表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

3 VS 美奈子の彼氏



翌日、美奈子の友達に美奈子の彼氏の大学を聞き、写真も見せてもらった。


美奈子の隣で笑っている男は、金色の長髪、目の下には濃いクマ、ヒョロっとしていていかにも不健康そうだ。


名前は吉岡雄二(よしおかゆうじ)


なんでこんなヤツが?


長い間一緒に居て、身体も鍛えて、勉強も頑張っていた俺じゃなくてなんでこんなヤツと?


……とにかくコイツに会って話を聞いてみよう。


もし、ホントにコイツが美奈子にパパ活なんてさせてるんだったら、ぶん殴ってでも止めさせてやる!


そう考え、放課後教えてもらった大学へと向かった。


沢山の学生の中からソイツを探すのには苦労した。


探し回る事四日目。


ついにその男を見つけた。



「あの、ちょっといいですか?」


「は?なに?」


「吉岡雄二さんですか?」


「そうだけど?誰?アンタ?」


「俺は高田美奈子の友達の浅川拓海っていいます。」


「へえ。そのお友達が俺に何の用?」


「ちょっとお話があるんで、そこの喫茶店までいいですか?」


「おごり?」


「は?え、ええ。飲み物は奢りますよ。」


「なら、いいか。」


なんだ?コイツ?




喫茶店へと二人で入った。



「で?話って?」


「単刀直入にお聞きします。美奈子にパパ活させてるってホントですか?」


「ああ、まあ、俺カネに困ってんだよね。」


ぐっ!!コイツ!!!


「な!なんで、そんな事を?!」


「なんでって、俺の家貧乏でさあ。大学の授業料までは何とかなってるけど、生活費とかキツイんだわ。」


「だ、だったら自分で稼げばいいだろーが!」


「そうは言ってもよ?俺もバンド活動とか忙しいんだよねー。」


「だからって、何で美奈子にそんなことさせるんだよ!!」


「いや、だってよ?美奈子イヤって言わねえし。」


「アンタ彼氏だろ?!頭おかしいのか?!」


「なにキレてんだよ?お前に関係ないだろ?」


「フザけんな!!美奈子はそんな女じゃないんだよ!!」


「それをお前が決めんの?」


「俺は美奈子の幼馴染だ!小さい頃からずっと一緒だったんだよ!!」


「だから何?ただの幼馴染だろ?関係ねえだろーが。」


ただの……幼馴染……。


「とにかく、お前なんかお呼びじゃねえんだよ。帰んな、坊や。」


「……表に出ろ。」


「はあ?分が悪くなりゃ暴力か?カッコいいねえ!」


「うるせえ。とっとと出ろ。」




裏に連れて行き、二、三発殴った。


「痛えな、おい!」


「もう美奈子にそんな事させんな。約束しろ。」


「へーへー、わかったよ。俺から美奈子には何も強制はしねえよ。」


「もし約束を破ったら、次はこんなモンじゃ済まさねえからな。」


「わかった、わかった。降参!」


「よし、じゃあ帰っていいぞ。」




そう言って吉岡と別れた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