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03.昼休みの宣誓




なんだか気まずい雰囲気のお昼ご飯は久しぶりだ。小学校の時に苦手な先生が班に来て一緒にご飯を食べるような…そんな感じだ。




お昼は紅ちゃんとハルと三人でだけど、今日は弟君も加わって四人。


「で、光遠寺。紅子も光遠寺か」

「碧で構いませんよ」

「じゃ、碧。お前なんでここに居るんだ?」


そうなのだ。弟君は色んなお誘いがあったんだけど、断ってしまったのだ。


「この席にという事でしたら、話がしたかったので。それに俺の席はここですし。この学校にというでしたら…」


弟君は、紅ちゃんを睨み付ける。紅ちゃんは動じずにニコッと返した。紅ちゃん、強いな。身体は弱いけど、紅ちゃんに勝てる人は知ってる限りいないもん。


「この人の好きな人がどんな人か見に来たんです」


なんだ…見に来ただけか。良かったな、ハル!将来の弟になるかもしれないし、ちゃんと良いとこアピールしないと!


「あわよくば諦めて欲しいくらいです」

「あら、諦めるなんて言葉は光遠寺の辞書にはないのよ」

「だろうな…」


やっぱり紅ちゃん凄い!弟君が引いたよ!それに比べて、ハル!なんだ、そのやる気のなさは!!


「碧君、紅ちゃんとハルは相思相愛なんだよ!引き裂くなんて駄目だよ!紅ちゃんが悲しむよ!」

「朱音ちゃん…」

「紅ちゃん、任せて!ハルの代わりに私がちゃんと碧君に諦めてもらうからね!」

「諦めたりしませんよ」


紅ちゃんの両手を包み込むように握りしめ、誓うのだ。大好きな紅ちゃんの為に、弟君には二人の仲を認めさせるんだ!


「いいのか、紅子」

「朱音ちゃんが私の為にしてくれる事を止めたりしないわ」

「ふうん。後悔してもしらないからな」

「?」


なんて会話は耳に届くはずもなく、頭の中はラブラブ大作戦が練られ始めていた。




神様、仏様、無宗教な私だけど、力を貸してください!!






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