第3次色恋沙汰闘争
不覚だった
我ながら免許の更新を忘れてしまった
このままでは自動車免許を失効してしまい兼ねないので
自動車試験場まで足を運ぶことにした
受付が朝早かったせいか試験場へ向かうまでの道で
登校中の女子高生の集団が目の前に現れた
うひょーい 女子高生だ~とか思って見ていると
どうやら なにか様子がおかしいと気づいた
華の女子高生でもあるはずの彼女たちが
何故か自転車を乗っている訳でもないのに
ヘルメットを被っている
そして中には棒を持っている子までいるじゃないか!
確かにこんな世の中だ!聖職者であろう教師も破廉恥な妄想に支配されて
生徒とみだらな行為なんて間違いも多く報告されている!
ちなみに みだらな行為とわいせつな行為は 挿入してないか挿入したか
で分けられるそうです?
しかし 確かに健全な男諸君ならわいせつな妄想を1度は経験するだろうが
それにしてもこの禍々しいこの光景はなんなんだろうか
そして女子高生達は目の前にそびえる立て物に入っていく
看護女子校だ!!
そして校舎をよく見ていると なにやら向かいに立つ建物に警戒している様子だった
その向かい側にあるのは男女共学の産業技術大学だ!!
大学の校舎には女子校を牽制するメンズの姿が見えた
なんなんだここは?
異様な光景にドキドキしたが
僕には関 係ない 僕には免許を更新するという大義がある!!
そうして女子校と大学を抜けて試験場に向かった
試験場では受付をすませ 不毛な待ち時間を経て
次なる窓口へ進んだ
その時だった 同じ窓口へ向かう可憐な女性の姿が瞳の中に飛び込んできた
どうやら彼女も同じく免許の更新忘れだったらしく
その日の受付は僕を含めその彼女の2人だけだったよう
窓口で今後の流れを説明され(I期限切れてたから試験受けないといけない)
そして解散だったわけだけど
よし 免許更新完了と意気揚々と帰ろうと 足を進めた8歩目で
僕は愕然としてしまった…
なんてことだ!! 何故だ!! 何故!!僕は彼女に声をかけなかった!
同じ境遇に立たされ そして同じく試験に打ち勝つという共通の敵を持つ僕たちは
気軽に声を掛け合うことだって簡単だった筈! なのに 何故だ!!
何故 僕は…僕は…Orz
意気消沈したまま 帰りに読もうとしていた【伝わる!恋文の書き方】を片手に
とぼとぼと帰路についた
そして あの女子校と大学の前にさしかかると
おぞましい光景が広がっていた
飛び交う紙くず そして罵詈雑言
【このチ×カス男!!】【黙れオマ×コビッチ】
なんというおぞましい事だろう これが戦場と言われる物なのか!?
事の経緯はこうだ
華の女子高生達はいたいけな花も恥じらうお年頃
素敵なダーリンとの夢の日々を思い描いて見た物の
よく考えたら女子校 メンズなんておらん
そして何故か近くに高校もありゃしない
そしてあったのが 大学だった
そして 新たな大学で素敵な彼女とバラ色のキャンパスライフを送ろうと
ウハウハしていたメンズは あるおそろしの事実を知る
女子大生達はみんな社会人の懐の厚い大人な男達に引っ張られていく
社会法人で女子大生融誘惑組織でもあるんじゃないのかってくらい
でも確かにいつでも 恋した彼女が見ていたのは年上の センパイだった
しかし 負けてはならぬ 寺山修司もこうもうしていたでは無いか!
青年よ!巨尻を抱け!と
おっさんは確かにテクニックを持って間違いなく女を悦ばせる
しかし 我々若造は若さで負けてはいけないのだ
おっさんにいたいけな少女を抱かせてはいけないのだ!!!
むほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
とまぁそんなこんなで 自然と両目を見合う女子高生と大学生メンズとの間に
なにやら色恋沙汰にまつわる闘争が勃発しているようだった
※詳しい内容は考えていない!!!
女子大生は社会人の彼氏が運転する格好いい自動車に乗って
【馬鹿ばかりね】と一言漏らし
この戦場の中でも隠れて 清純な物語を進めるロミオ&ジュリエットもいた
しかしこの驚くべき 戦場におどおどしていると
僕の頭にポツンと紙が当たり地面に転がった
畜生一体何を投げ合っているんだと
僕はその紙を広げてみると
それは 恋文だった…
そして僕は【伝わる!恋文の書き方】を足の上に落とした
痛てっ!!
おわり