疑問
その日の夜中、普段は物静かな私の携帯が初期設定のままの着信音を鳴らしていた。ディスプレイを見ると、松崎隼と出ていた。
「っ!」
叫びそうになるのをぐっとこらえて、恐る恐るメールを開いた。
『風邪、大丈夫か。夜中に悪いけど、今インターネットで試合のこと調べてたら、意味分からん表示を見つけたから、見てほしい』
その後には、URLが続いていた。私はそれをパソコンに転送し、ページを開いてみる。
『新人戦大会出場者募集! あなたたちの学校も、リレーに参加してみませんか? 八人一組で応募してください』
確かに意味が分からない。私たちは個人戦だと聞いた。
『確かにおかしいですね。明日先生に聞いて見ましょうか?』
そう返信すると、お願いしますとすぐに返信があったため、手の甲にメモをしてから布団にもぐりこんだ。
。°☆。°
「で? で? どうなのよ」
「どうって、別に急に松崎の記憶が戻るとかじゃないんだから……」
朝起きると茉弥が急に、そんな質問をしてきた。
「分かってんでしょ? 昨日メール来てたじゃない。この流れで行くと松崎先輩以外考えられないってば」
「確かにあたりではあるんだけどさ……」
どうしてこうも聡いのか。本気で私は分からない。しょうがないから細かいところは省いて話してみた。ちょっとした嫌がらせである。
「ふんふん。それは先生が騙したか、神様の気まぐれかでしょうね」
嫌がらせになっていなかった。少しテンションが下がる。
「今日聞いてくることになっているから。じゃ、学校行ってくるね」
まだ何か言いたげな茉弥を残して最寄のバス停に向かった。
。°☆。°
「あっはっはばれちまったか、さすが松崎だな! そうだ、これはリレー試合だぁあっはっははは!」
何が面白いのだか知らないが、顧問は大爆笑の末、そういった。
「あのー。じゃあ、どうして教えてくれなかったんですか?」
私が聞くと、
「え? 特に意味は無いよ、忘れてただけさぁっはっはは!」
と軽快に笑って返事された。
これを茉弥が聞いたらすごく怒るだろうな、と思った私は、帰りにケーキか何かを買って帰ろうと決めた。
――あ、あとの六人をどうするのか聞くの忘れた。
そう思ったのは、自主練習の最中だった。
作者です。お盆ということで本編とほとんど関係ないし正味いらんくね?みたいなエピソードを投稿しましたww(お盆関係ない)
私の部の顧問は、やたらテンションが高い国語教師で、ボールペンを持ち歩いている方です。そんなんはさておきこの陸上顧問の先生のノリ軽いですね!イライラしてくるレベルで軽いですね!まあ私が作ったキャラなんだけども!
そうだ、最近思うのですが、お気に入りユーザーが少なくて自分のはがないっぷりを実感することが多いです。誰か知り合いとか現れないかな・・・。
それでゃ、次はいつになることやら。