表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/40

23 マジックカード

今回は邪神の置土産を確認したら

部屋事に・・・・綺麗なお姉さんがいました。


でも、大人の階段を歩む主人公は・・・隠蔽することに・・・



「さあ、第二ラウンド行きますか」


俺達はメインルームである、ダンジョンマスタールームに戻って来た。


相変わらずというか、時間が止まった部屋から戻っていたせいか、あの頃のままの光景。


中にいた俺たちにとっては4年の歳月が過ぎている。


ダンジョンマスタールームというリビングダイニングルームには、ダンジョンコアが出した、空中に浮かぶモニターで夢中で観戦しているヒジリとヒイロがいた。


ダンジョンコアは一人、バタバタといろいろなダンジョンに関するモジュールを出して操作している。


それでも、気付いたダンジョンコアは俺に丁寧にあいさつをしてから、現在の状況を教えてくれる。


さすがダンジョンコア、時間が止まった部屋から出てくるたびに現状報告するところは俺の体調管理や一緒に入った精霊たちの状況を確かめる意味を含んでいたのかもしれない。


出てくるや、挨拶と現状を話すときにはレイザーのようなもので、全身スキャンを精霊たちにもおこなったのだ。


しかし、今回だけはダンジョンコアの様子が少しおかしい。


なぜなら、火の聖獣幼女のフェイファと闇の精霊のヤミ以外の人物がぞろぞろ現れたからだ。


それだけではないその人物達は全員女性だからだったかもしれない。


ダンジョンコアは合うたびに俺を見下していたが、今回は更に冷たい目で見ている。

だからこそ、俺はこの部屋に連れてこなかったのだ。まったく予想通りである。


俺は予定調和のごとく、何事もないようにダンジョンコアに紹介した。


セイ!!スー・・・ピタ・・・ズッツバーーン!

いや、紹介する前に、ヒジリとヒイロからのツープラトン攻撃を喰らったことは些細なことであった。


なぜなら、邪神の封印部屋としての機能を有した時間が止まった部屋から出てきた俺達には脳天撃打ちツープラトンブレーンバスターでさえ、カウント3を取られなくなっていたのだ。


でも攻撃は喰らう。なぜならば喰らった方が今後のエクストラハードモードである俺の生きる術につながってくるからだからである。妹万歳!彼女最高!キリッ!


イタタタタ・・・スクッ


「ヒジリ、ヒイロ。いきなり・・・・」


「ヒデにーこの綺麗なお姉様達は何方かしら・・・」


「こんなに綺麗で可愛くて美しいゲキマブな彼女がいるのになぜなのヒー君。クスン。ネトラレプレイが好きだと思ったの」


ヤバイやばい。ヒイロはヤンデレになりかけてるし、ヒジリが激おこだよ。おい、ダンジョンコア、ガムを吐き出し、俺に付けるな!せめて、俺を罵ってくれよ。無言じゃいかんぞ。罵声で俺を興奮させてくれ!


いかんいかん。癖が・・・


ともかく、拾った銀紙でつけられたガムを処理した俺はポケットにしまいながら彼女達を紹介する。


言っておくけど、たまたま、ゴミ箱が見つからなかっただけだからな。それより、彼女達を紹介しなければいけないと使命感があったからだぞ。細かいことを気にしすぎると禿るからな。念押しだが、たまたま、無意識でポケットに入れたのが幼女が噛んでいた味がないガムなだけだぞ。キリッ!


「ご主人様。何を嬉しそうににやけているんですか。私達を紹介していただけませんか」


「そうだそうだ。ガッツポーズしてないで私たちを紹介してくださいご主人様」


オッホン!俺は右から紹介していく。


「一番端のエロメイドは元邪神の家妖精だったんだが、邪神の影響でダークエルフになったエフだ」


ダークエルフのエフは短いエプロンとミニスカートを一緒にもってきっちりとお辞儀をする。もちろん、エロフとしてのたしなみで見えるのは致し方がない。


しかし、あえて俺は後頭部にハリセンをかます。


「出落ちの一発芸か!バッシュ!!なぜ、パンツをはいてない!」


自己紹介されたほうの、ヒイロ達は拳をぽきぽき鳴らしている。エフはお前らに挑戦状を渡した訳ではないからな。勘違いするなよ。


俺はゴホンっと咳払いをして次の女性を紹介する。


「エフは向こうの部屋で俺たちの世話をしてくれたんだけど、隣の・・・」


バッゴォォォォォーーン!!!ツープラトンドロップキック炸裂!


