後日談
取り留めのない話です。
読まなくてもまったく問題ないです。
窓からのまぶしい光で目覚めた。
「今何時?」
サイドテーブルへと手を伸ばして見たが背中から手が伸びてきて阻まれた。
「4時だ」
覚醒していない頭で必死に考えて出す
「なら、そろそろ夕食時間ね。」
おなかすいたなーとベッドから出ようとするが動かない。
「いや、朝だ。」
背中からすっぽりと彼に包まれていたからだ。
「はっ??」
彼の言葉で一気に頭が覚醒した。
私の記憶では朝一の飛行機に乗り空港から直接チェックインをし、そのまま彼との時間を過ごした。
お互いに忙しくなり長く休みも取れないからと式を挙げ、それぞれの家族と過ごし、国内で1泊2日で思い出の場所に新婚旅行に来た。
・・・・のに
「ってなにしてるの?」
あらわになっている背中に唇を這わせだした彼を咎めようとした。
「チェックアウトまでまだ時間はある。」
が、散々貪られたあと、そんな気力もなくあっけなく彼のされるがまま啼かされることとなった。
「なんだこのいかにも空港で慌てて買いました。的な土産は」
旅行の土産を渡しに親友の元へ足を運んだ。
土産を受け取った親友が悪態をつく。
「仕方ないだろ、部屋から出なかったんだから」
何事もないかのように返した言葉に呆れため息を吐いた。
「何しに行ったんだよ。」
本当になにしに行ったんだろうな。と思いながらも
「あいつが行きたいといったんだ。」
事実だ。とばかりに言った。
「だからって抱き潰さなくてよくないか?お前、鬼畜。俺、奥さんが可哀想で仕方がない。」
そこまで言ったつもりはないがさすが親友。
「んなこと言われてもな。俺はリクエストに答えただけだ。」
俺の言葉に呆気に取られ変な声を出した親友
「はっ?」
正確にはそうリクエストされたわけでないが
「子ども、子どもが欲しいんだと」
俺はしばらくいいと思っていたが2人は欲しいからと早めに1人目が出来たらいいな。と可愛らしく話していた彼女を思い出す
「いや、だからって丸2日は・・・」
親友の言葉を遮るようにけたたましく携帯が鳴り響いた。
画面に表示された名前を見て顔を顰めた。
そして出た途端
《最低!!!!》
耳元に大きな声が届いた。
「なんなんだよ、急に・・・
あ"?なんだ、羨ましいのか?」
こっちの話を聞く様子もなくとめどなく文句が耳に届く。
めんどくさい。と目の前にいる男に聞かせるようワザと視線を合わせて言った。
「へぇ~それはかわいい奥さんの頼みならば断れないなぁ」
電話相手に目処が立ちなんのことかもわかっている親友はニヤニヤと答えた。
「お前も十分鬼畜だろ。」
そんな親友を目の前に呟きながらさっさと電話をきった。
なにやらまだ叫んでいたが・・・
さてさて、親友の奥さんと会っているはずの我が奥さんを迎えに行こうかな。と言葉を交わすことなく2人して席を立った。
後日、同時期に妊娠が発覚する(笑)
いきなり結婚してますが、数年は付き合ってるのかな??
番外編で交際期間の話も書けたらいいな。とは思っています。
思ってるだけでまだ書いたりしてませんので実現するか不明ですが・・・