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Episode 2 続・私が完璧勇者だ!

P≪Perfect≫ルートが解放しました!


パーフェクトは街の残骸へ降り立った。


廃墟だ。滅亡した街だ。きっとここで奴隷のように迎えいれるつもりだったんだな…


操られ勇者ルートを回避した!



おっと、駆け込みスライディングシスターだ。本物だろうか??


「ああ、勇者様。やっと来てくださったんですね。私、お役に立とうと長い間力を溜めに溜めて、待っていました!」


探偵のスキル:見破るが発動しました!


やだー、偽物じゃないですかー!


探偵のスキル:見破るが発動しました!


探偵のスキル:見破るが発動しました! …


ウイルスソフトのアラートのようにポップしてるんですけど、()めてくれませんかね? パーフェクト。


「下手な演技は通用しない! 変装を見破るのは探偵の特殊技能だ!」


「ふふふ、よく(あば)いたな。私こそが四天王ぐみぃ」


「私は女性は殴らない主義だ」


「もう殴ってるんだよ! 次からは気をつけてくれ」


「私は四天王『ぐみぃ」


探偵のスキル:見破るが発動しました!


「言わせないよ」


探偵のスキル:見破るが発動しました!


「ええーい、名乗りをあげさせろ、クソが! 私は貴様より強いんだぞ」


探偵のスキル:見破るが発動しました!


「確かに、今の私よりは強そうだな、“ジャッジ”、85%か。だが、この戦闘で強くなればいい、それだけのことだ」


1度見ただけの技をパクりおった。女神様ありがとぅー。


探偵のスキル:見破るが発動しました!


自重して。見破るさん。もうめちゃくちゃだよー。


パーフェクト、異世界来たばっかだから、止めかた知らないんだな…


「それと、一つ言っておこう。正レギュラー(これ→ 『 』)の座は私が奪い取るんだ。ぽっと出の四天王 “擬き” には渡さない。こっちは5年待ちなんだ」


メタ発言だ! やめて欲しい。パーフェクトはレギュラーじゃないことを “感” で知っている。


探偵のスキル:見破るさん、お疲れ様です。本当にもうポップしないで! テンポが死んでいるんだ。


「知るかー! まさかの “真の” 四天王では無い事を見抜かれるとはな」


「だがだがだがー! ここには、モンスターは一匹もいない! よって、私との決定的な力の差をレベルアップで埋める事は不可ぐみぃ」


フライングドロップキーック!


「戦闘はもう始まっているんだ! 何を悠長に喋っているんだい? 真面目にやりたまえ」


このプロレス技はパーフェクトが生で観戦して覚えた技である。生は迫力が段違いだ。脳裏を焼き尽くした。


「クソがー! 人の話しは最後まで聞けって教わらなかっぐみぃ」


フライングクロスチョーップ!


「油断し過ぎだ! なんで戦闘中に話そうとするんだい? 隙だらけだぞ」


「ぐおおおー、ちょっとスピードが速いからって、なめやがってぇー、変しぐみぃー」


この時点で気づくべきだったのだ。何故戦闘力が劣っているパーフェクトが偽四天王より速かったのかということを・・


パーフェクト・ウエスタンラリアッート!!


決まったー!!


「変身? させないよ! 私が目立たないじゃあないか!」


この超必殺技はYootobor(ヨートーボー)を見て学習し、パーフェクト流にアレンジしたものである。最近は参考動画が非常に多く、彼も研究に事欠かない。


空気を全く読まないコイツと戦ったのが運の尽きだったな。未だかつて隙だらけの変身中に敵を倒した奴はいただろうか? とても下道である。


「君の敗因は一つ。一人称が被っていた!!」


そこも大事だけど、違う! (ヾ(´・ω・`)


「パーフェクト、恐るべし」


空気が読める四天王モブを倒しました。


レベルが上がりました!


レベルが上がりました! …



レベルアップがパーフェクトを祝福しているが、うるさいので、ミュートにして、今回の勝因を語ろう。ずばり、“神気ブースト” だ。


彼は女神様を隅々まで注視する事でその力を得た。もう女神様の体の事で知らない事は無いであろう。パーフェクト最低である。


女神様ごめんなさい。m(_ _)m


過去を振り返らない彼は荒廃した世界を全力で駆けていくのであった。


何も無いし、誰もいないからね。


彼の “感” では次の街まで8日である。


パーフェクトが次の街に辿り着くまで行進曲を流そう!


Pa!Pa!Pa!Perfect! PaPaPaPaPa(パッパパッパパー) (挿入歌)


Pa!Pa!Pa!Perfect! PaPaPaPaPa(パッパパッパパー) (挿入歌)



ちなみに、パーフェクトは勇者(セイヴァー)だが、日本では銃刀法があった為、剣は隠れてひっそりと(たしな)んだ程度である。


特に興味も無かった為、埃が剣を支配した。埃先生!


無事にこの世界で聖剣と出会えるだろうか?



Q. パーフェクト、異世界言語持ってなくね?


A. 相手が持ってる。腐っても四天王クラス。功績を狙っての抜け駆けだったが、返り咲きは果たせなかった…


The Nise Sister is Perfect Retired.

登場人物(あだ名) いつもの。


『ゴースト』アサッシン/探偵 (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』)


Mr. 完璧超人 怪人★206/探偵124/(勇者(セイヴァー)1) (パーフェクト、準レギュラー)


*勇者を勝手に外してはいけません。普通の人(フツート)には切り替えできないんですよ! レベルが上がってないじゃないですか! 騙された。

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