お呼ばれ
10000PV達成しました!、
ありがとうございます。
いつのまにっ!って感じでした。これからも増えていくと嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
ちなみにイルナとリューシャはわりとお気に入りです(笑)
オーク討伐が早く終わったので、ステータスアップの為に魔物を倒しレベル上げをすることに決めた紅一。
オークを倒し、素材を剥ぎ取っていると狼型の魔物がやってきた。オークの血の臭いにつられたようだ。数は八匹。
「お、あれはウェアウルフか。」
現在の位置は西の森丁度真ん中にさしかかる所だ。そろそろゴブリンを見かけなくなったところである。
(恐らくここへんから、ゴブリンより強いオークなどの魔物の縄張りなのだろうな。ステータスも上がったし丁度いい。レベル上げするか。)
遠吠えを上げ、仲間を呼び数を増すウェアウルフ。
まだ囲まれてはいないが、前回のゴブリンの時のようになっては困るので攻撃にでる。
「こんな時はあれだ、魔法で殲滅だな。」
血管に魔力を流すイメージで、ゴブリンメイジの使っていた、ファイアボールをイメージして唱える。
『ファイアーボール!』
ウェアウルフに向けて手をかざした、手のひらから炎の玉が現れ、まっすぐに ウェアウルフへ飛んでいく。
ボフォッ!と一体のウェアウルフ焼き飛ばす。
「…なるほど、魔法ってのは面白いな。なら、別のイメージでいこう。」
魔法を警戒するウェアウルフだったが
もう一度ファイアーボールを唱える紅一。
今回は地球での知識をイメージする。
(弾速とコントロール、威力を高めるために螺旋回転を加え、燃焼温度は空気中の酸素をさらに加えて…飛ばす。)
イメージ通りに発動する青い炎。螺旋回転によりスピードが上がり、結局避けることはできなかった。
シュルンッ!ボボッ!ボフォンッ!
先程よりも激しい炎が広がり、同時に何体も焼き尽くす。
「……上手くいったな。となると次は風だな。」
(刃をより、鋭く細く研ぎ澄ますように…)
次々と現れるウェアウルフを魔法で次々と殲滅していく。
全て倒し終わった後、《ウェアウルフの牙》を回収する。鋭い犬歯を回収すればいいらしい。
回収が終わると、ふと脱力感を感じた紅一
。ステータスを見るとMPが半分以下に減っていた。なのでMP回復薬を飲み回復させておく。苦いアクエリアスの様な味がした。少し脱力感が和らいだ気がした。
「あー、疲れた。風呂に入りたい。」
あれから、紅一は襲ってくるウェアウルフやオークなどをずっと相手にしていた。
ずっと動いていたので汗をかき、返り血で汚れ不快感がマックスであった。
「この世界の一般の宿に風呂なんてあるのか?」
何て考えながらギルドにクエスト達成報告と換金をしに向かう。
ーーー
ーー
「あら~お帰り~。無事でよかったわ~。」
夕方になっても変わらぬ様子でイルナが受付にいる。
「依頼完了だ。オークの肉だ。あと、それと他にも換金してもらいたい。」
「わかったわ~。ギルドカードを貸してちょうだい。……リューシャちゃんに聞いていたけど、新人とは思えない強さね~。お姉さんも元冒険者だから、わかるけどこの数は大変よ~?」
「今日はもう、疲れたんだ。早く精算を頼む。」
と言いながらテーブルの上にアイテム袋出した素材をだす。
「わかったわ~。明日ならリューシャちゃんもいるし、ゆっくり話しましょ。」
(…げっ、明日はいるのか)
達成報酬の銀貨5枚と素材換金の銀貨6枚を貰い宿に帰る紅一。
もちろん宿に風呂は無かった。泣く泣くタライに入れたお湯と布で体を洗う。
風呂の文化はあるが、現在では王族、貴族、お金持ちの人しか入っていないとのことだった。
日本人としては辛いことであった。
ーーー
ーー
次の日ギルドに入ると、がらの悪い男達三人にからまれた。
「おい、そこの黒フードお前最近リューシャちゃんや、イルナちゃんと仲良いじゃないか?ちょっと、まぐれでクエストが成功してるからって調子にのってんじゃねぇぞ?ああ?」
(…こういうのは登録初日にくると思ったんだけどな。)
黙ってチンピラ三人を観察し、通りすぎる紅一。
「何無視してんだよオラッ!」
後ろから殴りかかってくるスキンヘッドのチンピラ。
それを軽くかわし足を出して引っかける。
見事にテーブルに突っ込むチンピラ。
それを見て笑う他の冒険者達。
「この野郎!」
残りの角刈りと、猿みたいな顔のチンピラが同時に剣を抜き斬りかかってくる。
(…はあ、そんな大振りでどっちも隙だらけだな。)
逆にこちらから距離を詰め、角刈りの鳩尾に一発からのもう一人に猿顔に回し蹴りをぶちこむ。
「がっ!…」
「ぶべらっ!だはあ!」
苦しそうな表情をし、沈む角刈り。
猿顔は顔面を蹴られてそのまま、ギルドの壁にぶち当たった。
(…猿顔面白いうめき声だな。)
少し遅れたテンプレな出来事であった。
「クロキさ~ん、さっきは危なかったわね~。」
突然呼びかけられる紅一。
「あんまり、ギルドを壊さないで下さいね。」
「まあ~、クロキさんが斬りかかられた時は心配そうな顔してたのに~?」
「そ、そんなことありません!」
今日は受付に二人もいた。
「で、用は何だ?」
「…オホン…今日はギルドマスターがお呼びなので奥の部屋に行ってください。」
受付の奥へと案内しようするリューシャ。
「何で呼ばれるんだ?俺に拒否権は?」
もう全くこの人はという表情をするリューシャ。
「Fランクに拒否権はありません。呼ばれるだけで異例です。」
面倒だなと、思いつつ案内に従う。
「いってらっしゃ~い。また後でね~。」
イルナはニコニコと楽しそうだった。
もうすぐで、話が進んでいくと思います。