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ダメージデニム好きはエロいのか?

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/10/09

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、ネット通販でダメージデニムを眺めているうちに突如として湧き上がった「これっておしゃれ? それともただのエロ?」という疑問についての短編エッセイです。

気楽にクスッと笑いながらお楽しみいただければ幸いです!

【前書き案2(ショートバージョン)】

ダメージデニムはおしゃれなのか、それともスケベ心の表れなのか——。

画面を限界まで拡大しながら葛藤した、一人の人間のささやかな考察記録です。

ダメージデニムとは、皆様方おわかりであろうが、その名の通り、製品として意図的に生地に擦れや破れ、色褪(いろあ)せなどの加工を施し、使い込まれたようなヴィンテージ感を演出したデニムである。

 そう、穴が開き、裾が破れ糸が解(ほつ)れ、途中で斬られたかのように突然、地続きだっはずの布がなくなり…、といった非常に挑戦的かつ履(は)くのに勇気のいる代物なのだ。

 特に今回は、その中でもボトムスに焦点を当てての考察が主なのであるのでご承知おきを。

━━で、何故ダメージデニム好きはエロいのか、って断定してるか、って?

 それはね。自分がそうだからよ。まあ、異性の気を惹きたいといった欲望は、すべての生物共通のものだしさ。誰しも何らかの形で意識しているのだと思うし。

 で、何故ダメージデニムに着目したかって?まあ、今ネット通販で検索したデニムの中にダメージデニムがあって、非常に欲しくなってしまったからさ。

 でも、正直気後れもしていしまうのよ。

まあ、空いた穴や破れた箇所から少しでも地肌を見せたい意図が見え見えなのですからそれは、エロいと後ろ指をさされるのも覚悟しないとね。

 いやそはわたし独自の服装の選び方なのかも……。デニムの中でもとくに今回はショートパンツ、ホットパンツと呼ばれるものに着目してゆくのであしからず。

ただでさえ布面積の少ないショートパンツである。そこに容赦ないクラッシュ加工が施されれば、もはや「履いている」というより「布の紐を幾筋か纏っている」に近い状態になりかねない。太ももの健康的な肉感が、破れ目からこれでもかと主張を始めるわけだ。

 想像してみてほしい。ネット通販の画面の前で「いや、これはヴィンテージ感を楽しむお洒落だから」と自分に言い訳しながら、画面を極限まで拡大してチラ見え具合を必死にチェックしている自分の姿を。……うん、客観的に見て完全に不審者である。エロいとか以前に、欲望に対してあまりにも必死すぎるのだ。

 しかもダメージデニムには、最大の天敵が存在する。そう、「足の指引っかかり事故」だ。

 急いで履こうとした瞬間、豪快に開いた膝や太もものダメージ穴に足の親指がスポッと突き刺さり、「ビリッ!」という悲痛な悲鳴とともにダメージが不可逆レベルで大拡張されるあの悲劇。あれを経験すると、「私は一体何にお金を払ったんだ……?」と遠い目になるしかない。チラ見せの美学どころか、ただの惨劇である。

 それでも、私は今日もカートに入れるボタンの前で悩み続けている。気後れと照れくささに打ち勝ち、無事に指を引っかけることなくあの挑戦的なデニムを穿きこなせる日が来るのか。もし街中で、絶妙な破れ目からチラリと地肌を覗かせつつ、どこか脚を庇うように慎重に歩いている私を見かけたら——どうか温かい目でスルーしてやってほしい。


     【了】




ネット通販でダメージ加工のショートパンツを見つけた主人公が、露出度の高さとおしゃれの境界線に悶絶しながら「ダメージデニム好きはエロいのか」を真面目に考察するユーモアエッセイ。画面を極限まで拡大してチラ見え具合を確認する怪しい姿や、着脱時に足の指を穴に引っかけ破く悲劇を交えつつ、物欲と照れくささの間で揺れる葛藤をコミカルに描きます。

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