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19 ダンジョンコア

ダンジョンの種から生まれたダンジョンの探索です。


そしてダンジョンコアを目にしたヒデオは・・・

「いらっしゃい。スイートハウスへ」


「出たな淫乱魔神!え、え、えー!!どういうことヒデにー!」


「どういうことっていわれても何も・・・しいて言えばここダンジョンマスタールームだよ。そうだよなヒイロ!」


淫乱魔人と言われたヒイロが拳を鳴らしている。ヒジリは口からいった悪口を気にしていないようだ。もしかしたら常々思っていたのかもしれないが俺は軽くスルーする。


「やだー。どうしたの怖いことでもあったの。必至でお兄ちゃんにしがみつくなんて、ブラコンを拗らせたヤンデレな妹ちゃんみたいだわね。かわいいヒジリちゃん」


ヤバい、ここで世界大戦がはじまってしまう。何とか収めないと・・・

俺はここから消えてしまいたいがこの状況をヒジリに説明することにした。


「ヒジリ、落ち着いたなら下ろすけどいいか?今の状況を説明するぞ」


「うん、ヒデにーが救ってくれたの?」


俺はダンジョンマスタールームにある操作パネルを操作するように一人のまったくヒジリの知らない女の子に頼んだ。


そして、ヒイロとヒジリを別の部屋に案内した。


「ようこそ、新たに生まれ変わったダンジョンへ!」

「ヒジリちゃん。いいでしょう。ヒー君と私のラブダンジョンへようこそ」

「は~ぁ!【怒】ラブホ感覚的な安易なネーミングはいいから早く説明しなさいよヒデにー!プンプン」


俺は種明かしのように説明をヒジリにした。


---------------------------数時間前----------------------------


「さあ!行きますか。」


俺は頭の上に聖獣の火の鳥だった背羽幼女をのせたまま、聖なる泉の周辺に出来たダンジョンに潜ることにした。


すでに、オヤジが召喚した召喚虫軍に攻略・制圧されているダンジョンだとはいえ、俺が人間のまま初めてはいるダンジョンに自然と気合いが入った。


だが、そこは攻略されたダンジョン。矢印が書かれた地図のように、大量な虫たちの死骸や飛び散った体液がまだダンジョンに吸収されずに残っていた。


推測、憶測だが、まだダンジョン自体の成長の源になるのはこの惑星の地殻変動にともなう莫大なエネルギーのようだ。


だからこそダンジョン内で死んだ死骸や大量な防具や武器などは吸収されないようだ。


ましてや、攻略されたとはいえ、主がいないダンジョンは無機質な程の螺旋を描いただけのような単調なダンジョンであった。


ときおり、年輪を刻むような大部屋があったりというだけの創意工夫も全くない迷宮ともいえるダンジョンであった。


多分、模範ダンジョンのような仕組みだけのダンジョンにあからさまのトラップ。そして、矢印のごとくのトラップ跡・・・一時間もしない内にやる気が無くなってしまった俺はひたすら考えずにマラソンが如く走ることにした。


だって、どうせ苦行ならマラソンでもして脳内快楽物質を出したほうが達成感が得られると思ったからだ。


しかし・・・ダンジョンの種から創ったダンジョン。一日も経っていないダンジョンではあっという間に最下層までついてしまったのだ。


最下層には何もない空洞だけだった。


ダンジョンの通路にはいたるところにちらばっていた虫たちの破片といえる腕や足、体液といったものがまるでなかった。


俺はあまりにも何もない大広間に立ち尽くすほかなかった。


「チクショウ。ガーディアンとか階層ボスもいないのかよ・・・出来立てダンジョンってこんなもんなのか・・・・」


いたとしても、召喚虫軍にやられていて、俺の出る幕はなかったよな。ハハハ。俺は乾いた笑いしか出てこない。


呆然と最下層に立ち尽くしている俺の頭からゆっくりとではあるが、おっかなビックリしながらもするするーと背羽幼女が降りてきた。


「パパ。明るいね。ダンジョン生きてるよ。もっと奥行こうよ」

「フェイファ。もっと奥あるのか」

「あるよ。だってダンジョンだよ」


おいおい、どういうことだよ、背羽幼女‼これはトンチなのか?

