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諮問会5

要と鳥谷の説明に、二番隊隊長が頷く。


「君達が来て、二人の身元を保証したのは聞いている。監察官から、三番隊隊長が地界人を自分の客だから受け渡してほしいと言っているが、引き渡してはいけないか、と問い合わせが来ていたからね」


どうやら、要たちが訪れた後、二人が解放されるように働きかけようとしてくれていたようだ。要は、自分の出来る範囲でこっそりと協力しようと尽力してくれていた同僚に、今度飯でも奢るか、と心に決めた。


「ただ生憎、私達はその時不在で、その問い合わせを聞いたのは夕方になってしまったんだが」


聞いていれば、すぐに解放したんだが、すまないね、と謝るのに首を振って、気にするなと促す。


「二人がすぐには出られないと分かった我々は、今度は結城を解放しに『北』へ行った」


「けれど、今度は、結城さんはここにはいない、と門前払いを喰らってしまいました」


ここで、七番隊副隊長が小さく手を上げる。


「今更で申し訳ないのですが、結城さんに直接連絡はしてみなかったのですか?」


隊員の持つ個人端末なら、居場所も特定できるでしょう? という質問には、一番隊隊長が答える。


「統括区域は、場所によっては通信不可地域になっているからな。今回もそうだったんだろう」


「あぁ。今回は、結城と連絡を取れないという事実が、却って事態を深刻なものにした」


梨亜が連絡を取りたくとも取れない事態に陥っていることの証明となってしまったのだ。


「で、振り出しに戻った俺達は、以前結城が、城崎様と会うには『北の邸』に行く、というのを思い出して、『北』というのは『北の邸』のことではないか、と仮定して、城崎様にお伺いしに行ったところ、当たっていた、というわけだ」


大体はこんな感じだな、と締めくくった要に、疑問の声が掛かる。


「成程、大体の経緯はわかったが、それと珠にどんな関係が?」


その言葉に要は、そういえば元の質問は、この珠は一体なんなのか、であったことを思い出す。


「そうだったな。……美奈は、外に出るにあたって、自分の意識を一部切り離して、異世界に共鳴させる原理で外を見た、と言っていた」


「それはまた……、独特な発想だな」


「元々が夢人だからな。異世界の物語に共鳴する方法を、この場所に向ければやれるんじゃないか、と思ったらしい」


この場所だって、自分にとっては異世界なのだから、同じ様に覗けるだろう、という理屈だ。


「で、その時切り離した意識が、一部戻らず、分離したままになったのが、これだ。下手に放置しておくのも気持ちが悪いというので、預かっている」


「成程。本人の力の塊だからこそ、そこまで強い反応が出たということなのか」


「あぁ、そういうことだろう」


要は頷いた。

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