「グフ!世話になったのは炊事と洗濯といった家事一般だよ。フェイファやヤミちゃんができないから代わりにしてもらったんだ」


俺は何事もなかったように起き上がりながら答えた。ダンジョンコアは棒付きの飴を俺に無言で吐き出しながら飛ばしつける。


ペッ!ボドッ。


俺は床に落ちたら掃除が面倒だと考え回転レシーブ張りに棒付き飴を拾う。


3秒ルールでセーフ。


あーあ!もったいない。もったいない。ゴミ箱が見つからない。しょうがない。口に入れよう。ポイッ!


世界には1個の飴もなめらない、奇特なおじさんや変わったお兄さんがいるんだぞ。奴らの世界を救ってやるつもりで俺は拾っただけだからな・・・みなまで言うなよ。キリッ!


「そんなにぺろぺろと飴を舐めてないで早く紹介してください。それとも私のもなめますかご主人様」


「ヒジリ、ヒイロ、ストップ。ストップ。誤解されるぞセレン。こいつは人魚族とも言われるマーメイドだ。それに彼女の涙や体液は不老不死の効果があるんだ。俺がケガをしていると思ったんだろう。勘違いするなよ。ちなみに足があるのは陸で生活するためだそうだからな。」


すかさず、自己紹介がわりに綺麗なドレスを着たセレンが唄声を披露する。

ヒイロやヒジリは歌声に強制催眠されそうになったので、俺は指を鳴らしてセレンに謳うのをやめさせた。


ヒイロとヒジリは魅了させそうになったのを驚くと同時に、余りにも綺麗な歌声に拍手をした。


次に深々と綺麗な和装をした色気たっぷりな女性が挨拶をする。

「もうしわけありません。私たち変わった特技があるので・・・」


ちなみにセイレーンのディーは娯楽室で石化されていたそうだ。原因は酒と歌の力でいい男を片っ端から・・・・男の娘の邪神に石化封印させれたそうだ。


ヒジリとヒイロは和装女性の方を見た瞬間、体が揺れ出し、目がとローンとなってしまった。


ディーを押しのけるように隣にいた女性が自己紹介を始める。


「あらあら、ごめんなさい。私はクオンと申します。妖狐族の者です。私の薫りが強すぎましたね。申し訳ありません」


「九尾の狐と呼ばれる化け狐なんて言うなよ。この尻尾は世界一だぞ。モフリストのヒジリもヒイロも触らせてもらえなくなるぞ」


「ごめんなさい。女性には触らせる気がありませんが・・・でも、どうしても私の弟子になるというなら・・・」


ヤバい!ヒジリとヒイロの目がロックオンしている。早く逃げてくれクオン。あーあ、捕まった。


御代官様ーじゃないぞ。クオン。帯を解かれ引っ張られ、コマのように回されるクオン・・・脱がされモフモフを蹂躙されるクオン。あーあ。クオン汚されちゃったね。泣くなこれも洗礼だ。


ええー・・・・おいおい!嬉しそうじゃないかクオン。芝居かよ!アヘ顔ダブルピースで勝ち誇るな!


ちなみにセイレーンのディーは美容訓練室でミイラ化されていたそうだ。原因は計算高いポーズや汗香り、そして笑顔や色気など利用して、訓練に来る若い男を片っ端から・・・・男の娘の邪神にミイラ化して石棺封印させれたそうだ。


「やれやれですね。ご主人様。私たちは紹介はこちらのダンジョンコアと呼ばれる者にすればいいですか」


ヒジリとヒイロをほっといて、後の者をダンジョンコアに紹介した。


四人目の女性は始祖吸血鬼のバニラ。言わずと知れた不老不死。やはり催眠、魅了、支配といった能力が以外にも多くの能力を持つ。魔導書の門番と言われる禁忌図書館の司書をしていたが口うるさくしていたために禁忌図書に封印されてしまったそうだ。


五人目はサキュバス。深くは語らないが男の娘になった邪神が寝室に封印されていた。ちなみにインキュバスもいたそうだが邪神とともども死んでしまったそうだ。・・・男だったばっかりに・・・かわいそうに。


六人目は一つ目巨人娘のキュロプスとか、サイクロプスと言われる邪神の秘書のロスさん。無口で威圧的だが、ホントは細やかで繊細、仕事一筋で邪神の右腕だったキャリアウーマンだったが、たまに目から出る光のレーザーでトラブルが多発したため、書斎で立たされたため生き残ったそうだ。


