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失恋

「河村浜子さん」

「…あ、はい……」

どきどきどきどきどき

50点…!!!

「んん~~、あと10点だったな、はい追試かだい」

「あぁーーーーーもー、最悪…!!!(小声)」

あんな勉強したのに、もっと勉強したいこ

ともあったのにーーー、あー遊びたい休みたい

なにこの追試かだい、ボーダいな量。はぁ……。


腹へった……だめだ今日の顔……ボロボロ…。

「はーまっ!昼休みになったぞ!!」

「あたしには、もっともっと休みが必要なの……」

「なに、いってんの~?」


「今回あと10点だったの!!あたし、頑張ったの

もーほんと頑張ったの それなのにね!」

「うんうん、はまが頑張りやさんなの知ってる♪」

「サーチぃぃぃ、おいおい…」


しかしどーしたんだよ!結局、筆箱は!!

ビクッ!!

廊下の奥で聞こえる話題……。

「ん?………や~、それがさ、あのあと靴箱に

入ってたの!! うけるっしょ??」

「なんだよ、お前ほんっとモテるな~」

ぎゃっはっはっはっは

やっぱこうゆう返しかたで良かったのかも。

あんな、やなやつら。 あの日、

わたしは追試を受ける前にその筆箱を開けた、

その筆箱にはなぜかご丁寧に消ゴムに名前が書かれていて、読むと 吉岡千 だった。

吉岡の筆箱を持っている……。わたしは考えた

これは女子に睨まれるに間違いないブツだと。

吉岡の仲間にも絡まれるに違いないブツだと。

わたしは使わない棚に自分の見直そうとしていた

ノートと一緒にそれを、隠した。

吉岡はどうせ友達にペン借りるだろうし

けどもついてないことに、吉岡と隣の席になってしまった。

わたしは気にせず試験に取り組もうとしたのだが

吉岡は消ゴムを友達に借りていなかったのだ

指でこすっている姿を見て、自分の消ゴムを貸すざるを得なかった。半分割ると、隣に投げた。


あーーーー、どんなに恥ずかしかったことか!!

髪で何気に顔は隠したつもりだったのだが、気づかれたろうか……、筆箱は結局直接は無理で靴箱に押し込んだ。 全部、わたしがやったことである……。

しかもあいつぎり60点だったらしいし……。

あー貸さなかったら良かった。


はあ。今日で一気に追試かだい終わらせよ。

んで、すぐにみんなに追い付いてやる……。

「河村さん!」

「は、はいいっ!!」

「今日顧問の先生居ないみたいだから自主連

だって!確認よろしく!」

「あ、はい!!」やーーーーーったーーーあ!!


これで追試かだい終わらせれるじゃん!!

今日はサボろっかな~あと県大会まで2ヶ月はあるし♪

わたしはカバンのチャックを勢いよく開けた

「河村さん!!!」

「は、はいいい!!!」

「ふっ、」

「ん?」 笑っ………??

なっっっっ………

「こんにちわ、この前は消ゴムを、ありがとう。

河村さん」ニコッ。

吉岡……っっっ!!

「こ、こんにちは~……」いえいえそんな……

早くあっち行って………

「今日は部活ないんだ?」

「えっ?うん……」こいつ聞いてやがってたのか?

「じゃあさ、俺と話しない?」

は?

「話そーよ」

「え…………」

「河村さん、この前俺のクラス来てたよね?

誰かに用事があったのかなって、」

………今はあんたとなんか話したいなんて一ミリも

思ってないけどね!!

「あ……いや!あれはもういいの!

はは、あたし用事あるクラス間違えてたみたいで」

もっと素敵な人がいると思ってたのよ!!

「そっか~、ま。それならそれでいいのかな、

あーてかさ、俺思ったんだけど」

「……ん?」

「ぶつかったことあるよね?」

「!」

「君に……。」

「……あ!あ……」

「ふっ、やっぱり?ちゃんと謝りたかった

んだけどさ、急いでたからね、ごめんね。」

「んや、いいの!うん、」

「俺さぁ、よく人にぶつかんの、でも女の子は

初めてだったな、だから最初ぶつかったときは

男かと思って。あんまり気にしなかった」

イラ。

「初めてぶつかったのは俺がパン落としたときでしょ?」

吉岡が笑う。

「あ。…」

「ね、気づいてたよ俺 教室に来たときもこの子

かなって、」

「……うん…、あたし……」

あたしね、

「あたし、の、用事はね」

あなたの名前に誘われたの

「あなたの……」

素敵な名前に……

「あ、告白は止めてね。」

「……は?」

「いや、俺好きな子いるからさ、」

「……はぁ。」

ええ?、ちょっと待て。

だ、だって普通期待するでしょ!!放課後の

教室に、二人っきりなんて……

「だ、大丈夫……あたしにも好きな人いるから。」

「んっ?、そーなんだ!!誰ー?」

そいつがニヤリと笑う。



今日は追試かだい終わらないだろうな……

わたしの好きな人は……

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