28 真実のワンピース
今回はこの異世界におりたった神々の悲劇の裏側のお話です。
そして、異世界創造をめぐる思惑が・・・
井戸端会議ともいえる邪神の恥部を知り尽くした娘たちが語った内容に衝撃を俺は受けたのだ。
この場で封印娘たちが語った話はもちろん邪神にも話していないマル秘事項ともいえる話であったが、俺の性奴隷のような状態になったミューがボロッとこの場の雰囲気とノリで他の封印娘たちを巻き込み、大いに盛り上がり真相ともいえる話してしまったのである。
それは3女神の姉妹とそのパートナーの3男神で異世界開拓の秘話ともいえる話を聞いてしまったのだ。
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この異世界にはある敵が潜んでいた。
この地に降りたった豊穣の女神と呼ばれる天候を司る男の神のパートナーである大地と大海の女神がこの大地に眠る者達の怒りをかって洗脳されたことが発端である。
洗脳された豊穣の女神が戦いの男神【後の邪神】のパートナーである美のカリスマ女神を騙して殺害してしまったのだ。美の女神が死亡したことにより豊穣の女神の洗脳が解けてしまった。
美の女神が自分を洗脳した大地に眠る者たちに報復しようとするが、逆に返り討ちにあってまた洗脳を施されようとしたが、これ以上豊穣の女神を洗脳できないため海深くに女神封印してしまった。
大海の深くに封印することには成功したが、別の神に知られる可能性があった。
大地に眠る者たちは一番に戦いの神【後の邪神】を恐れ、誰かに封印した美の女神を殺させようと考えたのだ。
神を殺せる存在は神もしくはそれ以上の存在。
この異世界に降り立ち、残っている神を利用すことを思いついた。
そう、気象を操る男神、モノづくりの男神、戦いの男神、生命を司る女神の誰かに殺させようとした。
美の女神のことを戦いの神に少しだけでも知らせると惑星崩壊につながる。
それは大地に眠っていた者たち自身の身が危ない。
気象を操る神がパートナーである豊穣の女神が美の女神を操られて騙したとなれば、殺害の片棒を担いだこと知った戦いの神は気象を司る神ごと惑星の崩壊を目論む可能性が出る・・・
やはり大地に眠っていた者たち自身の身が危ない。
そんな思惑から生命とモノづくりの神達を利用したい。
大地に眠る者達はどうすればいいか考えたのだ。答えはシンプルだった。
二人を上手く利用すればいいじゃないか。
大地に眠る者達は策略を巡った。
生産する男神には貢ぎ物を・・・生産に利用する原料を・・・
生命の女神には二人の女神の情報と新たな生命となる素材と、未知の生命のヒントになる敵である自分の血肉を・・・
そしてそれは、大海に封印されていた豊穣を司る女神の女神の殺害につながるのだった。
敵の罠とは知らず深みにはまる神々・・・やがてこの大地の眠る者達との関係が生命の女神と錬金生産の神の共通の秘密になった・・・これこそが災いとなる
あるとてつもない生命体を産んでしまった二人。
だがあまりにも凶悪で強大な生命体。
大地に眠る者達は神以上に危険を感じて逃亡したのだ・・・
そしてやはり産み出された生命体は豊穣の女神を殺してしまった。
この事実を知りえた生命の女神と召喚生産の神は、この神殺しの生物を殺すためという事実を隠し、邪悪なるものがこの世界におりたったとして、勇者召喚を発令したのだ。
女神を間接的に殺してしまったことや大地に眠る者達との関係を男神達に知らせなかったことが後悔となり、錬金生産の男神はお詫びの意味で二人の男神の支えとなろうとした。
だがある時、生産の神が二人の男神のいざこざがおこり、錬金生産の神は仲裁にはいり、いざこざに巻き込まれて殺されてしまった。
因果応報とはいえ殺された、パートナーである錬金生産を司る神。
この悲しみが生命の女神は自分のやってしまったことに自分のパートナーである男神が死んだことでますます後悔と恨みの二つの感情が生まれたのだ。
