Episode 8 干し肉が売ってるじゃあないか?
「それ、勇者だと思う」
「は? ないないない(ヾノ・∀・`) だって、全然ピンと来なかったし、そりゃあ多少、多少はイケメンだったのは認めるけど、オーラがぜっんぜん違うのよー、どっちかというと魔人より?」
(ふーん、隠すの上手だね。私も会ってみたい。でも、ここから動けない、とてももどかしい)
大変だ! 風の聖女にバレました! 勘が鋭いです。
彼女は真っ風っ風。風が大好きな風女だ。
話しは変わって、要塞のお話。
今日は狐人の行商人が来ている。
そろそろパーフェクトもクラスを考えて自分の剣が欲しいお年頃だ。今のクラスはなんちゃってセイヴァーである。
だが、なかなかにパーフェクトのお眼鏡にかなうパーフェクト・ツルギーはないようだ。
「なぁなぁ、兄さん、他の物も見ていってくれへんか? 今日もいい物揃えってまっせ、えへへ」
スリングとか飲み物とかはここで買ったものである。
ちなみに、アイテムボックスは買えない。褒章を塩にし過ぎたのだ。
干し肉がここでも買える事を知っていれば…、あるいは…
野生味☆クマさん干し肉も売ってる。人気はない。
酒のつまみとして美味しい干し肉だけがよく売れるらしい。くそぅ、グルメさん共めが!
ワニさんも買ってあげろよ! 可哀相だろ! あんなに大量に自己主張してるんだぞ!
在庫多過ぎはリザードマンが買い占めていった。ありがとうリザ。ワニ好きなの??
一時期、毒水で体調不良者が続出した時はここの飲料が全部無くなったのもパーフェクトにとっては、苦い記憶である。
全属性使えるパーフェクトにはあまり関係なかったが、嗜好品である紅茶まで奪われてしまった。許されない。絶対にだ。
(*この世界では、スキルで無限に湧くポーション瓶も再利用されています。ポーション瓶は紅茶の為だけに存在している!)
「今日は紅茶が少ないな」
「すみません。エルフ経由で仕入れているのですが、どうも里が四天王に襲われてしまったみたいで、これからはこの流通量になります」
「バカな! 私のパーフェクト・紅茶生活ががが…」
パーフェクトは膝から崩れ落ちた。
「兄さん? 大丈夫ですか? そういう時はこれが効くらしいですよ! エルフの友達から貰いました。さぁ、グビッと! (ニヤリ)」
不要な内面描写が異世界にて初仕事をしました! いぇい!
This Kitune & Buka's Sub Route is Perfect Finished.
その友達はきっとエロフだったのだろう。
パーフェクトは紅茶を狙う害虫を駆除する為に、里へ行く事を決めた。
狐人の馬車に乗せて貰って無断で行って、無断で帰って来るのだ。だが、囚人だ。
パーフェクトの “感” だと今日を倒せば、当分は襲撃がないらしい。
カーンカーンカーン
ヽ( ・∀・)ノ はぁーい! 今日はゴーレム戦だよ。
かっちかっちやぞ。要塞内に召喚されたから頑張れ!
銅・銀・金を倒しました。
金への群がり方に人間の大いなる欲望を感じました。
その日、狐人の店のお高い商品が消えました。
Q. 何が一番売れたの?
A. お酒 (時価)です。なんぼでも儲けられるんよ by 狐人
「エルフの里へ行くのだろう? 寂しくなるな」
そう、エロフの薬がイケイケなのだ。
This Raiken & Buka's Sub Route is Perfect Finished.
登場人物(あだ名) いつもの。開示情報は徐々に増えます。
『姫』勇者/英雄2/魔法使い (『ピンク』、『表主人公』)
『ゴースト』アサッシン153/探偵86/(魔法少女78) (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』、『裏主人公』)
Mr. 完璧超人 怪人★★230/勇者58/(探偵127) (パーフェクト、準レギュラー)
*経験値の多そうな金像が奪われた。くそぅ。金蔵の破片を “落ち葉拾い” するとはがめつい奴らめ。異世界人は逞しい。
・お友達 (友情出演)
『蜘蛛ちゃん』(『白き死神』)、『部下』、『雷剣』、『狐人』
Q. リザードマンは敵ですか?
A. 彼は彼女欲しさもとい村一番の猛者猛者になる為に武者修行に来ているのだ。好みのタイプのリザードガールを延々と語ってくるウザい気さくないい奴だ。残念だが、ツルツルな彼らではモサモサ・ケブカーにはなれない。