7人目は拷問室の女王だったSMオーガ女王のミヤビ。ついつい、やりすぎちゃうから自ら拘束具と緊縛縛りをして動けなくなったおっちょこちょいさん。でもたまにオーガ娘のミヤビに魅入られると恐怖と呪いの祝福を受けられるそうだ。


8人目は拷問を受けていたホムンクルス?シェイプシフター?神工精霊とか神工妖精とも分からない、ドM娘のシータ。邪念といえる邪な気持ちで作った神の失敗作でも、ひとたび変身しながら、ダンスやモノマネで歌い踊り出せば彼女の恋の奴隷になるそうだ。仕草ともいえる全身から醸し出される魅了効果で、いわゆる恋は盲目になってしまうらしい。そのせいで男の娘の邪神に牢屋にいれられたらしい。


最後9人目の宝物庫の番人?それともお宝ハンター?いやちがう、宝物の上でただひたすら昼寝を趣味にする竜人娘ミュー。最強種族のドラゴン族の長のわがまま娘。才能は勇者の代わりにもなりえる存在。だが、イケメン勇者が来ないとやる気にならないのが欠点と自らいっているかまってちゃんである。


一通り紹介した俺はやりきった感を醸しつつ、ソファにどっかり座った。


そして、俺は片手にカードを取り出して、彼女たちをカードに封印してみせた。

クオンをモフモフしていたヒジリとヒイロはようやく我にもどったように冷静さを取り戻した。


「ヒデにー。今のはよくできたりカードゲームか何か?それとも、カプセル亜人みたいな感じの手品?」


「ヒー君の妄想が怪しい魔術化になるなんて・・・私もできるかしら」


「おいおい、まってくれよ。俺も魔術や魔法の一つぐらいできるようになったんだぜ」


そこで後ろから拍手をするダンジョンコア。眼がキラキラしている。多分だが、邪神の禁忌魔導書を極めた俺を尊敬しているのだろう。


だが、ダンジョンコアには絶対教えない。なぜなら、一瞬で理解する才女には俺の汗と涙の結晶ともいえる熟練魔法技術を譲る訳には行かんのだ。


超絶魔神技巧とも呼ばれる至高の能力は多分俺しかできないとは思うが、この成果だけは譲れんのだ。


わかってくれダンジョンコアよ・・・これ以上は俺を猿と同等に扱わないでくれよ。


俺は威厳たっぷりに咳払いする。


ゴホン!


「俺は邪神の遺品の物置部屋で4年間もの日々を費やしたことで、この異世界の至高の魔神術をつかいこなせるようになった」


その横で、ヤミちゃんが宝石から宝石の魔人を出して見せた。


パチパチパチ。ヒジリもヒイロも拍手をしている。


ダンジョンコアはフェイファに魔神術を教えてもらおうと土下座している。


そりゃフェイファもヤミちゃんも魔神術使えるけど、ダンジョンコアは俺には土下座までする気も、教えてもらう気はさらさらないようだ。


でも、フェイファもヤミちゃんも俺との約束通り魔神術は秘匿する。


だって、この世界が滅びてしまうぐらいヤバい魔法だからだ。


でも、ダンジョンコアなら教えなくても、そのうち理解するだろう。


それより、俺はヒジリとヒイロに精霊ホイホイの状況を聞いた。


そう、精霊ホイホイとはもちろんゴキブリホイホイみたいなものだ。ジャンキー状態になっている精霊をダンジョンの罠部屋に閉じ込めて更正させる施設のことだ。


多分、閉じ込めてしまえばまあ、何とかなる。ダンジョンコアのスキャニングで重症度が見極められれば対処しやすいからだ。


仕掛けはいたって単純、偽薬効果でも本当に中毒効果があってもいいが、とりあえずネズミをネズミ罠にかけるように、オヤジの召喚虫の死骸を利用して罠部屋に誘導するだけである。


ヒジリは俺の質問にあっけらかんに答えた。


「あと、エフリートと金竜だけだよ。あの子、馬鹿だけど、感と運はいいのよね」


「そうね、野生の感といった方がいいわね。ヒジリちゃんはどっちにかける。もちろん私は黄金の飛龍のほうよ」


「じゃあ、私は最後に入るのはエフリートだと思うわ。悪あがきをしそうだからね」


すかさず、ダンジョンコアが俺に説明する。


「ヒジリ様とヒイロ様の対戦成績は6対0でヒイロ様の圧勝です。今回も多分ヒイロ様の勝ちです。なぜならば、ヒイロ様と一体化していた金竜はこんな罠では捕まらないからです。金竜用にはすでに別の罠を用意してありますので・・・そうだ、ヤミちゃん。あの子の名前を教えて」


「ミコちゃんだよ。名前だけでいいの。好きなものを教えようか」


「いいよ。それより闇の精霊ちゃんの名前はヤミちゃんっていうの?


