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三度目の人生になります  作者: おいにっしー
一章 成長と規格外
3/12

転生と出会い

どうも、にっしーです。

時間が空いてしまいました。ごめんなさい○┓

でもペースはこんな感じだと思います。期待せずに気長にお待ちください○┓


 暗く深い森の中で目を覚ました。辺りには植物しかなく、動物の生を感じることが出来ない。そんな場所で目覚めたのはまぁいいとして、横になっているのだろうか目線がやたらと低い。起き上がろうと力を入れるが、満足に体が動かなかった。

 ん?ふと異変に気付く。頭がやたら重く腕が短い。まるで赤ちゃんのような……。そうして俺は声を出そうとしてみるが…


 「おぎゃぁ!」


 これしか出なかった。これ以外に発する事が出来なかった。ちゃんとした過去は思い出せないが、ちゃんとした人格が出来上がっているのは分かる。しかし身体も声もどう考えても赤ちゃんのそれであって大人のものでは無いのは確かなようだ。

 捨て子か何かなのだろうか?こんな人気所か生物がいるような気配も無い場所に赤ちゃんが捨てられて、生きていけるはずもない。

 取り敢えずは声を出しまくって誰かに気付いてもらうしかないと思い、暫く泣く事にした。


 「おぎゃー!、おぎゃー!」


 もうこれでもかってくらい泣きまくり騒ぎまくりでできる限り大声で泣きまくった。

 そして、おそらく一時間は経っていないと思うが声もかすれてきた頃、自分の発する音以外の、草をかき分けるような音が聞こえてきた。


 「何か泣き声が聞こえると思ったら、こんな所に人の子が?」


 その声は女性のもので、まだ若そうではあったが初めてあった生き物が人である事に安堵し、泣くのを止めた。


 「完全に人間の子のようだね。しかしこの森は、人間ではそんな簡単に入れる場所ではないと思うんだけどね…」


 人間では難しい?何を言っているんだ?そう言う自分はどうなる?

 そう思い女性の容姿をよく観察してみることにした。

 身長は多分170cm程で、黄金色の綺麗な髪を肩甲骨の辺りまで伸ばしていた。

 顔立ちはやはり若く、二十代前半といったところでとても綺麗な顔付きだった。そして綺麗な黄金色の目をしていて、全てを見透かされているような不思議な眼光を放っている。

 スタイルもよく胸はやや小さいが足が長くスラッとしていて美人と呼ぶに十分すぎる要素を持っていた。

 ここまでは普通の人間なのだが、驚くべき事にその人には狐のような大きめな耳と、これまた狐のような大きなふさふさの尻尾が生えていた。尻尾の毛も黄金色でおそらく本当に狐なのだろう。が、これはアレなのか?獣人と呼ばれるものなのだろうか。


 「まさかこんな所に子供がいるとはね…まぁこれも何かの縁だと思って、うちで預かりますか」


 とても嬉しい提案をしてくれたその人は俺を抱き上げて、来た道を戻って行く。

 20分程歩いたそこには、小規模の街程の規模の割には賑わいのある場所にやって来た。門をくぐり中央通りを歩きどこかえ向かうその人に声をかける人がいた。


 「シュディー様!おかえりなさい!おや、その子供はどうしたのですか?」


 ほう、この人はシュディーという名前なのか。それに今様付けで呼ばれていたが、何処かのお偉いさんなのだろうか?


 「あぁ、ただいま。少し森を散歩していたらこの子を見つけてね、どうやら完全に人間の子供のようだ。それで折角だから育てようと思ってね。」


 話しかけてきた人に対してごく普通に言葉を返す。

 シュディーが何処かのお偉いさんっぽいのは分かったし、相手はおそらく一般市民だが、気軽に話しかけていることからも、とても人気のある人なのだろうなと分かる。


 「そうなんですか!?しかし子育ては大変ですよ!是非頑張ってくださいね!」

 「ありがとう。立派に育て上げるよ。それじゃあ、またね」

 「はい!成長楽しみにしてます!」


 そのやり取りのあとシュディーはまた歩き始める。すると今度は大きな建物の前に来た。建物の前に立つと、門が開き中からメイド服を着た若い女性が小走りで近付いてきた。


 「おかえりなさいませ!シュディー様!って、その子供どうしたんですか!?」


 とてもメイドとは思えないような割と軽い口調で話しかけてきたメイドは、シュディーの前に立ち代わりに俺を抱きかかえようとしてきた。


 「構わん、私が抱いておく。森を散歩していたらこの子を見つけたから連れてきたんだ。どうせだから育てたいと思う。家族が増えたぞ」


 そう言って微笑む彼女はとても可愛らしかった。


 「左様でございますか。これからとても忙し楽しくなりそうですね」


 微笑むシュディーに、メイドもそう言って笑顔を返す。うん、レベルが高い。みんな可愛い。

 そう言えば、さっきの市民もこのメイドも狐のような尻尾と耳が生えているが、そういう種族が住まう街なのだろうか。

 そうして建物…というかお屋敷の中へ入って行く。シュディーは俺をベッドのある部屋へと連れて行きその上に寝かせた。すると急に眠気がやって来た。赤ちゃんというのは泣いたらすぐ寝るし…ま、こんなもんだろうと思いそのまま眠気に身を任せることにした。


 「ん?もう寝るのか?ずっと泣いていたようだし当たり前か。 おやすみ、カイルまた明日な」


 カイル?寝る寸前に聞こえた、聞き覚えのない名前のようなものが気になったが、考えるのをやめて寝る事にした。




 そうして眠りについた子供カイルは、次に目を覚ました時に大きな転機を迎えることとなる。

お読み頂きありがとうございました!

あらすじときもーーーち時系列が違う気もしますが誤差ですよね?気にならないですよね?なら問題ないですよね?

あ、あと感想直し等々随時お待ちしております。まだまだ始まったばかりですが。これからもよろしくお願いします○┓


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