Episode 11 聖剣を押し付けられた。
火の聖女と共に聖剣の在りかへ向かう。どうやら下調べしておいてくれたらしい。勤勉な女性である。
剣は氷の聖女が封印しているらしい。
真っ氷っ氷、氷が大好きなんですね。氷色とは冷たい水色である。
「あー、やっーと取りに来てくれたんですか? 火の聖女も一緒? やったぁー、少し楽できる。これで、やっと解放されるぅー。連続100時間耐久睡眠しなくちゃ…」
この聖女だいぶキテるようである。目の下のクマが凄い。
「渡すから呑み込まれないでくださいね」
パーフェクトが目を開けると、雪吹雪く凍てつく銀河だった。すぐに “神気” を展開する。
“感” でこの雪々フィールドの主を探し出す。
トリプルアクセル! トリプルアクセル! トリプルアクセル!
「ふはっ、何て天才なのかしら、私。ところで、あんた誰?」
… (説明中)
「ふーん、練習したいなら、いつでもリンクを貸すわよ。頑張りなさい!」
パーフェクトは嵌まって1カ月も練習してしまった。
「クワドラプル・アクセル!」 失敗!
元祖・前人未到とはとても高い壁なのだ。
「凄い、凄い。失敗したけど、貴方も天才だったのね。いつか出来るといいね。頑張れ!」
心象世界が弾ける。
それはたった3分間の出来事である。
変態の思考回路を理解しようとしてはいけない。軽く受け流すのだ。
いまだに眠る “怪人“ の力が引き出された!!
聖剣に使い手と認められました!
……聖剣さーん!! そっちじゃない! 勇者ェ…
薄々は察していましたけどね…
ね ん が ん の 聖剣 “アイスベルク” を手に入れた!
「お休み~!」
氷の聖女は寝た。
「で、これからするんでしょ? 剣の “修行”、とっておきの相手を見つけてあるわ」
みんなお馴染みの『剣聖』さんである。
「ほぉー、荒削りだが、可能性を感じるな。どれ? 私が鍛え上げてやるとしよう」
あのー、その人剣持って、2日くらいしか経ってませんけど…
「これは私を越えるかも知れない。なんという逸材だ」
「もう私に追い付こうとしている。私は念願の好敵手を得た」
「絶対に負けられない。今日から特訓は10倍だ!」
「そんなことがある筈が…、私は剣に全てを捧げて来たんだぞ」
「………」
「好き! 大好き!」
『剣聖』は七形態変化した。
何が起こったんだよ! 剣に生きてきた者の思考は常人には理解不能である。
チョロインガオオイナー。勇者補正すごい。
This Seiken's Sub Route is Perfect Finished.
登場人物(あだ名) いつもの。開示情報は徐々に増えます。
『姫』勇者/英雄2☆☆186/(魔法使い) (『ピンク』、『ダンジョン・マスター』、『表主人公』)
『ゴースト』アサッシン153/探偵86/(魔法少女78) (『幽霊探偵』、『蛇探偵』、『元・姫クラス』、『幽霊ちゃん (前世)』、『裏主人公』)
(頼もしき蛇さんズ:『(白)』『ノワール(黒)』『(赤)』『(青)』)
Mr. 完璧超人 勇者91/怪人★★245/(探偵133) (パーフェクト、準レギュラー)
*やっと勇者が実用レベルに。次は魔王戦だ! もっとレベルを上げるべし!
・お友達 (出番無し)
『蜘蛛ちゃん』(『白き死神』)、『部下』、『雷剣』、『狐人』
・天敵 (今日の出番は無し)
『魔王軍・四天王筆頭及び総大将及び竜騎士隊隊長及び魔王直属護衛隊隊長及び槍武人及び小動物大好き野郎』
Q. な ん て こ っ た。ど う し て ? (あ、あの、聖剣さん?)
A. 武器レベルが足りなかったのだ。だからこその “怪人” アプローチである。何よりも素振りが足りない!