なろうのランキングを見ると、やたら死亡フラグを感じてしまう(偏見)
偏見というか、考え方と感受性がおかしいのは重々自覚している。
だから誰かの同意を得られるとは思ってはいない。『こういう奴もいる』程度に受け止めていただきたい。
さて。
このサイトのランキングを見て、多くの人はどう思うのだろうか?
自分の場合、死亡フラグが乱立しているように感じてしまうのだ。
■優秀さ自己PR■
ランキング作品に異世界恋愛ジャンルが列挙している昨今ではちょいと事情が違っているが、少し前は『最強』『無双』『チート』などの文字が躍っていた。今でもそういった作品は散見する。
物理的な力だけでない。例えば経済力、金持ち・億万長者といったワードだけでなく、具体的にウン億円持ってると明記している場合など。
権力なども。『勇者・聖女』『王子・王女』など、特別な社会的地位を示す言葉。あと主人公が人外で、ドラゴンだとかフェンリルだとか最強と呼んでも過言ではないモノになってしまった場合も含むだろうか。
要するに、武力だけに留まらず、ストーリー上の困難に打ち勝つための広義の武器……美貌・経済力・社会的地位etcといった特別さを持っていると大々的にアピールしている場合だ。
そういうタイトルを見ると、自分は思ってしまうのだ。
――フィクション作品で特別ムーブかますヤツとか、自分が選ばれた存在って思想に染まってる連中って、大抵負けるよね?
「所詮は旧式 (量産型でも可)! この最新鋭機に敵う者などいない!」⇒「なにぃ!?」⇒DEAD END
「私の技を受けて立ち上がった者はいない」⇒「なにぃ!?」⇒DEAD END
「これで私は完全体になった!」⇒「なにぃ!?」⇒DEAD END
「俺ならこんなの楽勝だぜ!」⇒「甘く考えるな。命取りになるぞ」⇒「大丈夫だいじょーぶ」⇒DEAD END
「か、金か!? 金ならいくらでもある! ワシの命を助けてくれ!」⇒DEAD END
「わ、私を誰だと思ってるんだ! こんなことしてタダで済むと思うなよ!」⇒DEAD END
みたいな展開を勝手に思い描いてしまうのだ。本当に該当作品内で主人公が余裕カマしてるかどうかは関係なく。
■平凡アピール■
『平凡』だとか『モブ』だとか『普通』だとか、主人公がごく普通、あるいはそれ以下の人物であると強調している場合だ。
そういうタイトルを見た時も、自分は思ってしまうのだ。
――やたら出番のあるモブキャラとか、突然目立ち始めるモブキャラって、よく死ぬよね?
「俺、この戦いが終わったら、結婚するんだ」⇒DEAD END
「もうすぐ子供が生まれるんだ」⇒DEAD END
「今日はアイツの誕生日なんだよ」⇒DEAD END
「帰ったら一杯やろうぜ!」⇒DEAD END
などなどなど。主役と会話した数カット後には消える、数々の死亡パターンが思い浮かんでしまう。
あと力に溺れて破滅するパターンも思い浮かぶ。
『平凡アピール』と書くと、前述の特別アピールの真逆のように感じるかもしれないが、実はこれ、同じ系統の話だったりする。
先天的な特別さはない凡人が、なんらかの理由によって後天的に非凡な能力を得てしまったストーリーだから。
結局主人公はなにがしかを持った特別な存在なのだ。最初からか途中からかの違いでしかない。
主人公の能力ではなくて、なんの取り得もない男・女が、急に美少女・イケメンにモテ始めたとか、最強のしもべを手に入れたとかも含まれるか。
その境遇に全く慣れていない元平凡が、特別さを上手く使えるのかというと疑問に思うため、破滅するんじゃないかと勝手に想像してしまうのだ。
「はっはっはっ! 俺は最強になった! 負ける気がしねぇ!」⇒「なんだと!?」⇒DEAD END
「さぁ、神よ! 私に更なる力を与えたまえ!」⇒「こ、こんな力、受け止めきれない……!」⇒DEAD END
「すばらしい! 最強生物の完成だ!」⇒「なぜ私の言うことを聞かない!?」⇒DEAD END
みたいな展開を思い描く。もちろん実際の作品とは関係なく。
■流行の作品■
考えすぎなのは自分でも理解している。99%の人は『皆がやってるから』とかその程度で、そこまで考えず行動してるに違いない。
ここまで行けば偏見というより、言いがかりの領域だと自分でも思っている。
でも理屈はともかく感情はどうしようもない。
なろうに限らず流行が存在するが、このサイトに限った話をすると。
VRMMOがやたら投稿された時期もあったね。異世界転移・召喚系は一時期に比べれば最近は見なくなったかな。落ち着いた気配もなくはないが、まだまだ『もう遅い』『ざまぁ』系は流行にあると言っていいだろう。
でだ。
この『流行に乗る』という行為そのものが、自分には死亡フラグに感じてしまうのだ。
これは自分のリアル事情が絡んでいる。
多少マーケティングに携わってた経験があるため、流行に乗る=データから確率的に最良と読み取って行動した、二番煎じでも勝算があると判断した、という見方をするのだ。
なので。
「過去のデータによれば、私が負けることなどありえない!」⇒「データにない技だと……!?」⇒DEAD END
「私の計算は完璧だ! お前が勝つなど100パーセントあり得ない!」⇒「計算できない、だと……!」⇒DEAD END
なんて展開が頭の中で繰り広げられる。
あ。二番煎じが全面的にダメとは思って死亡フラグに関連づけてるわけじゃないから。むしろマーケティング的には有用とも思ってるし。
……流行りモノの大半は一過性で根付かない、持て囃されたら後は衰退するだけという死亡フラグな一面があるのも、否定できない事実だけど。
■タイトルが長い■
これも言いがかりレベルだと自覚している。
やたら説明したがるのも死亡フラグだと自分は感じてしまうのだ
「冥土の土産に教えてやろう」⇒「教えてくれてありがとよ!」⇒DEAD END
「俺の能力は(以下略)」⇒「ならばこうすればいい!」⇒DEAD END
的な。
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ちなみに『ざまぁ』『もう遅い』系は、死亡フラグには見えないが、刺された後に「お、オレは悪くない! お前が悪いんだぜ……!」みたいなDEAD ENDが思い浮かぶ。(偏見)