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15 魔王出現

ヒジリVSヒイロ


結末は!!

何だろうこの状況。やっぱりエクストラハードモード。難攻不落の異世界。


恋の行方も恋の方程式も難問奇問。だって俺の彼女が魔神になってるよ~!!


表ボスが魔王ならその進化系じゃないかよ。どうしてまだ魔王も倒してないのに出てくるかな。それも、魔王と一緒にさ!!


まだぎゃーぎゃー言ってるよ。俺にも少しは言い訳させてくれよ。


--------------------1時間前------------------------


「すっごーい‼秘書さんまでツルッツル!」


「そう。ヒデオさんのエステの点数は75点ぐらいよ。でも、設備や器具、そしてそう、美容液等があれば95点はいくわね」


「「「「「ヒデオ様どうか我らにも」」」」」


攻殻精霊少女隊は腕を組んでいる秘書さんと俺の前にジャンピング土下寝をしてくる。


俺は、火の精霊少女のエフリートと聖女のヒジリを施術した後にダメ押しの秘書さん・・・


その前には氷の精霊を精霊少女に格上げ、さらには従魔たる神獣フェンリルを幼女状態に人獣化させている。


エネルギー補給しているとはいえ、秘書さんに腕を繋いでもらってないと腰が立たない状態である。


一言いっておく。腰が立たない理由は邪神を奮い立たせたからじゃないぞ。

いくじなしの童貞だからじゃないからな!大人の階段は着実に歩いているからみなまで言わせるな。キリッ!


あまりにも不甲斐無い状態を見かねた攻殻精霊少女隊の面々は秘書さんから俺を奪うとバリバリになった服を脱がせ、裸のまま、力の入らない俺を胴上げのように恰好で露天風呂に投げこまれた。


ザバーン。


いい湯だなー。そう言えば、この露天風呂に入ってマグマが流れる様子を見てたなー。


ドボーン。ドボーン。ジャバーン・・・・・


次々と素っ裸になって飛び込む精霊少女たち・・・絶景かな‼絶景かな!


おいおい、ヒジリにエフリートもその場のノリで素っ裸になって入ってくるな!

淑女のたしなみはないのかよ!


っておーい、いつの間にか、秘書さんもタオルを巻いて入ってるじゃないかーい。


「あのー秘書さんはなぜに!露天風呂に入ってるんですか?」


「だって、ローションとあれのせいで顔も髪の毛やいたるところがカピカピ何だもん。わかいんだから!うふ♡」


「若いんだからウフ♡じゃない!!誤解を招くでしょう。白い乳液を勝手に混ぜたりするからでしょう。汗とスライムローションオイルで反応したとちゃんといってくださいよ」


「はいはい!それより、そこらのお嬢ちゃんたちにもう少し結界を強くさせなさい。ストーカーが近くにいるんだからね」


「OK!バブリー。任せて頂戴!」


ヒジリは素っ裸で腰に手をおきながら、精霊たちに指示する。


聖獣たちまで結界の強化を手伝ってくれる。お前ら・・・できる・・・どうして、亜空間異世界につながる転移門の封印まで完璧にこなせるんだ。まさかシュミレーション済みなのか。


なぜだ?なぜなぜなぜ・・・


はっ!オヤジにヒジリと裸で露天風呂に入ってるのが気付かれたらヤバい!


まさか想定済みなのかー。


でも俺は知っているオヤジの執着を!


俺は逃げる‼逃げたい・・・・でも、動けない・・・誰か俺の体力!スタミナゲージを満タンにしてくれー。でもされたらされたで大変だぞ。襲われるの確定!まずいまずいまずい!


聖なる泉周辺にめぐらせている結界の外から声が聞こえる・・・・


おい!オヤジ・・・想定の斜め上を行くんじゃない。


何で異世界で魔王を召喚するかな!早すぎるだろう。すでに、ヒジリより先に異世界攻略を終わってるのかよ!糞親父!


それより、魔王の横に立っている方が・・・・


まさか?魔人ではないのか?いや人?神?

いや!!!まさか!魔神だー!


どうしてどうして?まだ魔王すら倒してないのに!!なぜ第二形態が出てくるのかな?


