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20 魔獣王

恋も人間関係もエクストラモード


今回は触手を操る変態魔獣王が出現します。

だけど・・・残るのは虚しさだけ・・・

緊急!緊急!エマージェンシー!!エマージェンシー!!

LEVEL5!LEVEL5!

11時方向!11時方向!

超巨大物体接近中!超巨大物体接近中!

距離10km圏内!速度時速3km/h 超遅走で大地を巡行中

・・・・・・・・


緊急!緊急!エマージェンシー!!エマージェンシー!!

・・・・・・・・

・・・・・・・・


何々どういうことUMA?未確認生命体?超巨大物体って何よ!

ダンジョンマスタールームと呼ばれる超広いリビングルームでくつろいでいた精霊たちは突然の室内放送に同様を隠せないようで、ソファーに置いてあるクッションを頭に乗せる者や、テーブルの下に潜る物までいた。


「何事だー!ダンジョンコア!とりあえず、俺の服の中に隠れようとするんじゃない」


「ハイ!マスター!でも緊急事態がおこったときは、マスターの懐にダンジョンコアをしまわれると聞いていたもので!」


「お前が水晶のような状態ならそうするだろうが!俺が抱えていた妹のヒジリを壁に刺さるように投げ飛ばして、あまつ服を脱ぎながら俺の懐に入りこもうとすれば・・・見てみろ・・・お前の首元にナイフがあるだろう・・・」


俺は何とかヒイロの腕をつかんで阻止していたのでダンジョンコアは無事だった。しかし、いくつかの暗器が俺の後ろに隠れようとした精霊少女と聖獣幼女の何人かに刺さっていた。


よく見れば、俺の後ろ以外の精霊も刺さっている。

そう言えば、俺と居た背羽幼女以外は、ヒイロと一緒にラストダンジョンを潜った精霊・・・


そう言えば、ヒイロは暗殺されかけたって言ってたな・・・ご愁傷さま・・・


イヤ、精霊!聖獣には暗器は紙一重で刺さってない!どういうことだ!紙一重で凌いだのか!


凄すぎるぞ!精霊少女と聖獣幼女!


それどこじゃなかった。今の状況を分析しないと!俺はダンジョンコアに指示をする。まず空中に複数のモニターを出させ、いろいろな角度から分析をさせた。


数分後、あるモニターにみんなが釘付けになった。


そして、精霊や聖獣に限らずヒイロも俺もある一人を見つめる。


「「「「「ヒジリー心配させるなよ」」」」」


超強大未確認生物の正体は俺の親父だった。


オヤジは既に我を忘れたように超巨大なイソギンチャクのような触手を振り回し、手あたり次第触手であらゆる物を分析しながら確認していた。


「ヤバいよね。あの触手にネチョネチョした粘膜・・・いやらしいわ・・・」


そんな囁きも聞こえつつ、ヒイロは俺の身の回りを調べている。


「ヒイロどうしたんだ」


「女の子たちの発信機は壊したんだけど、まだ、ヒー君の発信機はまだ壊していないから・・・見つけた!これ壊してもいいよね」


「もしかして、オヤジが発信機を・・・俺たちの安全を遠くから見守ってくれたのか・・・でも、ダンジョン内でも発信機はつかえるの?」


そこにダンジョンコアが上着だけを羽織った状態で割りこんで説明した。


「安心してください。ここはダンジョンマスタールームです。特殊な環境なので、あらゆる電波や通信発信は許可がない限りできません。特殊次元空間とおもってください。神であろうと干渉できません。」


「だって、通信機を壊す必要ないじゃないヒイロ」


「甘いわヒデにー。彼女さんも気付いてるのよ。パパの周到なところを」


ようやく壁に刺さっていたヒジリが戻って来た。そして、ヒジリが壊れた小さな虫の死骸を俺に見せた。


どうやらオヤジの召喚虫と思われる小ハエだった。


「まさか、ヒジリをドローンがわりに召喚バエを使ってヒジリを観察してたのか。のぞき魔、それとも犯罪予備軍?本当、ストーカーを通り越してるよ」


でも、目の前でヒジリが死んだのを見た経験があればこうなるのかもしれんな!


