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17 惑星崩壊

今回は異世界滅亡回避の回です。


ちょっと強引な説明で申し訳ないです。

    少しは休ませてくれー・・・・

    十分休ませますよ。そのかわり・・・へッへッへ

    ---------------------------


    もうだめだー・・・・

    ダメよ駄目よは好きのうちっていいますわ・・・ホッホッホ

    ---------------------------


    助けてくれー・・・・

    まだ数回しか死んでませんわよ・・・フッフッフ

    ---------------------------


    旅に出ます追わないで下さい・・・

    冗談は今度お聞きしますわ・・・ハッハッハ

    --------------------------- 

    

    ここはだれ。私はどこ・・・

    ハイハイ!ごはんありまちゅよ・・・ヒッヒッヒ

    ---------------------------


    ママのところに帰りたいよ・・・

    あらあら、アメちゃんあげるからね・・・フッフッフ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ---------------------------

    オラオラ、もう終わりなのか!たいしたことないな。おかわりするか?

    神様仏様ヒデオ様、ありがとうごぜえますだ。ありがたやありがたや・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・

    ---------------------------

    ヒデにー転移門から出てくるたびに何やってるのよー」

    

    「いやーたいしたことない。ハハハ」

    ---------------------------


俺は転移門を使った遊びをやっているわけではない。


転移門の先にある、時間制御された空間。そう、亜空間異世界と呼ばれる、人工的な異世界である亜空間異世界で、攻殻精霊少女隊の進化のお手伝いや魔神になったヒイロのコンディションケアはもちろん、精霊の従魔である聖獣たちの人獣化に至るまでを体と邪神を酷使してとりおこなっていた。


当然だが、客観的にも指導者的な目線でも経験不足や知識不足が否めないということもあり、秘書さんとその友達だちによる熱血指導を受けてより精度の高い、さらに高みをめざすという目標を抱え、さらなる充実、より高度な卓越した技術を習得するに至った。


終了実習という形で、秘書さんとその仲間というべきレオタード忍者風特殊工作部隊の面々にもお礼返しという形で恩返しを倍返ししたのはいい思い出だ。


俺はヒジリを前にして考え深く腕を組み空を扇いでいると、頭の上で寝ていた幼女が起きた。


この幼女はエフリートの従聖獣であった火の鳥が人化した幼女だ。なぜ俺の頭にのっているかというと、どの社会にもある育児放棄ってやつである。


まー、そういっても俺にも原因はある。鳥類の習性に疎かった俺は人化させたとき俺の顔を覚えさせてしまった。だって、封印から聖獣にもどしてからあまり時間を取らずに人化させようとして手間取ってしまったのでエフリートさえあきらめていたんだよ。それでも、俺はあきらめずに根気よく、秘書さんたちに相談しながらも一歩一歩創意工夫しながら着実に人化をした結果だからしょうがない。「


まーエフリートも俺の奴隷みたいなものだから気にするのはやめよう。


バッゴ!

「誰が奴隷よ!私の心を奪ったくせに!」

「痛たた・・・誰が恋泥棒じゃい!そもそも心を読むな!この根っからの邪神教徒め」

「はいはい。パパはうるさいですね。フェイファもあっちで遊んできなさい」

「フェイファいかない。エフリート嫌い。でも、エフリートは温かいからちょっと好き」


エフリートは俺からフェイファをにんまりしながら奪い取り、ポケットからお人形を取り出して渡していた。


そこにオヤジが何とか聖なる泉の結界内にいれてもらったらしく、俺の前にやってきた。

    