そして生産の男神を殺した、闘いの男神をオカマの邪神に変えてしまった・・・
気象を操る男神には豊穣の女神を殺した本当の敵を教えた。
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真実かはわからないが、この異世界の秘密の一旦を面白可笑しく話す女子会。
俺は大地に眠る者達の一部がお前らだろうと冗談ぽく突っ込んだところ、場が沈んでしまった。
どうやら、これ以上の探索はいけないようだ。
そんなシリアスな雰囲気になったときダンジョンコアのアイは俺に異世界について教えてくれた。
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この宇宙にはビーチにある砂の数だけ星があるとも言われている。
だがしかし、生命が誕生させの星は限るがある。その中でも、知的生命体が文明繁栄を起こすせる星は特別の条件が揃う必要があり奇跡の星を呼ばれていた。
奇跡の星で文明が咲いた知的生命体の中で文明の度合いで新たな移住地となる奇跡の星を探していた。
探しあてたとしても、奇跡の星には先住民が住んで居るのは当然であった。
もし、万が一住んで居ないようであっても、知的生命体の知能が低いのが原因で文明のレベルが低いだけだった。
しかし、このような文明レベルの低い奇跡の星を占領して移住すると、必ずと言っていいほど不幸ともいえる戦禍に見舞われる。歴史が証明しているように、遺恨が残った植民地化した奇跡の星は独立を訴え、大きな内戦を引き起こす。
物資の供給が不足した中でも、兵器開発が活発なり戦争屋や死の商人と呼ばれる武器商人が闊歩する。そして、奇跡の星同士の戦争につながり、大きな大戦の引き金につながってくる。
だからこそ、基本的には各奇跡の星の知的生命体は協定を結んでいる。そして、奇跡の星同士が連合を組んで、お互いを監視をしているのだ。
しかし、まだこの連合に入っていない文明レベルが低い奇跡の星があるが、あえて連合は加盟を勧めることはしなかった。それは、文化産業レベルが異なるハイスペックな技術が文明崩壊につながる可能性があるからだ。
例えば、物理学者が猿や犬に核兵器の発射ボタンを渡すようなものだ。
だからこそ、技術産業に関わるようなものは、奇跡の星同士の外交交渉として扱われる。
このような奇跡の星連合があっても、争いがなくなったわけではない。
なぜならば、不の遺産と呼べる奇跡の星同士のパワーバランスがあるからだ。
そして、過去の戦禍の不の火種がすべて消え去ったわけではない。互いに憎しみ合いながらも、尊敬と畏敬の念をいだき、平和への願いを持ち続けているのだ。
奇跡の星の平和を願ったこの時代に起きた不幸な事故とも呼べるお話があった。
事実上、連合同士の間でも取り決めの関係で、新たな奇跡の星が見つかったとしても移住ができなくなってしまっていた。
しかし、奇跡の星以外でも高度な産業文化レベルに達した知的生命体たちは奇跡の星以外の準奇跡の星ともいえる星を開拓を推し進めていたのだ。
それは奇跡の星の者たちは、準奇跡の星に開拓や移住可能かどうかの調査を頻繁にしていたのだ。
しかし、この開拓移住以外にも準奇跡の星の活用には別の思惑が見え隠れをしている。
ある奇跡の星の者は移住生物実験と偽って、生物兵器実験を行なったり、富豪たちの道楽としての違法ハンティングをさせていた。
このようになんでもありのような無法地帯になっている準奇跡の星を利用した違法な兵器開発はもちろん、違法な資源採取まで横行しているのは当たり前だった。
でもこのような行為は長くは続くはずなかった。準奇跡の星にも生命がいたのだから。
もし、大気が希薄で砂漠や荒野、寒冷地といった場所でも生息できる生物が板としたらどうでしょう。