「それだけじゃないわよ。私たちにも精霊たちにも虫がついていたのよ。虫は気持ち悪いからダンジョン内で始末したけどね」


「知らなかったのは私だけなの?」


ヒジリは寒気がするようにぶるぶる震える。俺の頭から下りたフェイファがヒジリを良い子良い子した。


「ヒジリちゃんだけよ。神殿にいったおねーちゃん達も精霊だから監視しているような虫がいたら食べちゃうよ」


「「「「「「精霊も聖獣も汚い召喚虫なんて食べません」」」」」


精霊少女も聖獣幼女は一斉にフェイファの発言を取り消した。でもフェイファだけは納得してないようで首をかしげて考えている。


俺はおそるおそる、フェイファに聞いた。


「フェイファ・・・ハエおいしかった?」


「うん。甘くて美味しかった。パパの近くにいたのも、ダンジョンの中にいたのも・・・ぜーんぶ食べた。甘くておいしかったよ。だって栄養もいっぱいで肌がピッカピッカになったんだよ」


食べたんかーい。俺の躾をみんなからバッシングされる覚悟をした。


覚悟したよ。さーどうぞ。俺を罵ってくれ。さーどうぞどうぞ。


でも、精霊と聖獣も誰も俺を見ない。せめて、冷たい眼差しを向けてくれ・・・


「って!おーい。お前らまさか、そわそわしながら、召喚虫を探して食べようとしているのか!。はい!そこのヒイロさん。俺の彼女さん、彼氏の目の前でハエの死骸を食べないでください。ハイ‼そこの獣耳。まさか服から出したのはハエの死骸だよね。暗器についてる虫は毒有だよ。それをフェイファに食べさせようと持っていたんだよね。まさか食べないよね。おーい!どこ行くの!ヒジリー!口に含んだ?まだ、その虫ぴくぴくしている状態だよ。なまものだよ・・・」


俺は怒鳴りすぎてゼーゼーしてしまった。


まさか、眼の色かえるかなー?精霊や聖獣がピチピチお肌を目指しているなんか知るもんか!それに聖女も魔神にも栄養あるのかよ!


あーまったくだ!俺の高ぶったこの気持ちをどうしてくれるんだ。

少しぐらいは俺を罵ってくれればここまで怒ることはなかったぞ。怒らせるより、俺を冷たい眼差しと罵声で興奮させてくれ!キリッ!


少しだけ冷静になった俺はフェイファの頬を伸ばしたり突っつきながらダンジョンコアに相談した。


「オヤジの前にヒジリを差し出すことはできるかな」


「プラネットイーターとは行かないまでも変態魔獣王状態になっているので、ある意味ヒジリさんが喜んでしまう可能性があります」


「誰が喜ぶんじゃ!このエロボケダンジョンコア。頭の中までヒデにーの中二病が感染したんか。せめて貞操の危機がくらい言えないんか!」


ヒジリがエセ関西人のようなツッコミをダンジョンコアにしている。相当テンパっているんだな。ハエをなまで活きづくりのように食べるんだからな。


アッ・・・ヒジリのプルプルになった唇の横にハエの足が残ってる。これ以上触れないでいよう。


お肌がプルプルになった精霊たちもそわそわしている。


「あれ、白くてドロっとして甘かったね。おじ様と仲良くなれば・・・」

・・・・・


おいおい、顔が赤らんでいる精霊・・・まさか媚薬入りの召喚虫・・・・


あの親父ならやりかねない!惚れ薬が入ってないだけましか。入っていたらヒジリまでも危険になる可能性が・・・


そうか‼媚薬は入ってないぞ!これはまさかブラシーボ効果?偽薬効果・・・なわけないな・・・便乗してまた俺からエネルギーを取ろうとしているのか!


俺は騙されているとわかっていても、思わず便乗してしまおうかと考えたが今はそれどころではない。


ヒジリもヒイロを俺の服を脱がそうとするんじゃありません。


今、ダンジョンコアと大切なお話をしているんだから!