俺は昔よく読んだダンジョン攻略をかいてるラノベを思い出す。


最下層のボスを倒した後の事を・・・俺は思い出した。


お約束といえば最下層から地上に上がるための転移部屋。武器・お宝や秘密が隠されている隠し部屋の存在。


そうだ!ダンジョンの秘宝と呼ばれるダンジョンコアがある部屋にまだ到達してないのだ。


俺は最下層のこの大広間を見回した。


よちよちとフェイファが大広間の壁に向かって歩いている・・・アッ!こけた!


あーあ・・・こらえている。泣くな!泣くなよ。我慢だがまん、ファイトー!


いかんいかん。初めてのお使いを見ていると父親の気分になっている俺がいる。


フェイファは落ちている石をもって壁に投げる・・・うーん。八つ当たり。


まだ、気が晴れないのか、逆に楽しくなってしまったのか、石を拾っては投げ、拾っては投げた。時には3つ4つ石をもっては一気に壁に向かって投げた。


今度は両手で10個の石をもって、勢いをつけて壁の広範囲にぶつけてみたりした。


すると・・・壁の当った一部の音が明らかに違う場所があった。


俺は思わづ、石投げに夢中になっているフェイファの両脇に手を入れて持ち上げた。


「フェイファ。凄いぞ。隠し部屋を見つけてくれてありがとう」


俺は広間の壁を調べ隠し部屋を見つけた。頭を撫でてあげたフェイファは嬉しそうに反対の壁を指さした。


「パパ。ここ意外にも隠し部屋あるよ。ほらあそことその向こう。石をあてると光るよ。そっちの岩の裏にも小部屋があるみたいよ。光の色がちょっとちがうから・・・」


ヤバい‼名探偵フェイファ。連れてきて良かった。何だろう火の精霊のエフリートの存在がかすむかすむ。ハッ!そういうことか。エフリートのマイナス分を補う存在がフェイファなのか・・・お前が火の精霊だったほうが良かったのに・・・なんて感慨深く腕を組みながら頷いていると、フェイファがよちよちと歩き出した。


「ダンジョンコア見っけ!」


よくよくフェイファに聞いたら、ダンジョンに流れる微妙な風と石を壁にあてたときの反響音と水の匂いでダンジョンコアの設置してある部屋を見つけたといったフェイファ。


よちよち歩きをしながら少し大きめな壁と床ぎりぎりにあった岩を取り除くと、秘密の部屋に入るための仕掛けを見抜いてしまった。


フェイファは俺に仕掛けを動かしてと頼んでから、定位置でる俺の頭の上によじ登った。


俺はフェイファを落とさないようにしゃがんで仕掛けを動かす。


すると、一瞬で目の前の壁が消えてしまった。そしてそこには小さな小部屋があった。


その小部屋には大きな水晶と水たまりのような水鏡があるだけだった。


フェイファが水晶を指を指して教えてくれた。


「ダンジョンコア見っけた。パパ早くそのコアを持ってよ」


俺はファイファに言われるがまま、その水晶を持ち上げると、頭の中から声がした。


「互換性を維持するためにバージョンアップします。1分間お待ちください。なお、旧バージョン及び破損を確認した場合、復旧の上、統合いたしますのでご了承お願い致します」


俺はいつの間にか意識がなくなった。


意識が戻ると、TV局にありそうなモニタールームに俺はでっぷりと背もたれ付の椅子に座っていた。


このモニター編集室のような部屋には俺しかいなかった。


俺は異世界にはない違和感ある部屋を見回す。でかいモニターと操作パネル。そして、わけわがわからないコンピュターや機械の数々。休憩をとれるようなソファーにちょっとした体を動かせるスペース。そして、その横にあるドアが2つ・・・


俺は恐る恐るそのドアを開ける・・・


そこには応接室のような立派なソファーに簡易ベッド、そしてマニュアルが設置してある棚や書斎のような大きな机があった。しかし、誰もいない・・・準備室??


