表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/53

申し開き1

お久しゅうございます。

死んだかと思われたかもしれませんが、生きておりました。が、ネットが遙か彼方な生活になっていたため、書いた文章が思い出せず、諦めて違うのをちまっと書いたりしました。

こちらも、少しずつ書いていきますのでよろしくお願いします。

「夢守隊・三番隊隊長、木崎要、お呼びと伺い参りました」

「同じく三番隊副隊長、鳥谷香織でございます」


統括者の並ぶ中、簡単な挨拶を述べる。


今回いるのは、美奈に難癖をつけようとしている風早一派の数人と本人、それから城崎夫妻だ。他にも統括区所属の者たちもいるが、基本的に風早一派の太鼓持ちであるため、今回あまり重要ではない。


この場での発言力は、城崎≒風早本人>梨亜の兄>風早取り巻き達、となる。


城崎家と風早家は、天界一、二を争う大層な家柄であり、それぞれの継嗣である二人は、他の統括者と比べられないほど権力を有している。


そして、そこに婿入りした梨亜の兄も、通常の統括者より力を有することになる。


城崎夫婦は要達の味方と考えられるので、風早本人さえいなければ、何の問題もないのだが。


――ま、風早様がいらっしゃらなければ、城崎様もお一人でいらっしゃっただろうがな。


風早自身は、美奈について特にこれといった興味はないらしいが、面倒見のいい性格である。自分を慕う者たちがする主張を、援護してやろうと思ってここにいるのなら、少し厄介である。


因みに、この場で、要や鳥谷、統括区職員達には、発言力はほぼないと言ってよい。神に意見して、まともに聞いてもらえるかは、神が気まぐれを起こすかどうかでしかないからだ。


「さて、此度の騒ぎ、第一の隊長より報告を受けている。私が妹に会おうとしたせいで、そちらを酷く混乱させてしまったようだ」


「そうね。初めて天界に来た人間を、いきなり案内者から引き離して、牢に閉じ込めれば、不安になって当然だわ」


夫の言葉に大いに頷く。言っている内容は非難だが、その表情には、仕方のない人なんだから、という愛情が見え隠れしている。仲の良い夫婦のようだ。


「そこで地界人が、天界の力を使って牢を抜け出したというのは本当か?」


梨亜の兄の言葉に、要は頷く。


「妹君が、地界で少女に、天界についていくらか話していたそうです。聞きかじった知識と有していた力で、現状を打開できないかと足掻いたところ、それが偶々成功した、ということのようです」


原因は、自分の妹が一端を担っているんだぞ、と、さり気なく含ませておく。ここでは、要自身の部下でもあるということには眼を瞑っておくことにした。


「しかし、力の展開を、牢は何故見逃したのかな?」


「それは『風』が、天界を知らない者を対象とした場所であったためと思われます。天界の力以外は相殺されるようになっているため、あそこで囚人が力を行使できることは想定外の事象なのです」


要の言葉に、風早が首をかしげる。


「だが『風』の職員は力を使うのだろう? それを監視していなければ、職員の不正が横行しかねないということはないのか?」


「力の行使は、全て記録されます。ただ、その記録はある一定期間毎のチェックと、不定期の抜き打ちチェックに使われる程度で、囚人の様子がおかしいなど、何か不審な点があるということがない限り、全てをチェックすることはないようです」


「成程。それで記録にはあったけれど、見逃されていた、ということなのね」


「はい。申し訳ございません。この件に関しましては、使用予定のものに関して予め登録しておき、登録外の使用については警鐘を鳴らすように変更するとのことです」


『風』に関しては、本来三番隊は関係ないが、議論にあがることもあるかもしれないと、諮問会時に練っておいた甲斐があったようだ。他にもいくつか質問への対策は打っておいたが、『風』への追及は、それ以上は起こらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