Episode 3 森森森森森
Pa!Pa!Pa!Perfect! PaPaPaPaPa (挿入歌) …
… (時間経った)
… (いっぱい経った)
行進曲が終ってしまった。電池切れである。
ここでいう電池とは、パーフェクトのエネルギーのことである。
8日も走れない。うん、知ってた。
それでも、3日間走り続けたパーフェクトはおバカである。変態だ! が、怪人はたいていそういう集まりなので、平常運転乙である。
変な拘りがあると、怪人になれますよー。
「腹が減り過ぎた。少々危険だが、食糧を求めて、森へ入ろう」
「…これが敵の作戦だというのなら、お見事!としか言いようがない。まさかまさかの兵糧責めを食らうとはな…」
人がいないということは物流が無いということである。パーフェクト・ピンチ!
森森森森森へようこそー。
出会って-5秒でバトル! ファイ!
両者とも戦う前から相手を知覚していたー!!
“ジャッジ” アラクネ・クイーン 88%
「私は四天王の「君に用は無い。去れ。お腹が空いてても蜘蛛は食わーん! 私は食中毒の辛さをよく知っている。あの頃は私も自分の肉体を大過信したものだ」
台詞を被せた! 言わせてあげてぇー! 今度は本物の筈だから。多分。
「弱ってるとこを叩くのがいいんじゃな~い、うふぶびぃ
「お腹が空いていると言っているだろーがぁあああー!! 今の私は冷静ではない。殴られたくなかったら、去れ」
「もう殴ってんだよ! 絶対ぜーったい殺す! “切断鋼糸”」
ひょひょい (パーフェクト・カイヒー)
この回避の前では全ての攻撃は無に帰すのだ。
パーフェクト・オーバーキーック!
この必殺技は高いところにある球を “感” で蹴り飛ばすサッカー技をパーフェクト流にアレンジしたものである。ありがとう、Yoo (tobor)!
神気を乗せたキックでアラクネを足蹴にした。
何ていう酷い扱い。彼女の番はこれで終わりである。南無三。
レベルが上が… スキップ♪
そして、パーフェクトも倒れたぁー!
この世の一番の敵は空腹である。
意識が朦朧としてる時に、一匹の蜘蛛子が果物を置いていってくれた。
「ありがとう。君は命の恩人だ。この一つの果実がこの世界の未来を変える!」
パーフェクト・リヴァイヴ!
ぐぅー、大人は一個では足りない。
パーフェクトは己の欲望のままに同じ果実を見つけ出し、食い散らかした。大人食い万歳!
何かを見つけ出すのもまた探偵の特殊技能だ!
…あっ、これ勇者装備してませんね。レベルを上げてください。お願いします。
パーフェクト・クリーン!
これは彼が初めて覚えた歯磨き魔法である。歯を磨かなければ、寝る事が出来ない。この魔法を真っ先に覚えたのは至極当然のことと言えよう。
*パーフェクトは勘違いしているが、クリーンは “生活魔法” である。当然、身だしなみにも使えます。
この森から街まで約5日。アイテムボックスを持ってないパーフェクトでは、道半ば空腹で力尽きてしまう。せめて、パンかおにぎりがあれば・・
仕方がないので、初めての “修行” をすることにした。
「体力と脚力を鍛えれば、期限内にパーフェクト・トウタツできる筈だ。狩らしてもらうぞ、森の魔物共よ!」
Pa!Pa!Pa!Perfect! PaPaPaPaPa (挿入歌)
襲ってくる魔物は打ち倒し、逃げる魔物は追い越して打ち倒した。ここは修羅の世界。
正面から正々堂々勝利した。
異世界は弱肉強食なのだ。
楽しくなったパーフェクトはそのまま森で一月を過ごした。何やってんの!?
肉に塩が欲しくなったパーフェクトは街へ向かう決意をしたのであった。
きっと干し肉が作りたくなったんだな、分かる。保存食はあると便利だからな。
…走り出した。凄い速さだ。やはり、“修行” は素晴らしい。
5日の距離を2日で走りきった。
そうして、髪ボサボサ、服ボロボロ、言語不明、金無しのパーフェクトは不審者として牢屋に入れられたのである。当然だ。
Q. アラクネ・クイーンと言葉通じてる?
A. 通じてない。互いにフィーリングした。戦闘に言葉はいらない。
Q. どうやって生き残ったの?
A. 生物の中には貴重なクソマズイ血(塩分)があるのです。“感” で分からぁー!
Kumotyan's Secret Route is Perfect Opened.
登場人物(あだ名) いつもの。
『ゴースト』アサッシン/探偵 (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』)
Mr. 完璧超人 怪人★★222/勇者38/(探偵125) (パーフェクト、準レギュラー)
*やっと勇者のレベルを上げる気になってくれた。怪人の再覚醒を起こしたようだ。人をやめないように注意して欲しい。出来れば、メイン勇にしましょう。