「ヒデオ。遊んでないでダンジョンの種の状態を常に自分の目で確認しろ」


威厳たっぷりにいったオヤジはどこか考え深げだった。

俺はフェイファに手を振りながら、エフリートにあずけた俺はオヤジとヒジリを共にダンジョンの種について歩きながら話した。


「オヤジの使役している軍隊のような虫たちはダンジョン攻略してるんだよな」


「それがな・・・言いにくいんだが・・・この話はまた今度にしよう・・」


「なんだよ。ダンジョンの種の様子を見ろって言ったのはオヤジだろ!」


歯切れの悪いオヤジを見て、ヒジリが話題をそらす。


「ダンジョンの種の話はいいよ。なんとかなるでしょ。それより、お兄ちゃんに聞きたい事がいっぱいあるのよね・・・」


「ヒジリなんだよ突然」


「聖獣たちが獣耳幼女になればねなんとなくはわかるけど。精霊少女たちがなんでヒイロさんより幼いぐらいに成長してるの?JCの集団みたいなってるじゃないのよ」


俺は考えずに答える。想定内の質問だ!

「修行の成果だよ。仲間の精霊を助けるためとはいえやればできるもんだな精霊も」

「そ、そうなんだ」

「聖獣たちもがんばったよ。すごいすごい」


疑うこともできないヒジリは、又、次の質問をしてくる。

「ヒイロさんもボロボロになったヤンデレ状態に見えたけど、すっかり見間違えたわね。ゆっくり話ができたのヒデにー」


「あー。したよ。ヒイロはこの異世界にやはり魔神召喚させられたんだ。どうやら人間達が何度か勇者召喚やら聖女降臨の義をしたもんで、魔王軍の方でも更なる戦力補強のために魔神を召喚したんだとよ」


「もしかしたら、ヒジリ以外に勇者がいたりしてな」


ヒジリは何やら思い当たる節があるらしい。


「そういえば、私が聖女として地上におりたたっとき、オンボロの服を着た世紀末救世主みたいな人を見たことあるわ・・・まさか・・・勇者?」


「へー救世主かー。興味深いな・・・そのうち会えるかもしれないな」


たわいもない会話と思えていたが、その横で考え込むオヤジがいた。


まだ何か、俺に隠し事があるみたいだ。


でも、オヤジ自体が隠しごとだらけでいつも自身でなんでも抱え込むような人だから、俺はいちいち気にしないようにしている。


ヒジリも、オヤジを気にしてないようで、オヤジを無視して俺に話をふった。


「それにしても、秘書さんたちもいつの間にか積極的になってるわね。レオタードの綺麗なおねえー様たちも、攻殻精霊少女と融合できてるし・・・それに、合体もしてるわ。戦隊ヒーローものからロボット戦隊になってるし・・・あっちはあっちで歌と踊りの練習させられてるのよ」


「各精霊で信者を集めるより、アングラアイドルなみに協力して普及させたほうが神化が早いんだと。それに獣耳幼女のほうもコアな信者を集めるためにグラビア写真をとったり忙しんだって」


「なんで教えてくれないのよヒデにー!!私の聖女人気がなくなっちゃうわ。それよりかわりに獣耳たちまでも聖女になっちゃうかもー私の存在価値が脅かされるかも!!不味いぞ私!大変!大変だ!秘書さん助けてー!」


