
仮に
外国出身力士が居ない時代が現在。
でありました場合、
大関本人含む
上位16力士の中の
最下位は
前頭8枚目になります。
その中で
現在三役格の日本人力士は
大関3に関脇・小結各1の5名。
横綱は居ません。
……と言うことは
日本人大関3名が最高位となり、
自然
その中から
横綱が誕生することになることが予想されます。
入門されている時点で既に
外国出身力士は各部屋1名まで
の縛りが出来上がっている状況でありましたかたは
(仕方ない……)
と感じられるところがあるかもしれませんが
(さぁこれから上を目指していくぞ!!)
と脂がのって来る時期に入ろうか。
のところから
モンゴル出身のかたがたが
雨後のタケノコの如く
地下茎を通じ
掘っても掘っても
囲炉裏の下から生えて来る時代になってからの
今の大関のかたがたからしますと
(もう少し
のちの世になってからでも
よかったのでは……)
(因みに
横綱3力士と
日本人大関3力士は
ほぼ同学年であります。)
と思われているのかな?
そんなこと思いながら
永世位を保持されている現役棋士のかたの中で
唯一
コンピュータとの公開対局を経験されましたかたの
話を聴きながら
感じた次第にございます。