成長と妹
どうも、にっしーです。
今日は二話投稿です。詫びです。
何時もありがとうございます○┓
それでは続きをどうぞ。
「あぁ〜…ふっ、まだ寝るか〜」
すると、一人の女性が部屋に入ってきた。シュディー。お母さんだ。
「起きなさいカイル、もう朝よ」
「は、はいお義母様」
「なにそれ気持ち悪い、お母さんでしょ義も様も要らないわよ。あと、朝食出来てるから、降りてきなさい」
「はぁ、なぜ分かるし」
見事に文字に起こさないと分からないことを指摘し、颯爽と下に降りていく母。
まぁ母とは言っても一応は義理で、なんなら種族も違うが、物心、というより拾ってくれた時は産まれたての赤ちゃんだったので、別に違和感もない。そして、お母さんに言われた通りに下に降りて朝食を食べる。
俺は三歳になった。ある程度普通に動けるし、喋ることも出来る。まぁこんなに流暢に話せるのは前世とかの記憶のお陰なんだろうけども。流石にあのお母さんも、いきなり流暢に喋りだした俺を見た時は驚いでいた。そして俺に一言
「嘘でしょ?…キモいんだけど…」
嘘でしょ?はこちらのセリフである。日々気付かれないように一人で練習して、驚かしてやろうと思ったら、逆に驚かされた。というより、傷付いた。泣きたかったよ。
「お母さん、いつもありがとう」
俺はこう発したはず、なぜ貶されるのか。日頃の感謝と今の言葉を返して頂きたい。でもめげない、諦めない。
「お、お母さん、今日は沢山遊ぼう?」
「ごめん無理、理解できないから」
「えぇ…」
はぁ…どうやら、やり過ぎたようだな。もういいや。
なんて事が約二年前、俺が一歳になった時にあった出来事だ。まぁ、確かに早すぎたかもな。反省はしないけど。折角早いうちから色々出来るんだし、やらない手は無いだろう。
そしてもう一つ、俺が一歳になった時にあった事が…妹が出来た。今回は正真正銘シュディーの子供だ。子供が出来たという事は、そういう事だ。俺が拾われて二ヶ月くらい経った頃か…考えたくない。まぁ相手がちゃんとお父さんだからいいけど。そう言えば、お父さんの話をしてなかったな。
俺が拾われた時は丁度遠くまで出かけていたらしく、その時は見かけなかったのだ。だから帰ってきた時はびっくりした。めーっちゃくちゃイケメン。金髪で尻尾もあるし狐耳もあるから、種族は直ぐに分かった。にしてもイケメン過ぎた。周りにいる男性も皆美男子が多いが、ここまでのはいない。はっきり言って異常。でもまぁ、これなら良いだろう、きっと生まれてくる子は相当な美男美女のどちらかだと思われるからだ。妹だったらいいなぁ。可愛い子に育て上げよう。あ、因みに名前はシルバー、名もイケメンである。
という出来事が二年前なので、今その子供は二歳になっている。そして、そして、なんと…
女の子でしたーー!!!バンザーイ!!
満足である。実に満足である。名はベリアス。
その子は今二歳にして結構ハッキリと喋れるようになってきており、割と普通に会話も出来る。賢い子。俺が付きっきりで教えた。だから最初に喋った単語は、お兄様。まぁ、舌っ足らずでお兄ちゃまになってたけど、泣いて褒めてあげた。両親は悔しがってたけど。あぁ、可愛かったなぁ。今でも俺の事はお兄様と呼び、両親は母上父上だ、偉いな。と、報告はこのくらいにしておくか。下に降りなければ。
「おはようございます!お兄ちゃま!あ…お兄様///」
「可愛いなぁ。おはよう、ベリー。良く眠れたかい?」
「はいお兄様!夢にお兄様が出てきたのです!ベリーは朝から幸せです!」
「可愛いなぁ。そうか、それは良かった。さ、朝ご飯を一緒に食べようか」
「はい!」
今でも偶に噛んでしまうこともある。だがそれも可愛い。あぁ、幸せだなぁ。頑張って良い子に育てた甲斐があったよ。どうかこのまま育って欲しいなぁ。ベリーに関してはもうシスコンでもいいや。
「そうだシリウス、お前もう結構身体動かせるだろう?明日から戦闘訓練でもしないか?優秀なのがいるから、そいつに任せようと思ってはいるが」
「お、やっとですかお父さん。楽しみに待ってましたよ!」
「お、やる気満々だな!じゃあ明日から始めるから、動きやすい格好で降りてきなさい」
「わかりました!今日は体術と魔法の本でも読んでますね!」
「おう、お前の成長を楽しみにしていぞ!」
「はい!」
食事中にお父さんからの提案でテンションが上がり、今日は勉強して過ごそうと心に決めた。
こうして化け物(良い意味)に育つ者の原点となる日が決まった。
お読み頂きありがとうございます○┓
詫びの二話目でした。どうでしたか?少し成長したカイル君は。
そして早く出したかった妹のベリアスちゃん。この子のために書いたとも言えます。ベリアスちゃんとの更なる絡みは次以降に書きます。
それでは、次回もよろしくお願いします。