おいおい!第二形態の魔神がこっちを見て怒ってるぞ!


「おいヒジリ!結界があるからって裸でお尻ぺんぺんって挑発しすぎだよ!オヤジが双眼鏡を構え始めてるぞ」


「パパはのぞきはしないよ!」


「聞こえてるぞヒジリ。動揺して、オヤジは魔神に双眼鏡を渡しやがった」


「キャー!ヒデにー!!魔神ってのぞき魔なのー」


「おい、裸の俺を楯にするな!あっちに俺の盾である邪神がバッチリ見られちゃうだろう」


ベキベキベキ!魔神が持っている双眼鏡が壊れた。


あれあれあれ!!魔神さんから・・・煙が出てるよ。なんか顔が怖い・・・ピリピリヒクヒクしてる。


バチバチバチ!バリバリバリ!ズバーン!ドーン!


第二形態の邪神が最終形態に変身キター!!


魔王が腰抜かしながらうずくまってるー!やばいぞ!


煙がどんどん晴れてくる。中からゆっくりとこっちに歩いてくる


え?ええっ!エーーーーーーーーーーー煙の中から女の子?まさか!!


終わった俺!俺のSAN値がゼロになる。


「ど、ど、ど、どうして?な、な、な、何で魔神なのー」


歩いてくるのは俺の彼女!結城陽彩ユウキヒイロだ。なぜ魔神なんだよ。


でも、俺もこの姿に戻るのにスライムだったテヘペロ。


「おにーちゃん。怖い」


「やめーい!ヒジリお前のが怖いわ。なぜ見せつけるように抱きつく!」


そのひと声で、ヒジリのあとに続けとばかりに裸で抱きつこうとする精霊少女が金縛りのように動きを止める。


「何がチッ!だ。エフリート露天風呂を泳いで抱きつくんじゃない。足から離れろ!」


結界の前で拡声器を持ったヒイロが俺に向けて叫んでる。


このタイミングでヒジリは俺から離れた。体力1以下の俺は支えがなくなって風呂に浮かんだ。いや、風呂の中で沈ましてくれ。お願いします、このまま転生させてくれー!!


それをいい事に、臨戦態勢をとるヒジリは変身する。


おいおいスーパーヒジリいやハイパーヒジリ4かよ。攻殻精霊少女隊4人がヒジリと融合しやがった!


「プリティ女神ヒジリちゃん降臨だお!にゃあ!」


はい!オヤジ死んだ!

手を組み眼福眼福ってつぶやいて倒れやがった。目がハートになってやがる。


ドゴーン!バゴーン!・・・・・


それより、ヒイロ・・・結界を壊すのに魔王を結界に叩きつけるなよ。そこら中にどす黒い血が飛び散ってるぞ。あーあ、目が片方取れてるぞ!魔王は聖なる結界に弱いの知らんのかよ!魔王がかわいそうだよ。


そんな実況中継している俺はスライムになって眺めるしかできなかった。


そんな状況でも氷の精霊少女と狼耳幼女は楽し気に素っ裸で露天風呂を泳いでいる。


そして、火の精霊のエフリートはいそいそと髪の毛を乾かして着替えをしている。


ここだけ世界は違うのか?いや、それも、違う、ヒジリの横に行って、JS的なロリエンジェルアピールを始めやがった!


「神に変わってお仕置きよ!ズキューン♡」


ハイ!2発目も急所にHIT!


ハイ!オヤジ出血!どうやら鼻血が止まらないらしい。あーこのまま血の池で溺れてくれ!