変種や亜種、または希少種の爬虫類のようなものが生存していたら、長い年月の果てに進化をして、リザードマンといった亜人や鳥の亜人になったり、ドラゴンのような高度な知能をもった種族になる可能性さえある。
もし、ペットとして可愛がっていた犬がしゃべせることができる手術があったとしたら、ペットを溺愛する飼い主ならもしかしたらその手術を受けさせるだろう。
しかし、ペットがいとしない兵器開発や違法実験の汚染の結果で、次の日にはしゃべりだし武器を手にしていたら悲劇的な事件に発展するかもしれない危険をはらんでいたのだ。
本当に準奇跡の星でも知的生命体が生まれてしまったら当然の如く、開拓移住は禁止されているのだ。それどころか、知的生命体が生まれるということは、その条件の準奇跡の星でも同種の知的生命体の種族がいる可能性があるということを証明するような物だった。
だから、違法な生物実験で知的生命体が産れた場合は準奇跡の星を破壊の限りを尽くしたのだ。
しかし、ほとんどの場合こんなことはまかり通る訳もなく、見つかり多額の損害賠償や費用が請求され、現状復帰させられたのだ。
このような事例が多く報告されると、このような違法な実験や兵器開発は無価値な星で行われるようになった。
だからこそ、準奇跡の星の移住開拓方法は別の方法がとられるようになったのだ。
準奇跡の星における異世界化計画と呼ばれるものだ。
準奇跡の星の環境基準に合わせたものを、連合でとり決めた開拓移住に関わる規格・フォーマットを作ったのだ。
通常のフォーマットして、進化レベルが遅い知的生命体の文明を破壊しない基準として、自然環境と多少の不便でも高度知的生命体が共生を持ちつつ移住できる、中世と呼ばれる時代が選ばれるのが多かった。
そして、異世界の自然環境まで管理した剣と魔法の世界を作りだした。
しかし、高度な知的生命体にとって準奇跡の星の自然環境は過酷であったため、特殊な技術を使うことは当然だった。
異世界の環境の保全を目的に最先端技術といった異世界管理システムを導入したのだ。簡単に異世界管理システムを説明するとすれば、魔法や神術を駆使する神様・女神といった存在をおき生命体の管理をしたのだ。
主に第一世代と言われる移民者たちの保護が中心だが、世代交代による準奇跡の星の危機に陥った場合、精霊や聖獣といった救済的な存在と、神様・女神様といった緊急準奇跡の星の異世界管理システムが復活するのだ。
もちろん、戦争や戦禍が多いい時代は当然この異世界管理システムと言う名の神様要員がいるのだが、異種族交配や進化といった突発的なことに限らず、厄災が起こることがあった。魔王誕生という出来事もそうであった。
実際は、準奇跡の星は高度な知的生命体が住むには、危険が満ち溢れているために神様・女神様といった異世界管理システムは異世界ごと多少の違いがあるが状態化していたのだ。
だからこそ、身分の差は多少はあるが知的生命体である他種族が滅亡することなく異世界で生き続けることができた。
そして、それが異世界の歴史と文化を作っていくのだ。
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新たな事実を知った俺は異世界侵攻の悲劇に見舞われた世界の住民たちの心情と侵略する側の心情が交差していた。
静まり返ってしまった、女子会に更なる異世界の秘密俺は聞き出そうとする。
「アイ・・・・ダンジョンの種について知っているか・・・」
アイは手をあげて答える。
「はーい、先生。それは愚問です、さっき答えたじゃないですか。異世界管理システムの一部です。この星の安定を司るものですよ。人の住めないような大地にダンジョンの種を落とせば大地や大気のエネルギーを吸収して新たに異世界に還元させるシステムですよ」
「異世界浄化システムってことか・・・俺が起こした惑星崩壊の治療薬ってことか・・・さすがオヤジだぜ」
「ヒジリ、まだ、ダンジョンの種を持っているか?」
