Episode 5 要塞番号4へ辿り着いた。
要塞に入ったが、すぐタコ部屋に放りこまれた。
いい塩を得る為には、戦果をあげろということだろうか…
パーフェクト、当然、脱獄である。
鍵開けは探偵の必須技能。
一度覚えた脱獄の味は忘れられない。
彼には次はもっと上手くやれる自信しかない。
(敵が来るまではまだ時間がありそうだ。私の“感” がそう言っている。パーフェクト・センカーを得る為にはパーフェクト・地の利を確認しなければならない。何よりも暇だし、とても暇だ…)
囚人君の工作時間だ!
パーフェクトは秘密の抜け道をこじ開けて、隠してから大人しくタコ部屋に戻った。
暇すぎて蜘蛛ちゃんと遊ぶパーフェクトであった。
「おい、あれ!『白き死神』じゃね?」
「お、おう、蜘蛛系の進化の中でも暗殺特化の超やばいやつ」
そうだ、蜘蛛ちゃんの可愛さに震え上がるがいい。
ふふふ、残念だったな、パーフェクト。君が遊んでいるその子こそ正レギュラーだ。ままならないものだな。
カーン、カーン、カーン (モンスター到来)
よっしゃー、リング開始の金が鳴ったぁー!
ゆけっ! パーフェクト!
「おい、襲撃だ。ここの組の物は私の指揮下に入るように…」
「邪魔だ、どけ!」
それは味方ですよ! でも、ダァーの入り口に突っ立ているからしょうがない。パーフェクトは空気を全~く読まないのだ。
「軟弱な指揮官が倒れた。代わりに私が指揮を取ろう。付いてこい、多少使えそうな屑野菜共。赤、緑、うんこ色」
きっと最初から自分より下の者に従う気はないんだな。それでこそパーフェクトだ。
敵はゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブゴブゴブ… 多くね?
無限に湧くGのようだ。
もう要塞に侵入されてるぅー! 補修班は今日もブラック仕事だ。
おっーと、秘密の抜け道を更に破壊しながら、ボスへ一直線だ。
(秘密の抜け道・・・いかなる状況でもボスの後ろを取れる画期的な通路。類義語:裏道)
後ろからこんにちはー!
壁ごとぶっ壊してのバックアタック、不意打ちである。
都合よく指揮官(仮)VS指揮官の一騎討ちだ。
“ジャッジ” ゴブリンキング 99%!
大変だ! このアニメ風小説は100%までしか認めていないのだ。
この先強敵が出たら、100%を越えてしまう…、何か対策を考えなくては…
考えてる間にゴブリンがぼこぼこだぁー! おーい、そいつA級魔王クラスなんだけど、ゴブリンにしては最強格なんだぞぉー。
Pa!Pa!Pa!Perfect! PaPaPaPaPa (挿入歌)
うーん、もうダメだ。やつはグロッキーだ。
パーフェクト・右ストレート!
この必殺技はTVショーで応援してた時に覚えたボクサー技だ。勿論、パーフェクト流にアレンジ済みである。
カーンカーンカーン
K.O.
4R 決着!!
あとは指揮官を失った残党をレベルアップの為に狩るだけである。修羅の世界へようこそ。
レベルが上がりました!
レベルが上がりました!
→ ミュート!
さて、褒章のお時間だ。パーフェクトは一人部屋と塩を貰った。よくやった。だが、こんな狭い風通しの悪い部屋では干し肉は作れない! もっと頑張るのだ。
野菜屑共はお金を貰った。塩を貰った方がお得なのに…
あと『部下』を付けられた。「『部下』からよく作戦を学び、くれぐれも単独行動を慎むように!」と警告を受けた。
その程度で止まるパーフェクトじゃないし、そいつは異世界語を解していないので、意味はないと思う。
パーフェクトはくすねた酒で喉を潤す。
「うわぁー、こ、これ、めっちゃ美味しいですね。上物ですよー」
「当然だ! 一番良い部屋から拝借したものだからな」
*良かったね。言葉が通じてなくて。
蜘蛛ちゃんが証拠隠滅しました。できるね、蜘蛛ちゃん。
解錠したら、施錠して、証拠を消し去る。これで完全無罪が成立である。
朝になって全裸だった『部下』は己の行動を恥じたのであった。
パーフェクトは “魔力操作” を会得しました。
『部下』に髪を切って貰い、新規一転。次の要塞戦に備えるのだ。
This Buka's Sub Route is Perfect Finished.
登場人物(あだ名) いつもの。開示情報は徐々に増えます。
『ゴースト』アサッシン153/探偵86/(魔法少女78) (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』)
*魔法少女にはそれぞれ花言葉があります。それは、しばしばコードネームとして用いられます。
Mr. 完璧超人 怪人★★226/勇者52/(探偵126) (パーフェクト、準レギュラー)
*緑の経験値がうまい! 稼げる時に雑魚狩りをするのだ!
・お友達 (友情出演)
『蜘蛛ちゃん』(『白き死神』)、『部下』