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勇者召喚された魔皇帝  作者: 錬金王
ビストリア争乱編
33/40

漂う不安と確信

ドーノの町から出発して2日。


王都ビストリアまで、半分は過ぎたらしい。


不安を胸に抱きながら俺達は進む。


「馬のスピードを下げろ!この先に魔物がいる!」


俺の気配察知に引っ掛かった魔物達が進路を塞いでいることがわかつまたので、俺は他の奴等に声をかける。



初日は驚いていたが、もう何回も同じことがあったので皆冷静に馬のスピードを落とし、戦闘体勢に入る。


すると魔物達が視界に入る。




Fランク ゴブリン


LV22 小鬼種 強化状態


HP100/100

MP33/33


ATK80

DEF55

AGI60

HIT48

INT38


属性 なし


スキル

棍棒術1

気配察知1




Eランク ホブゴブリン


LV27 小鬼種 強化状態


HP120/120

MP110/110


ATK50

DEF70

AGI80

HIT90

INT150


属性 火魔法2


スキル

棒術2

気配察知1



Cランク ゴブリンキング


LV33 小鬼種 強化状態


HP320/320

MP120/120


ATK280

DEF260

AGI270

HIT220

INT160


属性 なし


スキル

棍棒術2

投擲2

剣術2

気配察知2

軍団


称号 (小鬼を率いし者)




ゴブリンか! 最近見かけなかった相手だが。今回は数が多い。十五体のゴブリンとホブゴブリンと一体の偉そうにしてるゴツい奴がゴブリンキングか。


ゴブリンキングがいることによって、お互い強化されているようだな。


「ゴブリン! しかも軍団か!厄介な!」


「数が多いですね」


「うおー!ゴブリンだー!」


「ちょっと、気持ち悪いわね」


ホブゴブリンの魔法にさえ注意しておけば、カーシュはともかくロッテ達でも何とかなるな。


「コウイチ! 私はルーナ様達とゴブリンをやる。コウイチならホブゴブリンとゴブリンキング頼めるな?」


「ああ、任せろ。全員瞬殺できるくらいだが?」


「ほどほどに残してくれ」


まあ、ずっと座りっぱなしだしな



まずは、リーダーを潰すか。


馬を降りて、相手の位置を確認し奥にいるゴブリンキング目掛けて走る。


途中で、ホブゴブリンのファイアーボールがとんでくるが余裕で避けて、ゴブリンキングへの道を塞ぐゴブリン達に、雷魔法ショックボルトをとばす。


次々とゴブリンを焼き焦がす電流。

イメージと魔力制御を練習したお陰で、しっかり真っ直ぐに飛ぶ。途中で曲がることも無かった。


今のでゴブリン三体と二体のホブゴブリンが倒れた。


さあ、道は開いたぞ。ゴブリンの王。


一対一で対峙する俺とゴブリンキング。


俺を数で囲いこもうとしたゴブリン達だが。


後からきた、ルーナとロッテの魔法により、失敗する。


すると、ゴブリンキングが叫びだした。



「ぎゃぁ、ぎゃあ!ぎゃあぎゃあ!」


どこか人間の声を真似したような叫び声を上げると。


ゴブリン達は一斉にルーナ達へと襲いかかる。


どうやら、このゴブリンキングは俺との一騎討ちをご所望のようだ。


格の違いを理解させてやろう。





ーー




自分の経験(ステータスではない)のために、様子見で手加減をして体術で相手にしたが。


大したことはなかったな。ゴブリンキングが剣術が通用しないことが、わかった瞬間に無茶苦茶な攻めかたをしてきたのは驚いたが。



「コウイチさーん! 大丈夫ですかー?」


ルーナが声を投げかけてくる。


どうやら向こうも怪我もなく終わったようだ。


まあ、それなりにレベルも経験も増えたしな。


俺は合流し。再び出発する。


王都ビストリアまでもうすぐだ。魔物との戦闘は度々起こるが、避けれる戦闘は避けているので、問題無く進んでいると言える。



魔族や、その仲間が何も仕掛けてこなければいいのだが。












ロッテ


種族 獣人 女性 15歳


LV25


HP120/120

MP105/105


ATK74

DEF70

AGI100

HIT75

INT115


属性 水魔法3


スキル

料理3

棒術3

剣術1

探索2

体術2


種族スキル


獣化


称号 (村娘) (元奴隷)




トト


種族 獣人 男性 9歳


LV25


HP95/155

MP75/75


ATK126

DEF88

AGI80

HIT65

INT60


属性 火魔法2


スキル

剣術4

探索2

体術3


種族スキル


獣化



称号 (元奴隷) (戦闘バカ)