ヒジリは涙まじりに秘書さんのところに走っていってしまった。


ヒジリを手を振って見送った俺はオヤジに声をかけた。


「ヒジリは行ったぞ。話したいことがあるんだろオヤジ」


「隠せんか‼既になんとなくわかっていると思うがこの異世界はもってあと1か月。早くてあと1日だな」


「やっぱり、俺のせいか。プラネットイーターになってやらかし過ぎちゃったかな」


「いやいや、駄目押しでダンジョンの種をこの惑星の致命的に弱った場所に設置したせいだよ」


オヤジは詳しくパンドアラークの神が管理する異世界について説明する


1.パンドアラーク内で各個人で仮想世界を創り、想像力のとんだ人格形成させる。

2.各個人が作った仮想世界を互いに行き来をしながら想定を超えた危機管理能力を鍛える。

3.想像力の超越といった個人性、相互扶助や危機管理能力といった社会性を超えた、悟りの境地に至った者を先駆者が降り立った異世界に派遣する。

4.現実異世界で修行してパンドアラークに戻った者が異世界の窓口に経って先駆者たちが降り立った、各異世界の分析や未経験者の指導や派遣業務を代行する。

5.人材を確報と共に卒業論文や卒業試験に相当するパンドアラーク管理の現実異世界を創作する。

6.星神として目ぼしい惑星に研究生と共に異世界を創る。そして植民地植住政策を実施する。

優秀な星神となった優秀な者が死んだ時や転生を希望するときの管理をする。


オヤジは難しい言い回しでパンドアラークの基本的な植民計画の運営段階を説明してくれた。


次に今のこの惑星の状況についてを説明してくれた。


1.神と呼ばれる星神の地位にある者が失踪中。

2.邪神の出現により、この惑星に適合した実験動物やモルモットが魔獣に環境変化をする。

3.在来生命も魔王誕生により魔人、魔獣との生存競争により新たな生存競争が始まった。

4.在来知的生命と融和を図るために勇者や聖女を転生させて救世主的存在意義を再度創出する。

5.生存競争のバランスが崩れ、生態系の危機を超え、惑星崩壊の危機に発展。




俺はかしこまって難しい話をするオヤジにこの惑星をどうすれば救うことができるか真剣に聞いた。


「本来、精霊たちがこの星に散らばって星のツボにあたる場所にダンジョンの種を植えて管理してくれれば惑星の大陸変動もおさまる予定だったんだ。しかし、最後にこの星の地殻変動の急所ともいえる場所である邪神が治めていた場所にダンジョンの種が植えられたことで、ダンジョンの種が成長して、この惑星を飲み込もうとしているんだ」


「じゃあ、オヤジ!ダンジョンの成長を阻害すれば済む話ではないか」


「今、それをしているのだが上手くいってないようなんだよ」


「どうすればいいんだよオヤジ」


「もとあった邪神が管理しているダンジョンを再稼働させれば、余計なエネルギーだけを吸収してダンジョンを成長させればことは足りるんだが・・・」


どうやらダンジョンの種は、邪神のダンジョンが上手く稼働してないせいで、好き放題をやってしまっているらしい。でも、その原因がプラネットイーターが下手に惑星に刺激をしてしまって惑星規模の地殻変動を起こしてしまったせいである。


ある程度成長が止まったダンジョンに余剰ともいえる地殻エネルギーに対処するには新たなダンジョンが必要だったことは否めないが、いきなり、一番過酷で過剰エネルギーがあるところに応急処置をしてしまった結果が惑星規模のダンジョンになる可能性を示唆してしまったのだ。