「私はラミ。でもいいよヤミちゃんで」


ダンジョンコアが悪い顔をしている。・・・・俺に害が及ばなければ良いとしよう。


それより、いままで、闇の精霊のことをヤミと呼んでいたことがとても悪い気がした。


そんな表情をした俺の手を握っているラミ・・・あー、そうだこの闇の精霊は、こういう感情が好きだったんだ。あー吸われてしまう・・・・


しばらくして他の精霊がダンジョン罠部屋で大人しくなった頃、邪神エキスを多めにした罠を追加すると、エフリートはヨダレを垂らしながらダンジョンホイホイに捕まった。


ガッツポーズをしたダンジョンコアは、嬉しそうにヤミちゃんの映像をダンジョンの入口上空に映し出した。


「ミコこっちにおいで―」


ダンジョンコアが人工的に闇ちゃんの音声を複製して黄金飛龍のミコを簡単に呼び寄せた。


誰も帰ってこないダンジョンに、幼女化した状態でラミちゃーんどーこーと叫びながら夢中で入ってきた。


モニターで見ていたラミもダンジョンマスタールームからなぜか捕まるのに応援している。


ダンジョンコアは正式にヒイロの勝利と宣言した。それと同時に、ダンジョン内で走っているラミをスキャンしている。


案の定、ノミサイズの召喚虫とコバエサイズの召喚虫が大量に見つかったため、ダンジョンコアはダンジョン内の大掃除を始めたのだ。


ダンジョン内に大量の殺虫剤を噴霧した。次に殺虫液の鉄砲水。それでも、ラミに会いたいミコは必至で泳ぎきる。


次にダンジョン内を乾かすためにスライムエンペラーを配置して無意味に爆裂魔法をいたるところで炸裂させた。


爆裂魔法により、ダンジョン内は乾くのはもちろん、無酸素状態で死滅したミクロサイズの召喚虫でさえ、ダンジョンの外まで拭き飛ばした。


当然、ミコの周りにまとわりついていた召喚虫まで、根こそぎ取り除く。


傷だらけになったミコは片っ端からスライムエンペラーを見つけると、倒そうとして追いかけ回した。


逃げ回るスライムエンペラーのおかげでダンジョン内はピカピカに磨かれて、ゴミ一つ落ちていない。


掃除が終わったとわかった数十体のスライムエンペラーはミコに追われているスライムのところに集まり一つのスライムになり、ミコの体を飲み込んだ。


ミコを飲み込んだ巨大なスライムエンペラーはミコの傷ついた体を癒しながら、ダンジョンコアが設置した監禁部屋に入っていった。


スライムエンペラーは役割が終わったように強大なスライムエンペラーはだんだんと小さくなり、監禁部屋の中でミコを吐き出したのだ。


スライムエンペラーは死んだように、監禁部屋で大人しく寝てしまった。


吐き出されたミコも意識がなくなっていた。

服も来ていない傷ついていたミコだが、スライムエンペラーのおかげで体の傷はまったく無くなっている。


その様子を見ていたラミはダンジョンコアの体を大きく揺らした。


「ミコは死なないよね。大丈夫。大丈夫なの。私もあそこにつれてってよ」


「ミコさんは直ぐに元気になりますよ。その前に、この部屋に入るしかくがあるかチェックします」


ダンジョンコアはできるだけラミを安心させた。


俺は賭けに負けたヒジリの肩を叩きながら、ヒイロに話かけた。


「ヒイロ。勝者のご褒美は」


「秘密。ってほどはないけど、ヒジリにどうしてここに来たのか教えてもらおうかと思って、私はここに来て魔神になっちゃたからね」


「そっか。ヒイロはヒジリとまだ、女子トークらしいことはしてないのか・・・俺もその輪に入ってもいいかな」


この後、ヒジリと俺はヒイロの魔神になった真相をきくことになったのだ。それはこの異世界の生い立ちに近づく話とはこの時は思っていなかったのだ。

ブックマークと評価お願いします。


一発あげなので誤字脱字は後日訂正いたしますのでご了承ください。

乱筆の上、読みにくいかもしれませんが

励みになりますのでご意見ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