またもモニタールームに戻り、別のドアをあける。


そこはまるで大きなワンルームマンションのようなリビングダイニングのような部屋があった。


透明なガラスで出来たシャワールームもある。


仕切りがある小上がりの戸を開けると畳の部屋もある。


畳の部屋を良く見ると、そこには遊び疲れた幼女と少女たち二人、スースー寝息をしながら昼寝をしていた。


背羽幼女のフェイファに、そして、うん?誰?


「だれだー!!誰だよー!言っとくぞ!大きな声で言っとくぞー!俺は誘拐してないぞー!俺は無実だー!!」


思わず取り乱す俺がここにいた。こんな知らない少女が寝ているなんてかなりまずい!

まずい!


ヒイロに見られたら・・・


そうだもう一度叫んでおこう。


「俺は薬を盛ってないぞー‼縛ってもないぞー。エロい目でもみてない・・・と思うけど・・・俺はまだふれてもないからなー」


当然、今は触れてないが、今後触れる可能性はあることがあるかもしれんがそこは触れないで行こう。


この状況はどういうことだ・・・・俺はダンジョンの奥で意識を失って・・・それから子の横の部屋で目覚めて・・・・・うーん。考えてもわからん。


俺は小声でフェイファを起こすことにした。


「フェイファ。フェイファちゃん。フェイファさん。ファイファ様、お目覚めになられませんか。頼むから起きてください・・・」


俺は涙目で懇願しながらフェイファを優しく揺すって起こそうとした。


「ふぁーぁあ。おはようございますパパ」


「ファイファ・・・隣の少女は誰なのかな。知らない人と遊んじゃだめだよ」


「おもしろーいパパ。知らない人なわけないわ。この子はパパの大事な人だよ。大切な女の子だよパパ」


この一言で俺はヒイロから刺されて殺される白昼夢を見てしまった。


あの数々に凄惨かつ狡猾に悲惨で惨殺され無残に散ったNPKたちを思い浮かべながら・・・ああ・・・俺は爆殺され死ぬのかな・・・・


「どうしたのパパ。顔色が青を通り越して死相が出てるよ。何をそんなに落ち込んでるの?」


「ハハハ。フェイファはその娘といつ知り合ったの?」


「このダンジョンマスタールームでだよ。すごかったんだからね。水晶みたいなダンジョンコアがいきなり進化して女の子になっちゃたんだからね」


俺はその言葉で冷静になり始めた。


興奮気味のフェイファがダンジョンマスタールームでおこった詳しい状況を話してくれた。


それはまるでCG映画のような話だった。


まず、ダンジョンコアがあったダンジョンマスタールームと呼ばれる隠し小部屋にはダンジョンコアとダンジョン内部を映し出す水鏡しかなかった。


しかし、俺がダンジョンマスタールームに入るとダンジョンコアが反応してその小部屋が様変わりをしたそうだ。


一番驚いたのは、ダンジョンコアだった水晶が少女の姿に変わった事だったとフェイファは言っていた。


ファイファが夢中になって話している横で、突然ダンジョンコアだった女の子が目覚めた。


「マスター。おはようございます」


「君はこのダンジョンのダンジョンコアなのか」


「いえ・・・正確には違います。私はあなたが討伐したラストダンジョン・暗黒神殿・邪神虚城のダンジョンコアを吸収したダンジョンコアの複合体です。おかげで通常のダンジョンコアから人化の進化ができました。ありがとうございます」


俺はいつの間にかまたやらかしていたらしい・・・・多分・・・俺は悪くない。エクストラハードモードを設定したパンドアラークの知的生命体が悪いんだ。


心にそう言い聞かせながらも、これで惑星が崩壊が近づくたびに他のダンジョンが倒壊するたびにこの少女が進化しつづけることを想像しながらも何とかしなければいけない使命感にかられる俺がそこにいた。


俺は恐る恐るこの状況をダンジョンコアだった女の子に聞いた。


「この部屋も君が創ったのか?」


「その問自体が間違っています。この部屋もこのダンジョン内すべてがダンジョンマスターの想像力の形になります。だからこそ、ダンジョンマスタールームはあなたが一番、快適に過ごせる空間になっております」


「ここは俺の潜在意識が創り出した部屋なのか・・・・それより、他のダンジョンはだいじょぶなのか。ダンジョンコアが統合したとしたら暗黒神殿やラストダンジョンに向かったヒイロやヒジリ達はどうなったんだ?」


