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気づいてしまった話 ―意味がわかると、少し怖い短編集―

意味がわかると怖い話②「仙人の住む山」

作者: タカ・ノゾミ
掲載日:2020/05/18

自作の意味怖シリーズその2 「仙人の住む山」です。

※解説はありません。想像してお楽しみください。

とある山の入り口付近で音声の録音されたテープが発見された。

再生して内容を聞いてみる。


高橋「私は高橋と申します。本日は取材に応じてくださり、ありがとうございます。貴方が加藤さんですね?」


加藤「いかにも。わしが加藤ですじゃ。遠路はるばるよく来なさった。歓迎しますぞ。」


高橋「ありがとうございます。早速ですが、仙人と呼ばれているそうですね。」


加藤「いやいや。わしが仙人なのではなく、わしと仙人が住んでいるんじゃよ。」


高橋「そうなんですか?その仙人は一体どこにいるんです?」


加藤「仙人は知らない者がいると出てこないんじゃ。」


高橋「そうですか。とりあえず取材に入りますね。実は、この山の近くで行方不明になっている人が数人いるという話を聞きまして。それを調査しに来たんです。」


加藤「ほう。それは大変ですな。」


高橋「私はね、加藤さん。貴方が関わっているのではないかと思っています。」


加藤「・・・仙人の仕業かも知れませんな。」


高橋「とぼけるな!加藤さん、あんたこの山に一人で住んでるんでしょ!本当はあんた以外いないんじゃないですか?」


加藤「ここに住んでるのはわしと仙人じゃよ。」


高橋「ふざけやがって!・・・では、話を変えましょう。実は亡くなった人の中に私の妹がいましてね。遺体は山の入り口付近で発見されたんです。」


加藤「ほう。可哀想に・・・。」


高橋「持ち物から妹と分かりましたが、とても偶然の事故で済まされる状態じゃなかった。顔がグチャグチャに潰されていたんです。鉈やバールや鈍器など、様々な傷があったんだ。」


加藤「なんと!!それはお辛い・・・何とも酷い話ですな。やはり仙人の仕業じゃな。」


高橋「あくまで自分はやってないって言うのか!じゃあこうしよう!俺はあんたの手足を縛る!本当にあんたがやったんじゃなければ、俺は無事に山を降りられる!あんたは動けなくて数日もすれば死ぬ!それなら俺もあんたが犯人じゃないって納得できる。」


加藤「・・・そうすることで納得するというのであれば、縛ってもらって構わんよ。ただ、帰り道は油断するでない。仙人が何するか分からんのじゃ。」


高橋「何が仙人だ!あんただろ!手足が使えなくても殺せるっていうのか!?」


加藤「仙人であれば、余裕でできるじゃろうな。」


高橋「そうかい、じゃあやってみろよ仙人!ほら、俺はここだ!殺してみろよ!」


加藤「こら、何をやっておる!?仙人の怒らせたら殺されるぞ!」


高橋「だからやってみろって!ほら!縛られてるからできないんだろ?やれるもんなら・・・グフッ!!」


加藤「あぁ!だから言ったのに!」


高橋「な・・・何だおまえら・・・。」


加藤「何度も忠告したじゃろ。わしと仙人がいる、と。」


内容も気になったが、それ以上に加藤の「仙人」という言葉。一番最初のイントネーションだけが違うことが何よりも気になった。

今回はここまでになります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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