「ヒジリ様をダンジョン手前に転送は可能ですが、まだダンジョン防衛境界線まできてないので巨大なヒジリ様の映像を変態魔獣王の前に映すことも可能です。どうします。先ほどのところ映しますか。【キャプチャーNo1:なまでハエを食べる聖女】変態魔獣王もひくかもしれませんよ」


「そんなので引くわけない!甘く見るな俺のオヤジを。逆に口から垂れた虫の白い体液を見て喜ぶぞ」


「ヒー君。引くの意味がうまい具合にかかっていていいんだけど、お父様は小さくならないの」


「ヒイロもうまいこというな。小さくなるどころか大きくなるかもしれん」


ヒジリは顔を真っ赤にしながら涙目になって俺とヒイロの腹部にボディアッパーを両手で決めた。


「わかったわよ。私が何とかするわ。ダンジョンコアさん、私の今の姿を映してちょうだい」


ヒジリがダンジョンコアにそう言うと、ダンジョンの前にリアルタイムで巨大なヒジリの姿を映し出す。


そのすがたはまるで昭和のような粗い動画のような大魔神ヒジリが映し出された。

ヒジリは腰に手をおき、変態魔獣王に向かって指を指した。


「はい正座。約束破ったからパパ。正座決定!私を見守るだけで何もしないって言ったよね。もう。パパと話をしてあげないんだからね!プンプン」


暴れ回っている触手がピタッととまり、見る見るうちに小さくなる変態触手魔獣王。それより、俺はヒジリの唇にひっついているハエの足をとりたかったが・・・今は黙っておこう。


モニターに映し出される小さくなり続けるイソギンチャクのような触手魔獣。小さくなるにつれ、触手に絡まっている物が確認できるようになった。


う?うん?おかしい。何かがおかしい。


空中に黄金の飛龍が飛んでいるのはいいとしよう。


でもおかしい。


ここにはプラネットイーターの俺に火の聖獣とダンジョンコアそして仮死状態の闇の精霊8匹。


それに魔神ヒイロチームの火の精霊に光の精霊と麒麟、水の精霊と青龍。

残るは転送してきたヒジリがいる。


モニターに映し出された黄金の飛龍に乗っているのは聖女ヒジリチームで暗黒神殿を攻略チームである氷の精霊少女と狼耳幼女に雷の精霊少女と虎耳幼女。それを保護したレオタード秘書部隊のお姉様たち・・・


よく観察を続けると、風の精霊と朱雀幼女が変身した精霊攻殻少女が恐る恐る小さくなり続ける変態触手魔獣に空から近づこうとしている。


俺はわかってしまった。土の精霊少女とランドセル幼女がいないことを!


風の攻殻精霊少女が触手につかまった土の精霊少女とランドセル幼女を救いにむかっている。


でも、まだ違和感がぬぐえない。土の精霊少女は攻殻精霊少女になぜ変身しないのか・・・・


俺はダンジョンコアに分析するように指示を飛ばす。


そのときエフリートが悔しそうにしゃべり出した。


「土の攻殻精霊少女に変身しないのは、あいつやってるぞ」


???なになになに??


俺は頭の中に人に言えないような妄想が広がる。

しかしそれを打ち消すヒイロが声を張った。


「まさか、あの子たち、ラストダンジョンでずっと隠れていたの?既に暗殺計画ばれているのに。今になってのこのこ現れても遅いのよ」


また物騒なことをいうヒイロを俺の頭からダイビンヒップアタックしてダンジョンコアに迫るフェイファ。


「あの土のお姉ちゃん。ぺろぺろなめてるよ。美味しいのかな。あー髪の毛が光ってるよ」


フェイファの声に上乗せするエフリートも実況を続けた。


「あー風の精霊ちゃんまで、動かなくなったのを言い事に先っぽにかぶりついてやがる。エロく見えるぞ!まったく。うらやまけしからん」


俺はピンと来た。もれなくヒジリチームの精霊・聖獣もオヤジの召喚虫を食べている。それに土の精霊たちまでもそのことに気付いて、ハエトリホイホイのように潜んでいた場所から出てきたのだ。