そのような状況で・・・あーあ、光になって魔王が死んじゃったよ。魔王の死んだ後に、なんかの武器と魔石がドロップしてやがる。


氷の精霊少女たちがが俺と同様に悲しんでいる。でも、ドロップした魔石を見ると、パンツだけを履いて二人で手を繋ぎ走り出した。


「危ないぞ!相手は・・・」


俺はこれ以上の声が出せない。それは、強固な複数精霊による結界の前でうずくまり、大泣きをしている魔神ヒイロがいたからだ。


エーンエーン浮気者!エーンエーン・・・・


その近くを結界をものとはせずスーと通り抜ける。氷の精霊少女と狼耳幼女はなぜか嬉しそうにスキップをしている。


そして、魔王が落としたドロップを拾う。拾った魔石と杖みたいなものを結界をスーと通りに抜けて持ってきた。


ドロップを俺に渡した氷の精霊少女はエフリートを呼んだ。狼耳幼女は拙い言葉を俺に囁いた。


「あのね。宝石は卵なの。杖。はめる。変わる。火のお姉ちゃん。大切なもの。早く。早く」



氷の精霊少女と狼耳幼女は俺に必死で精霊のエネルギーを分けてくれてた。俺はそのエネルギーで人間の姿に戻り、いそいそと邪神をしまうように服を着る。


そして、少女たちに促されるまま魔石と杖を持って調べた。


どうやら魔石ではなく何か宝石みたいだ。杖に丁度いい具合にはまる。


少し輝いているエフリートが俺に近づくと宝石のついた杖を見て涙を流しはじめた。


そして、エフリートは大声で叫んでヒジリを呼ぶ。


「ヒジリ様。ヒデオ様。どうかこの子をお救いください。ほんの少しだけ聖なる力を分けてください。邪神様のお力をお分けください」


俺は訳がわからないが必至で涙ながらに頼むエフリートに力をかすことにした。


「どうすればいいんだよ。エフリート」


「ヒデオ様。まず邪神様のかけた杖にかかっている呪いを解いてください」


訳のわからないまま、俺はエフリートが詠唱する呪文を復唱する。


「この世に蔓延る暗黒の時、永久なる誓いを破りし新たなる命・・・・」


杖はぐにゃぐにゃと生き物のように変形を始め表面がひび割れる。そして、空中に立方体の形をした透明の箱に包まれた。その瞬間、6面全部に魔法陣が現れて光り出す。そのまま、透明な立方体はゆっくりと回転をはじめる。ルービックキューブのようにカチカチと魔法陣の色を合わせるように1面を9個にひび割れた小さなブロックが動き続ける。


そして6面がそろうと、それぞれの面で魔法陣は回転を始めカチャッと音をたてながら封印を解除していく。


そして、回転していた透明のキューブは光を放ちながら消え去った。


そこには空中に浮かぶ生物がゆっくりと大地に降りたとうとする。でも弱っているせいか、目をつぶった状態で今にも死にそうな一羽の鳥が横たわっていた


ヒジリも心配そうな顔でエフリートとこの鳥の状態を見ている。


エフリートは泣きながらその鳥を抱きかかえヒジリの元に駆け寄っていった。


「お願いします。聖なる癒しを与えてください。ヒジリ様」


ヒジリは困惑しながらも、その鳥の上に手をあて、祈りを捧げた。


「このいたいけなるものに愛と祈りの力を与えます・・・」


ゆっくりと目をつむったヒジリの手には神々しい光が、この死んでいる状態の鳥を包み込み、新たなる生命の光の奇跡を与える。



ゆっくりとであるが弱弱しくも立ち上がる一羽の鳥はみるみると生命力あふれる火の鳥になった。


まるで不死鳥のような姿に変わった火の鳥は火の精霊少女の周りを嬉しそうにぐるぐると飛び回る。


「ありがとうございます。この子は私のパートナーなの。私が封印されて、この子は魔王転生召喚の生贄にされてしまったの。でも本当に良かった・・・生きかえって」


どうやら、邪悪なる魔王の悪い部分は精霊結界で消え去ってしまったらしい。


エフリートと蘇った聖獣としての火の鳥と抱きつきながら変身をする。


火の攻殻精霊少女に変身をしてお辞儀をするエフリートは次々にファルムチェンジのような姿を次々にして見せた。


ある姿は天使のような羽の生えた少女。次に、ピケの像のような戦乙女バルキリーのように変わる。次に、鋼のビキニアーマ姿のアマゾネス。どんどん変わり続ける。


次々変わるエフリートを見ながらヒジリはハイパーヒジリ4からもと姿に戻った。


エフリートのところに変身がとけた精霊少女隊4名が駆け寄りあれやこれやと話をしている。


ヒジリが腕を組み大きく頷く。

「エフリートも攻殻少女隊に入りたかったのね。」


「そうかな、精霊ファッションを楽しみたかったのが本音かもよ。ほら、オシャレ情報を交換してるよ」


「そうかな。でも、そのうち私の一部として活躍してもらえれば私は構わないんだけどね」


おやおや、氷の精霊もその輪に入ろうとしてるぞ。俺はヒジリに指さして氷の精霊の行動を見るように促した。


「へーんたい。やー」

ボン!