俺は焦りながらダンジョンコアに向かって前のめりで聞いた。それとは裏腹に不思議そうな顔をしながらダンジョンコアは真っすぐ俺の顔を見ながら返事をする。


「どうにもなっておりません。だって危険になるようなことをお望みなのですか?できなくはないですよ。ダンジョンを合体させたり、空飛ぶ空中城みたいなラビリンスにもなれますしよ。ましてやダンジョン内の罠の配置や迷路の変更などたやすいものですから」


「俺がダンジョン内で臨めばなんでもできるのか・・・例えば・・・そうだな。俺の彼女のヒイロをこの部屋に転移させることも可能なのか?」


「簡単ですよ。今すぐしましょうか?」


余裕で答えるダンジョンコアを見て、確信した。俺ダンジョン内では無敵かも!!いや無敵だな。無敵と言わせてくれー!!ヤッター。俺はダンジョンに住む‼ここは俺の家だー!


心の声が漏れだしそうになった頃、ダンジョンコアが空中にラストダンジョン内いるヒイロを映し出した。


「ここは新しい無名のダンジョンですが、ここのダンジョンこそが親ダンジョンと呼ばれるダンジョンです。子ダンジョンにあたるのが、暗黒神殿とラストダンジョン及び邪神虚城です。あとは子ダンジョンを含めダンジョン周辺におよぼされる周辺地域を防衛絶対領域として管理されます。」


「簡単に影響を及ぼすことができるのか・・・すごいな」


「その代わりに影響力によってはそれなりの対価が必要になってきますので一概に凄いとはいえませんが、今ならダンジョン成長期ともいえる地殻変動という途方もない地殻エネルギー吸収できる時期なのでそのエネルギーダンジョンポイントにかえればいろいろできますね」


「ダンジョンポイント?まさかそのポイントで出来ることが決まってくるのか」


大きく頷くダンジョンコアの女の子は当然の如く、ダンジョンポイントの総額を示した。


「ダンジョンマスターが降臨されたので、取り急ぎダンジョンの成長を止めて、すべて取り入れられる地殻エネルギーを吸収してダンジョンポイントに変えているところです」


俺にダンジョンコアは何もない空中に文字を映し出した。


【親ダンジョン:無名】

【DP: 1587643…】


下三ケタはぐるぐると動き続け、どんどんとダンジョンポイントをふやし続ける。他の暗黒神殿やラストダンジョンも同様に近くエネルギーを当然どんどんDPに変えて増やしている状況だ。


俺はガッツポーズをしながら、ダンジョンコアにヒイロの今の状況を映し出すように行った。


空中にモニターのようにヒイロと精霊たちを映し出す。


真っ暗な通路内でヒイロを中心にしてミーティングをしている状況だった。


俺はダンジョンコアに音声が出ないかを聞くと、ダンジョン内のヒイロ達の音声を流し出した。


女子トークしてるではないか。俺は後悔してしまった。だって、ヒイロが彼氏自慢をしまくっているからだ。それにともない精霊たちも俺に好意をいだき、ヒイロが羨ましいといいまくっている状況だ。