俺はあの触手にまとわりついているネチョネチョしたタラテラした粘膜はある意味、絶対使っちゃいけないものだとわかってしまった。


だって、金竜に乗っている精霊たちまでもレオタード部隊に押さえつけられているからだ。



ここにいる精霊、聖獣はモゾモゾ、そわそわしている。


でも、ヒジリは大丈夫みたいだ。いや、ある意味ダメみたいだ。


映像に映し出された触手魔獣を嬉しそうにヨダレを垂らして土下座を強要して踏みつけようとしているヒジリ。


その魔獣はそこらへんにいる中年のおっさんじゃないんだよ。お前のパパだからなヒジリ。


今時の小学生はコンビに店員に土下座をさせて喜んでいる動画投稿者と変わらんのか!


変なスイッチが入っているヒジリにそれとなく近づき俺は唇についているハエの足をとった。


さすが見逃さないオヤジ。怒涛の如く人の姿になり怒りだした。


「だれだ!ヒジリの唇をさわるのは!!」


一瞬で元の姿に戻るオヤジ。あんたワザとヒジリに罵られていたのかよ。うらやまけしからん。


実は俺と一緒にいることを知っていたのかも。オヤジはうれしそうに小さくピースをしている。


やられた・・・何だろうこの敗北感。親子だからか、血を争えないのか・・・とにかく悔しい。


オヤジは一旦、思いっきり頭を数回地面にこすりつけて土下座をしてヒジリに謝った。


そして、スクッと立ち上がり、懐から、飴らしい物を取り出して、土の精霊少女とランドセル少女と風の攻殻精霊少女に何かを渡した。次の瞬間、オヤジは土煙をあげながらダッシュで地平線のかなたに消えてった。


やれやれだぜ。クソオヤジ。


そんな光景を呆然と見ている黄金の飛龍にのったレオタード秘書部隊も深々と精霊・聖獣たちにお辞儀をして部隊は飛龍の背中から一瞬で消えさった。


嵐のように消えた後には虚しく膝から崩れ落ちる土の精霊少女と聖獣幼女がいる。あたりを見回す風の攻殻精霊少女は空中に映し出された巨大なヒジリが消えていくのを名残惜しそうに立ちつくしている。


そこに、空から降り立つ黄金の飛龍。天に向かって怒号を轟かせるように一吠えしたのだた。


そんなときダンジョンマスタールーム内ではダンジョンコアに駆け寄る精霊たち。


土の精霊を含めたチームヒジリと呼んでいた精霊たちを迎えに行きたいと交渉している。


俺はヨダレを流しながらハーハーとジャンキー状態でいいよる精霊たちを追い払うようにダンジョン近くの大地に転送するようにダンジョンコアに指示を出した。


ダンジョンコアが精霊たちをすぐに転送準備を始めた。


用意ができるプルプル我慢しながら転送する精霊たちを見送るヒジリとヒイロ。


その横で何かをしているフェイファがいた。


ようやく静かになったこの部屋にヒジリとヒイロが手を握り合って血の涙を流しあって慰め合っていた。


ダンジョンコアはそんな二人に飴をあげた。


「どうぞ。先ほどの虫の成分を調べました。この飴は先ほどのプラシーボ効果と呼ばれる偽薬効果は在りませんが、マスターのエキスを利用した飴なので、本物の効果がありますよ。惚れ薬に媚薬効果はもちろん女性用の絶倫効果まで御要望と思われるすべての薬効が有りますよ。良ければどうぞ。即効性もあるので試してください」


受け取った二人は飛び跳ねながら口にほおり投げた。


しかし、飴を投げ込んで口に入る瞬間しっかり盗み出し自分の口に入れたフェイファ。


お前は何者だ。あーあ。バリバリと飴をかみ砕いているフェイファ。その横であきらめきれずフェイファの首を絞めて振り回すヒジリと、ダンジョンコアに土下座をして、飴をねだるヒイロがいた。やはり二人とも泣いていた。


俺はやれやれといいながら、ヒジリからフェイファを取り上げた。


ヒジリとヒイロの頭をポンポン叩いて。なんでもない棒がついた飴を二人にあげることにした。


「俺の心が入った飴ではダメかな。心っていっても、俺が二人に食べてほしいとおもっただけなんだけど・・・ダンジョンコアの飴より愛情たっぷりだ。俺のお墨付き。でも苺っぽいフルーツ味は嫌いかな・・・」