「どーかな。かっこいい」

ボン!

「これはどうかな」


えーーーーーーーーーー!!


「ヒジリ、見た見た!」

「見たわ。それにしゃべってる。剣がしゃべってるよヒデにー」


狼耳幼女がしゃべる聖剣になって見せた。


攻殻精霊少女隊も目が飛び出るぐらい驚いている。次ぎ次ぎ、剣から盾、盾から鎗、鎗から斧にどんどん変身をしている。


一瞬で話題をかっさらう狼耳幼女恐るべし。精霊少女よりも強制的に変身を解いた聖獣たちも羨ましく見ていたのが印象的である。


次の瞬間、俺に襲いかかろうとする聖獣たちがいた。


すぐさま、俺はあとずさりをしながら聖獣たちに襲われないように身構えた。

「ごめん。今日はもう無理だよ。わかってくれ。エネルギーがないんだから」


そんなわいわいやっていると、ヤバい視線を感じる。


まだ、魔神ヒイロが結界の外にいるんだった!それより、魔神のアシスタントのように、新たなアイテムを渡しているオヤジがいる。


オヤジは何がしたいんだろう。悪の手先になるのかよ。いやいや、ヒイロは俺の彼女だし。

俺はヒジリに泣きを入れるしかないかも・・・


「ヒジリ・・・まず状態かも・・・オヤジはどうしても結界に入りたいみたいだぞ。ヒイロになんか渡したぞ」


「あーあ。ヒデにーが彼女さんをほっといたのがいけないんだからね」


「そうだけど。どこにいるかもわからなかったんだからしょうがないじゃないか。それより、さっきのハイパーヒジリ4、いやウルトラヒジリ5でも6でもいいからなんとかしてくれ」


「わかった。何とかしたら、1つだけ私の願いを叶えてくれる」


弱っている俺はヒジリの提案を頷くことしかできなかった。


そして、ヒジリは未だにお酒を浮かべながら露天風呂に使ってる秘書さんとひそひそ話をした。


「若いわね。もーしょうがないなー。一肌脱ぐわ。でも今から着替えるんだけどね」


上手いことを言ったという顔をしながら秘書さんもうなじを見せながら、艶やかな浴衣に着替えて何やら支度を始めた。


ドガーン!バギボコ!ズバーン!・・・・

結界の外では、オヤジと組んだヒイロが渡されたいろいろなアイテムを使って結界を壊そうとしている。


ヒジリは精霊たちと、聖獣たちで円陣を組んでいる。


「そういうことよ。いいわね。では、いくよ」

「「「「「「「エイ、エイ、オー!」」」」」


パタパタパタと結界を挟んで狼耳幼女が攻撃しているヒイロの前に行った。


「助けて。やさしいくて、えーと、きれいで、えーと、かわいくて・・・うーんとおにいちゃんのたいせつな、な、な、そうだ。かのじょさん?おにいちゃんが死にそうなのたすけて」


ついに結界の攻撃をやめた魔神ヒイロ。そこにすかさず結界に阻まれたヒイロの近くにヒジリがいく。

すかさず幼女のフォローとばかりに話し始めた。


「私のおにーちゃんが死んじゃうの。私たちじゃダメみたい。やっぱりやさしくて綺麗で可愛くて誰からも愛される愛情たっぷりな彼女さんじゃなきゃ助けられないみたい。どうか、愛の力で死の淵にいるおにーちゃんを助けてください。美人な彼女さんお願い。」


「何よ。それ、裸の女の子に囲まれて死にそうなの。もう、私じゃなきゃやっぱりダメなんだからヒー君は」


はいツンデレしながらも落ちたー!!

妹強すぎーだよ!まさに妹無双!