ルーナ=ビストリア


種族 獣人 女性 12歳


LV27


HP145/145

MP98/98


ATK100

DEF90

AGI130

HIT92

INT80


属性 火魔法2 水魔法2


スキル

剣術3

体術3

限界突破

料理2

盾1

棒術1

隠密2


種族スキル


超獣化


称号 (ビストリア第三王女) (元奴隷) (再起)











ーーー


木の茂みから紅一達を覗く一人の男の獣人サーベラス。


「グランブル様から聞いて探してみればこんなところに。まだ生きていたのか」


冷めた目で観察するサーベラス。


「グランブル様に伝えておくか。どうせ王都に戻っても何もできやしない」


変わらずに冷めた目で離れてゆくルーナ達を見送るサーベラス。


そしてサーベラス自身は森の中に消えてゆく。












ーーフォーレン王国ーー


王城ーケイオス王の書斎




「お父様少しお休みになってください」



「ぐぬぅ……しかしこのままでは」


明らかに顔色の悪いケイオス王。このままでは倒れることは間違いないであろうことがわかる。



「このままでは、お父様が倒れてしまいます。もしもの時に王であるお父様が床に伏していては皆が不安になります!」


渋るケイオス王を説得するアリス。

こんな体調になっても、何か見落としはないか、新しい情報はないか、編成に間違いはないかと確認、手続きをしている。


「国王様。アリス王女殿下のおっしゃる通りです」


マチルダも強気に休息を進言する。


「ぐぬう、なら少し休もう。寝室に戻る。夕方には起こしてくれ」


「かしこまりました。あとはアリス王女殿下にお任せください」


控える他の侍女とともに、ゆっくりと部屋を出て寝室に向かうケイオス王。


「お父様には、このまま一日お休みになってもらいましょう」


「それがよろしいかと思います」


あの状態では、半日の睡眠だけではまた同じことを繰り返すに違いないであろう。


「さて、このままでは戦争は避けれませんね。例え何か情報が入っても、向こうは昨日進軍を始めたそうですから」


あくまでも冷静な声で話すアリス王女。


「……となると避けることは不可能でございますね」



「ええ、となると獣人との戦争に勝つことに専念しないといけません」


とそこで二人の会話を妨げる、ノックする音。


この部屋までたどり着きノックできる人物は極少ない。


ケイオス王はさっき寝室に向かったばかりである。


王妃もこの部屋に来ることは殆ど無い。


「誰でございましょう?」


警戒しつつも柔らかい声で、ノックに答えるマチルダ。


「あー? ケイオスのメイドかー? 俺だよ俺」


誰だと言いたい所だが、王をこんな風に呼び捨てにするのは、ただ一人の男だけ。


「…バーガスさんですね…入っていいですよ」


元気の無い声で入室を許可するアリス王女。


「何だよ、嫌そうな声しやがって。俺の情報について聞きにきてやったのに。……って、アリスとメイドだけか?」


部屋に入り、ケイオスの不在を知るバーガス。


「バーガスさんの情報? 何です? それと私には様をつけて下さい」


「良いだろ? 昔は手を繋いで買い物に連れていってやってたのに」


「そんな昔のことはいいです! それより情報とは?」


白い肌を朱色に染めるアリス王女。そのことはアリス自身もしっかりと覚えているらしい。



「ああん? 二日前にくらいにはケイオス王の所に届いてるクリストハイフにいた魔族についてだが?」


「届いてませんよ? 」


「はあ? 三日前には、王都の支部からここの兵士に情報を渡した筈だぜ?」


その言葉を聞いて、真剣な顔になるアリス王女。


おかしい、と彼女は思った。

それでは王城の中に明らかに間者がいることになる。


とにかく、それについては 今は 置いておいてバーガスの口から聞くことにする。


「とにかく、今すぐにその情報を教えて下さい」



「はー? 面倒くせーなー。それよりケイオスは?」


「それより、ケイオスではありません。早く教えて下さい」


声を張り上げた訳ではないが、アリス王女の有無を言わさない口調に少しビビり、説明しはじめるバーガス。






ーーー




「なるほど。魔族が聖クリストハイフで聖職者狩り、ですか。一体何のために?」


「それは俺にも分かんないねー。ただこの戦争。絶対魔族が何かしてくるな」



「……王都にも戦力を置いておきましょう。バーガスさん頼みますよ?」


「まあな、元から俺はここに残るつもりだ。戦争には興味ないね」


バーガスはここにいると、面白いことがあると確信しているのだった。




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