「そんなことないよ。ファーストキスの味も苺味だったよね。ヒー君」


「彼女さん。まだ食べてないの。いらないならもらうね。アーン」


ヒイロの左ストレートっていつ見ても完璧だな。

ヒジリの口から二つの飴が吹っ飛んだ。


何だろう。俺は二人に新たな火種を与えただけかもしれなかった。


俺は延髄蹴りとドロップキックを同時に喰らいながらも二人にもう一度飴をあげて仲裁をした。


異世界の俺の恋愛もどうやらエクストラハードモードかもしれない。


必至で鼻血が出ている鼻を押さえながら嬉しそうに飴を舐めている二人をみながらホットしていると、今度はフェイファが俺の足を引っ張っている。


「パパはやく。こっち!こっち!もう少しなの!」


フェイファは指を指しながら俺を無理やり動かそうとしている。


「どうしたんだフェイファ」


「闇の精霊さんをおこすの。もうすこしなの。パパ手伝って」


ファイファが指さした方向には仮死状態の小さな闇の精霊が8体奇麗に並んでいる。


そしてかわいらしい人形状態の精霊の口元には何かが置いてある。

よく見るとさっきフェイファが二人から取り上げた飴が砕かれ、闇の精霊の口元に置かれていた。


砕かれた飴は少しファイファの唾で濡れていたが、次第に口元にあった飴が少しづつではあるがどんどんと口元から光りながら消えていった。


「まさか、仮死状態でも飴を吸収しているのか?フェイファ」


「あとちょっとなの。パパから貰った力をためていた分あげたけど・・・足りないの」


俺は頭の上にいたファイファを思い出す。


少しづつ吸収しているのは思っていたけどその割には成長していなかったのは、こういう時の為なのか。


さすが火の聖獣。欲にまみれた火の精霊とその仲間たちとは大違いだな。


俺が関心していると、仮死から動きだしそうな人形状態の闇の精霊8体をかかえてエネルギーをわけるように力を込めた。


ダンジョンコアはドリンクをすかさず俺に渡す。


ナイス‼ダンジョンコア。ナイス栄養ドリンク。もう俺はこの部屋では倒れないぞ。ましてやヒジリやヒイロの前では!


別に倒れたとして、あれをされたり、あんなことされても、俺は一向にかまわないがな!キリッ!


少し子供には言えない想像をしてしまったが栄養ドリンクが効いているということで・・・俺は納得した。


エネルギーをわけてからしばらくすると、ますます闇の精霊は光だした。するとどうだろう、8体あった人形状態の精霊は一つになり始めた。


その横で応援してくれるフェイファ。


「ガンバレ!がんばれ!ぱーぱ。パパ‼パパ‼頑張れー!」


何だろう。体の奥底から力が湧き出てくるようだ。聖獣本来の癒しの力なのか。

あーあ。他の精霊や聖獣たちもフェイファの爪の垢でも飲めばいいのに。


俺から力だけを求めるだけの精霊たち。これが力でもなくお金なら、俺はお金を吸い取るだけのミツグ君と呼ばれるだけの存在だな。


急に虚しくなった俺に対して、じとーとした視線が複数刺さる。


「ヒー君。いつまで闇の精霊幼女を抱きしめているのかしら」

「ヒデにー。もー!!闇の精霊ちゃんの顔が赤らんでいるよ。罪づくりなんだから。早く彼女さんと別れなさい」

「ヒー君のこのやさしさがわからないなんてまだお子様ね」


さりげなく毒を吐くヒジリ・・・本当に聖女なのか・・・でも魔神ヒイロは余裕だった。


俺はこのやり取りをみて、さっきまでの虚しさが一気に消えていった。


そして、俺の今日の仕事は終了したと感じた瞬間・・・・またも意識がなくなってしまったのだ。

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一発あげなので誤字脱字は後日訂正いたしますのでご了承ください。

乱筆の上、読みにくいかもしれませんが

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