なにー!!そこに通販番組ばかりに説明をする秘書さん。


「今の状態では結界に入れません。でも、なんと、この精霊たちを利用すれば入れるんですが、今の涙が渇いて、かっさかさなお肌を見せて幻滅させてもいいんですか?でもそんな時、このスペシャルなアイテムを作れば、出会ったころの新鮮なあなたをみせれるかもしれないのよ。また更に惚れられるようにするにはこれも必要かもね。試しにこれもつけますわ。ダメ押しは・・・・」


さりげなく振り返り、俺にウインクしながらも親指を立てて合図をおくる秘書さん。


「綺麗な彼女さん、それにその汚れた服じゃいくら好感度あげてもマイナスになっちゃうよ。私も手伝ってあげる」


「「「「「「私も、私も手伝う。彼女サン頑張って。愛の力をお願いね」」」」」」


次々に聖獣も精霊も服となり、小物になり、アクセサリーに変わっていく。そして、秘書さんのコーディネートで魔神ヒイロは精霊の聖なる力を宿しながら着飾った。


そこで、駄目押しとばかりに、ヒジリが魔神ヒジリに問いかける。


「うーん。良い感じ。でも、あとちょっとかなー。そうよね秘書さん」


「そうだ。ヒジリさん。彼女さんに祈りの力も授けてみたら。そうすればますます、彼氏の心をつかめるんじゃない。愛の力をパワーアップさせちゃいなさい」


「えーでも、そんなことしたら、ますます、リヤ従力も上がっちゃうよ。瀕死のおにーちゃんが綺麗な彼女さんにいきなり襲いだしちゃうかも。ちょっとうらやましいな。それに愛の苦しみがちょっと痛いかもよ・・・」


「痛みなんかへっちゃらよ。祈りをささげなさい。愛の力を見せつけるわ。覚悟しなさい。ヒー君リヤ獣になってもいいわ。ガオー」


嬉しそうににやけた魔神ヒイロ。かなりの妄想が広がっているみたいだ!俺が襲うより、襲いそうになってるじゃないか。なんかまずいぞ!。


天にも昇りそうな精霊たちを装備した魔神にヒジリは祈祷を捧げた。


「愛と死の女神様よ。この愛し合う二人の絆をさらに深めんとする・・・・」


おいおい!魔神が精霊装備でパワーアップなんかできるわけないじゃん。

あーあ、ビリビリしちゃってるよ。


スペシャル精霊結界を直接受けている魔神ヒイロはなぜか嬉しそうにもだえている。


まさかのドMさん。いやいやそんなはずは・・・ハイ確定・・・触れないことにしよう。


それより、最終魔神状態が変化していっている。


「逝ってるなーこれで12回目。ちょっとうらやましいかも。私も今度多めに使ってみようかしら」


ヒイロは顔を赤らめながら、息を絶え絶えに、はーあ、はーあ、としている。俺の横に戻って来た秘書さんは小声で媚薬を使っちゃったとテヘペロしていた。


しばらくいろんな声が聞こえてきたがようやくおさまった。


ぐったりしているヒイロは人間の姿になっていた。その横にナイフと魔石が落ちている。

それでも何かに憑りつかれながらこっちに向かってくるヒイロ。


結界も余裕で通って俺の前まで歩いてくる。


そして、ヒイロは積極的に俺の首に手を回した。おれもヒイロの腰に手を回した。

「お帰りヒイロ。待ってたよ」

「ただいま。ヒデオを助けに来たよ」


そして俺たちは熱いKISSをした。時間が止まるまで・・・


そんな愛の抱擁している最中の俺たちの周りではギャーギャーと騒いでいた。


また、俺の中の邪神の成分を吸い取って魔神になろうとするヒイロ。


そんな悪いヒイロの力を吸い取り続ける俺がそこにいた。


「どうだリヤ充だろう。うらやましいだろう。」と横で実況をする秘書さんもいる。


みんなに愛の力を見せつけながらも、結界の外で、ヒジリの説教を土下座で受けているオヤジは嬉しそうにしている。


めでたしめでたし。


ところで、まだ闇の精霊も助けてないが、今日だけは愛の力を回復させてくれ神様!

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