ヒジリは探し物を探すように、体中の服についているポケットを探してから、魔法の鞄の中まで必死で探した。
でも、どうやら見つからないようだ。
「ヒデにー・・・ないよ。多分・・・聖なる泉で・・・」
「そうか、どうせオヤジ達にもまた会わないといけないから気にするなよヒジリ」
心の中で俺はまだオヤジと合うのは早いと思っていた。
俺の気難しい顔を見たヒイロは俺の肩に手を置いた。
ヒイロは少し悪い顔をしている。何か企んでいるようだ。
「ヒー君。もし、残ってる生命の神に会ったら封印娘たちを合わせちゃうの?」
「ヒーちゃん、どうしたんだ突然そんなことを言いだして」
あれあれあれ、明らかに動揺する封印娘たち・・・
行儀よく躾も行き届いた、お茶を持ってきたできるメイドのダークエルフのエフでさえ、お盆をひっくり返して動揺している。
やはり、封印娘たちは合わせたら不味いらしいな。
氷ついていたこの場から一斉に逃げようとする封印娘たちは魔法のカードに戻ろうとした。
そんな光景を不思議そうに見ていたフェイファとラミは木の精霊たちの救出をここぞとばかりに封印娘たちに頼んだ。
「待ってください。お願いします。力を貸してください。仲間の精霊たちはまだ力が発揮できない状態です。木の精霊と木の聖獣を助けてください。本当に世界が崩壊してしまいます」
「お前たち、俺からも頼む。精霊たちの力を利用して助かる命もあるんだ」
俺も魔法カードに逃げようとした封印娘たちを片っ端から説得した。
熱意が伝わったのか、ヒイロの女神に会わせちゃうぞという脅しかわからないが封印娘たちが助けてくれることになった。
俺は早速、木の精霊たちのところに向かおうと、ダンジョンマスタールームから出ようとした。
すると、ダンジョンコアのアイが声をかけたのだ。
「マスター。木の精霊のいると思われる、世界樹の場所を知ってますか。」
「知らん。わからん。誰か知っているだろう」
俺の知りたい答えを知っているラミが手をあげた。
「ご安心してください。私がご案内をいたします」
「よろしければ、ラミさんの世界樹のある地域のイメージでこのダンジョンから転送させましょうか。それともダンジョンごと移動させましょうか」
アイは俺の理解できないダンジョンごと移動という言葉を発した。
「転送転移じゃなく、ダンジョンごと移動ってなんだよ」
「ダンジョンマスターであられるマスタ―が下界に出る危険性を考慮しまして、ダンジョンごと空を飛ぼうと・・・」
俺達はアイの言葉をさえぎるように叫んだ。
えーーーーーーーーーー!!
マジックカードに入った封印娘も飛び出し叫んでいた。
「このダンジョン飛べるのー!!」
「当然飛べますよ。上位の存在である親ダンジョンとなったこのラブダンジョンは天空の城にも、海底神殿にもなれますよ。もちろんステレス機能や結界もはれますよ。子ダンジョンを増やしたり、進化の段階を踏めばさらにもっとすごいこともできるようにもなりますよ」
勝ち誇ったようにアイはブイサインをしている。
えへえへ、空を飛ぶ、えへえへ・・・天空の城・・・
その横で天空の城、天空の城と夢見る乙女のような集団が妄想をヨダレをたらしながら声に出している。
俺は何も考えずに叫んでしまった。
「木の精霊救出作戦だー!空をひとっ飛びして助けに行こう」
「「「「「「オー!」」」」」」
みんなの一体感が凄かった。
ダンジョンコアのアイはゆっくりと能を舞うように複数のコンソールを空中に出してダンジョンを変形を始めさせた。
そして、ゆっくりとであるがダンジョンが空に浮かびはじめたのだ。
再び、歓声が響きわたるこの部屋であったが、空飛ぶダンジョンとなったこの天空の城は構造的な欠陥があるとは思わなかった。
それでも、俺たちは木の精霊救出作戦の幕があがってしまったのだった。
乱筆の上、読みにくいかもしれませんが
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