Episode 4 囚人番号11番
パーフェクトは囚人番号1番を寄越すように破壊活動で訴えたが、通らなかった。
異世界本では “我を通せ” がマニュアル化してたのに、おかしな事もあったもんだ。
これ以上の備品破壊は困るので、似たような11番が与えられた次第である。1が2つだ。わーい\(^-^)/
ごめんね。元11番の人。1番は特別な番号だ。この牢のNo.1古参も1!に多大なる執着があるのだろう。
森から頭に引っ越した蜘蛛ちゃんはレベルが上がっても小さいままである。異世界では、体の大きさ=強さではないので、俊敏か魔力に全振りしたのであろう。
蜘蛛だって、スタイルを気にするのだ。
森森森森森で一緒に遊んだ大親友である。だが、言葉は通じない。ボディ・ランゲージをした経験がこの先きっと役に立つ!
“ジャッジ” は使われていない。相手の能力を見る為には、相手の許可を取らなければいけないのだ。信用第一!
脱獄を考えていたパーフェクトであったが、現在筋トレ中である。脚力を鍛えたが為に、今度は腕力が欲しくなったのだ。
甘い物の後にしょっぱいものが食べたくなるアレである。
バランス・パーフェクトが美しいのだ。
屑野菜の塩汁+固パンが出てきた。見るからに美味しくはなさそうだ。
パーフェクトは感動して咽び泣いた。
ただの塩汁だが、その塩汁こそが今のパーフェクト!
そして、僅かにしか野菜の味がしない屑野菜。
「…そうか、どんな屑にも使い道があったのだな」
「ふんっ( ̄^ ̄)」
感動で牢屋を破って、正面脱獄だ。今の胸熱状態のパーフェクトは一人がかりでは止められない。ズルズルズル…
大胸筋がここを押し通りますよー。
5人がかりで止められて、牢屋に戻された。
ダァーは壊れっ放しだ。意味ないから。
「スゲー問題児で無頼漢だな、お前。この牢ではもて余すことになりそうだから、明日にでも戦地に送られるぞ。その先は上官の指示に従ってくれ。あとこれは餞別だ」
「ありがとうございまーーーす!」(大声)
*誠に伝わってない感謝の言葉。パーフェクトはこの世界の言葉を知らんのです。
現在、蜘蛛語と現地語を学習中です。2つとも蜘蛛ちゃんに習ってる!
「うるせぇー! 空気読めよ! こういうのは普通秘密で渡すもんなんだからよ!」
SiOは一気に食べようとしたので、蜘蛛ちゃんに取られた。おSiOはこの世界では貴重品なのだ。
何故SiOなのか…、気分だ。この回限定特別塩表記である。
「体が塩を求めている! 仕方がない。体から塩分を出さないように魔力ぐるぐ~る遊びでもするか」
(ぐるぐる・・・どっかの小説で読んだ真偽不明のまじない。信じる者は救われるかも知れない。ぐるぐるぐるぐる…)
こうしてパーフェクトは牢屋から追い出された。次に向かうのは魔王軍から戦況を押し留めている要塞である。
手枷、足ボール。すぐ外せる厳重な護送である。
パーフェクトと一緒に強そうな剣使い、槍使い、斧使いも送られた。
君達も厄介払いなの??
3人の名前? ちょっと異世界語は難しくて、よく聞き取れませんでした。
お惚けが猛威を振るいました!
まあ、このアニメ風小説では名前などフヨウラ。
次回は要塞を守って、沢山のSiOを手に入れるのだ、パーフェクトよ。あれぽっちのSiOじゃ干し肉を作るという君の夢は叶えられない!
This Escape is Perfect Finished!
登場人物(あだ名) いつもの。
『ゴースト』アサッシン/探偵/(魔法少女) (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』)
Mr. 完璧超人 怪人★★223/探偵125/(勇者38)/ (パーフェクト、準レギュラー)
*変態を繰り返すと、怪人のレベルが上がるようだ。
Q. 完璧な脱獄??
A. パーフェクトは大人なので、完璧の呪縛は解かれている。常に最善を目指すのだ。