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暗殺一家に嫁ぎまして  作者: ラムロック
4/8

第四話【婚約ってこんなに早く出来るものなの?】

少しずつですが進んでまいりました。

まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが書きたいエピソードが中盤から後半にかけての時間軸ばかりなのでもどかしい(;・ω・)

それからの事はほとんど覚えていなかったアイシスだが、気が付くと家に戻っていた。アイシスはまず両親に言わなければならないと思い、両親に声をかけた。


「お父様、お母様、お話したいことがあります。居間の方においでくださいませんか?」

「なんだい、シシー?今回の夜会で何か問題でもあったのか?顔色が悪いぞ」

「悪い男に捕まったのね?可愛いシシーを手込めにするなどどこの誰です!?」


アイシスの顔色に父であるラルゴは焦り、母であるシーナは鬼のような顔でアイシスを詰問する。


収拾がつかなくなると困るので取り敢えず居間に来てもらい先程あったことを話す。ダナト家が暗殺貴族であることはたとえ身内であったとしても話さないようにと念を押されたので、そこらへんは隠してダナト家の嫡男レインに婚約を打診されたことを話す。


「やったじゃない!シシー。玉の輿よ。常々思っていたのよ、早くシシーを貧乏な我が家から出してあげたいって。私たちの事は心配しなくて良いから幸せになりなさい」

シーナは婚約の事を自分のように喜んでくれた。


「流石私の娘だな、良い縁に恵まれている」

ラルゴは良くやったとアイシスの頭を撫でてくれた。


アイシスは先程まであまり気乗りしていなかったが、ラルゴやシーナが喜んでくれた事で婚約を受け入れることに決めた。


それからは早かった。アイシスの知らないところでトントン拍子に婚約の手続きが進んでいったのだった。


進む手続きに若干の恐怖を覚えたアイシスだったが嬉しい話もいくつかあった。なんと婚約手続きの中にダナト家がステイメン家に定期的に援助をするという契約があったのだ。


アイシスはその事だけでこの婚約は正解だったのだと思うようになった。そしてレインに感謝をしたいと思い、ダナト家へ手紙を送ることにした。




『親愛なる婚約者レイン様へ

冬の寒さも鳴りを潜め春の陽気が出て参りました今日この頃如何お過ごしでしょうか?

今回の婚約のことで我がステイメン家に援助を送ってくださりありがとうございました。つきましては直接の御礼をしたいと思いますので都合の良い日をお教えください。ダナト家へ参ります。

敬具』



「こんな感じで良いかな?どう思うリューネ?」

そういい手紙を自分付けの侍女リューネに渡し、内容を確認してもらう。


「はい、これでよろしいかと存じます。」

「良かったぁ、手紙なんて初めて書いたから勝手がわからないわ。でもリューネが大丈夫っていうなら大丈夫かな」

「フフ」

アイシスが安心していると急にリューネが笑い始めた。


「な、何?リューネどうしたの?」

「いえ、手紙を書いているときの御嬢様がとても可愛らしくて」

「え?ちょっとそれどういうこと?私そんな変な顔してた?」

「いえ、とても可愛らしい笑顔でございました」


リューネからそんなことを言われ少し赤面してしまったアイシスだが少しして落ち着いてきた。

(うかれちゃだめ、これは政略結婚よ。互いに恋愛感情がある訳じゃない。ん?政略上はほとんど関係ないな。じゃあ何結婚だろ?契約結婚?)

とアイシスはすっとんきょうなことを考えていた。




返事は3日後に届いた


『親愛なる婚約者アイシスへ

あなたの手紙が届き、返事を送る間に桜の花が咲く時期となって参りました。如何お過ごしでしょうか?

私はとても元気です。

さて、ステイメン家への援助の話ですがこれは私が貴女だけではなく貴女の両親も助けることで貴女に少しでも好印象を残そうという下心のつもりでしたことです。なので、感謝をされる筋合いはないのですが感謝をしたいというのなら是非私の事を少しでも意識してくだされば幸いです。

我が家へ来たいというのであればいつでも来ていただいて構いませんが、やはり来づらいと思いますので来たい日を教えていただければ私がもてなしましょう。侍女や使用人にもその旨を伝えておきますので。

では、本日の内容はこれまでといたしましょう。

敬具』


とても丁寧な返しに手紙を書いたことが3日前までなかったアイシスはどのように返せば良いのかわからなくなりシーナに泣きつくのだった。

今回も読んでくださりありがとうございました。

前書きでも書きましたが最初の方は結構辛いですね。

もう少し話が進めば面白くなると思いますのでこれからも読んでくださると幸いです。

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