顔から火が出そうになり、思わず、その場にいる全員を召喚するようにダンジョンコアの女の子に強い口調でいってしまった。


「人に聞かれたら、俺は刺されてしまうだろう!おまえら、俺の目の前でも言えるのか。ダンジョンコア。あいつら全員、ここに召喚しろ」


ダンジョンコアは身振り手振りを大きくした。すると、ラストダンジョン内を映し出したモニター内に光る転送魔法陣が現れ、ヒイロ達を転送させた。


かすかだがダンジョンポイントが減ったように思えた。


すると、俺がいるリビングダイニングのようなダンジョンマスタールームに精霊たちとヒイロが体育座りをしながら現れた。


いい気になって話しているヒイロはまだ状況がつかめていない。もしくはあえてそうしているのかもしれない。


俺は小声でダンジョンコアに指示だした。


精霊たちにわかるようにモニターで先ほどの女子トークの音声と映像を映し出させた。


ようやく話すのをやめたヒイロを含め、仁王立ちをしている俺に誰一人視線を合わすものはいない。あえて言うとすれば、みんな顔から火が出ているといった状況だろう。


小声でいじけながら言うヒイロがいた。


「だってヒー君が好きなんだもん」


やべー。すっごく可愛い。許してしまいそうな俺がいる。でも心を鬼にしていった。


「ヒイロ。俺がいないときヒイロがNPKにあったら俺は俺自身許せなくなる。だから、リヤ充自慢はしないでくれ。できれば俺の前だけにしてくれないか」


「うん、わかった。今はヒー君の前だからOKだよね」


ここでも俺の前で女子トークを繰り広げ始めようとするヒイロと精霊たちに俺のSAN値は0になりそうになりそうなので話題をそらすことにした。


「ヒイロ、ラストダンジョンの偵察はどうなったんだ」


「何もないみたい。それにみんなに殺されそうになったしね。そうだヒー君。さっきみたいに私を暗殺する様子も残っているかな。映し出せる」


「暗殺ってなんだ。ちょっと待ってろ。ダンジョンコアちょっとゲフッ」


俺は攻殻精霊少女たちに取り押さえられた。精霊女子の目が怖い・・・


精霊女子はあわてて、必至な形相で話題をそらした。


「「「「「それより、向こうのチームの様子をすぐに見させてください」」」」」


俺はなんとなくだが、NPKの正体がわかったのでダンジョンコアにヒジリの様子を映し出したのだ。


するとどうだろう。こちらの精霊チームとはまるで悲壮感に満ちた状況になっている。


氷の精霊が暗黒神殿の地下通路内の在る封印された扉の前で打ちひしがれている。それを慰めているヒジリ。


それを見た俺は映像を巻き戻しながら、ヒジリ達の行動や氷の精霊の行動を再検証した。


俺たちはヒイロとここにいる精霊たちとでダンジョンコアに相談しながら出来ることできないことを確かめながらダンジョンコアに指示を出した。


それは遠隔操作とは言えないが、ダンジョンコアに闇の精霊が分裂して封印した部屋の解印するのではなく、部屋自体を失くしてしまうことだった。


俺はまず部屋の中身をダンジョンマスターの権限でこのダンジョンルームに隣接する空間をつくり移動させたのだ。


隣接した大きな部屋には邪神のコレクションしたお宝はもちろん魔導書や家具といった物まで転送させた。8つの部屋の中身をまるまる転送させた後、その封印された部屋の存在を消す指示を出した。


するとどうだろう。封印させるものがなくなった封印は封印の存在自体を否定された状態になり精霊封印される前の状態といえる、分裂した小さな闇の精霊が現れた。


俺はそれを見越してこの部屋に闇の精霊が8匹を転送されたのだ。


しかし分裂した闇の精霊は仮死状態だった。


俺は心配になり、ヒジリが持つ闇の精霊の卵をモニターで確認しようとした。


そのとき、エフリートが大きな声でいった。

「卵はヒイロ様が持ってますよ」


すかさずヒイロが言った。

「この卵・・・偽物よ。フェイク。だってみんなが私を殺そうとするからハッタリをかましたの」


ヒイロはそう言うと右手で偽物の卵を出して落として見せた。

ここにいる精霊はパニックを起こした。


ダンジョンコアは冷静に今のヒジリ達の状況を映した。


卵が孵化して黄金に輝く飛龍になっていた。


でもそれより、一斉にマグマに飛び込む精霊たちを救い出した黄金の飛龍を乗りこなすレオタード忍者風特殊部隊がいた。


一瞬のことだが、一人だけマグマに落ちる寸前の影があったが・・・・


俺の想いを汲んだダンジョンコアが転送させる。


落ちようとする影を打ち消す光とともにその人物は俺の上空で現れた。


俺は必至で受け止めながらソファーに倒れながらも座りこんだのだ。


そして、夢見る王子に抱きしめられたお姫様のようなヒジリが俺の腕の中にいた。


その横で羨ましそうな眼差しで見つめる俺の彼女ヒイロがそこにいたのだ。

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乱筆の上一発あげなので誤字脱字が多いのでご了承ください。

後日修正しますのでよろしくお願いします。

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