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暗殺一家に嫁ぎまして  作者: ラムロック
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第一話【絢爛な夜会と物騒な近辺】

こんにちは、はじめましてラムロックと申します。

初めての作品で拙いところは多々ありますが読んでもらえると有りがたいです。

どうぞ一読お願い致します。

「そこの可愛らしい御嬢さん、良ければダンスでもどうですか?」

「ええ、喜んで」


「そのドレスすごく綺麗ですわ、どちらでお買いに?」

「このドレスはですね...」


豪華な食事が並び、絢爛なダンスが催されている夜会。そこかしこで楽しそうな会話が展開している。

その喧騒の中で壁の華になっている令嬢が一人いた。

その令嬢、アイシス・ステイメンは赤ワインをちびちびとなめながらテラスの端っこの方でダンス会場を見ていた。


「皆楽しそう。私も一度で良いから誰かに誘われてあの中で踊ってみたいな。」


そう呟いたが声は小さく誰にも聞こえていない。

アイシスは夜会に何度か出ているが未だにダンスに誘われたことはない。それは何故か。それはアイシスがとてつもなく普通であり、人の意識には残らないからである。


顔、普通。性格、普通。背丈、普通。経歴、普通。親の爵位も子爵と下級貴族であるためか全然誘われない。

どころかたまに認識されているのか怪しくなるレベルである。

アイシスはこの日何度目かのため息をこぼした。

というのもステイメン子爵家の事業が失敗し、これ以上夜会に出ることができなくなってしまい今夜が出ることが出来る最後の夜会となってしまったからである。

何気無しにテラスから外にある裏の森を見やると、何かキラリと光った。


(何かしら?)

その光の招待が気になり目に全神経を通わせる。魔力を目に集中させ、手すりに前屈みに乗るようにして見てみると良く見えた。

瞬間アイシスは見たことを後悔した。

アイシスの視線の先では異常なことが起こっていた。

3人のローブを被った人影がナイフで貴族と思わしき身なりの男数名を刺している。

先程キラリと光ったものはローブを被った人が振りかぶったナイフの側面なのだと気づいた。


「え?なに?どうなってるの?何でこんなところで殺人が行われているの?」


わからないことだらけであるが取り敢えず見ること自体が危ないことだと思い、急いで目を逸らす。そのまま夜会を抜けようとマナー違反にならない程度に急いでその場を移動しようとすると何かにぶつかってしりもちをついてしまった。


「ご、ごめんなさい」

とっさに謝り、前を見てみると180センチくらいはある柔和な表情をした男性が立っていた。


「ぶつかってしまいすみません。つきましては今ので何かあっては困りますから別室で手当てをさせてはいただけませんか?あぁ大丈夫です。侍女や執事もつれていきますのでそういったことの心配はする必要は御座いませんよ」


と一気に捲し立てた男性に唖然としていたアイシスだったが次の瞬間ふわりと浮遊感が湧き我に帰る。

男性はアイシスを横抱きにしていた。


(ふわあぁぁ、何これ何これ?何でこんなことになってるの?)

もう何も考えることができず、アイシスは男性によって別室へと運ばれていった。

処女作で拙作ですが読んでいただいてありがとうございます。

誤字などありましたら、気軽にお申し付けください。

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