俺は親父に成長著しいダンジョンの種の対処をまかせ、まず邪神の神殿を繋ぐとラストダンジョンの復活を目指すことになった。


俺は自分の頬にパンパンとカツを入れてこの荒野を囲む山脈を見回した。

俺はオヤジの肩を軽く叩いて荒野を一人で歩き出す。


「さぁ、戻って来たぜ。エクストラハードモードでも軽く攻略して見せるぜ」


俺は大地に吸収される雨のように、液体となって荒野に消えた。


「さあかかってこい!ダンジョンの種よ。俺のエネルギーを吸えるもんな吸ってみろ」


俺には精霊や聖獣、そして性女?聖女達にエネルギーを貪りつくされた経験があるんだぞ。


そん所さこらのサキュバスや吸血鬼でも逆に吸い尽くしてやるぜ。


ましてや、生まれて数時間も経たないダンジョンの種なんかには負けはしないぞ。


俺は体を細胞レベルで広範囲に大地に浸透させ続けた。


俺は再びアメーバーのような多細胞生命体になり、惑星を再び暴虐の限りを尽くし貪り喰い尽くす。


大地を喰って喰って喰いまくる。

岩を噛み砕き、溶かして消化する。

生物の死骸や化石でも鉱物でも石油でも俺に触れる裳の物すべてを俺の物にする。

大気でもマグマでも埃でも雨でも俺が俺色に染めてやる。

恐怖でも狂気でも妬みだろうが恨みであろうとも俺が忘れさせてやる。


俺はこの星の支配者にもなれる。そうプラネットイーターだから・・・


ダンジョンの種が新しく作ったダンジョンの姿が浮き彫りになるように周りを綺麗に食べつくす。同じように荒野から山脈に移動しながら山脈の尾根からつながる邪神の神殿に至るまでのラストダンジョンを同じように姿が浮き彫りになるように周りを綺麗に食べつくした。ついでにダンジョン内に侵攻したマグマに至るまで俺は吸収する。


ダンジョンの種の成長した姿はむき出しにだったダンジョンは木の根っこのような姿ではなく、エジプトにあるような逆ピラミッドのような形であった。


しかし、成熟していたラストダンジョンは大きな球体のような形をしていた。そしてよく分かったのは山脈と一体になっていたラストダンジョンはすでに邪神の神殿とも一体化していたことだった。


2つのダンジョン同士が近くにあると、何かの拍子で片方に吸収されることがあることを俺は推測する。


この段階になると、ようやく異変に気付いたヒジリ達が聖なる泉の結界の中から慌てふためいていた。


ちなみに位置的見ると、聖なる泉の結界は逆ピラミッドの上部の底辺にある。だからこそ対岸にあたるラストダンジョンがある山脈が削られてからでしか気がつかなかったのかもしれない。


ちなみにラストダンジョンの形は球体でも転がらないようにしている。なぜならば底の部部と山脈の深部に接する側面の数か所からエネルギーを吸い取っているらしくそこは食い尽くさないようにしたからである。


聖なる泉がある荒野に植えられたダンジョンの種も逆三角柱の底にあたる部分しか吸収できないように食い尽くしてやった。


これで当分はこの星が滅びることはないだろう。


俺はしてやった顔で人間の姿になりオヤジのところに戻った。


「オヤジ。これでこの星は救われたぜ!」


「そうかなヒデオ。まだダメそうだぞ。この状態なら・・・」


ドッガーン!ボーン!ダーダダーン!・・・・


オヤジが言いたかったのは、単にダンジョンの種の成長を遅くしただけで、惑星崩壊のスピードを遅くしただけだった。依然火山活動を伴う地殻変動が惑星規模で侵攻しているに過ぎなかった。


「そうだヒデオ言い忘れた。このダンジョンはあと数回の地震で倒れるかもしれないから、周りをマグマと氷河を使って周囲を固めないとまずいぞ。水で浮かばせるぐらいにした方が安全だからな!」


再び俺はプラネットイーターになり水に浮かぶ聖なる泉を有するダンジョンした。


こんな状態になったダンジョンは、ようやくオヤジの使役した召喚虫軍が攻略を終えるに至った。


そのころ、マグマもなくなったラストダンジョンをかつて住んで居た家に戻ったかのように進んだ火の精霊はヒイロと数名の精霊を連れて攻略をはじめた。


同じように氷の精霊はヒジリと数名の精霊を連れて邪神の神殿がわから攻略をはじめていた。

どうやら二人とも闇の精霊を探しに行ってしまったらしい。よほど心配なのか、ライバル心からかは、わからないがオヤジたちに何かあったらバックアップを頼むといって出ていったらしい。


そんな俺の頭にはフェイファがしがみついて寝ていた。


下手にどっちかに加担すると、不味い気がした俺は攻略したてのダンジョンの種から生まれたこのダンジョンの中を散歩に出かけることにした。

フックマークとご評価お願い致します。


次回はヒジリとヒイロの洞窟探検です。

今年はこれで・・・良いお年を・・・

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