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第三話:一日のおわりに
一日の終わりに、私は自室に戻り、重いドレスを脱ぎ捨ててベッドに身を横たえた。
相変わらず、ディオンは私の部屋の窓の外、庭の片隅で、微動だにせず立っている。
彼の姿を見るたびに、私の胸には安堵と同時に、言いようのないため息がこみ上げてくる。
「リゼット様、あまりお気になさりすぎませんよう。ディオン様も心配なのでしょう」
イヴェットが、そっと私の髪を梳きながら囁いた。
彼女の優しい声は、私の心をそっと撫でるようだ。
「そうね…」
私は相槌を打ちながら、目を閉じた。
ディオンの過剰な愛情表現も、彼が私を特別な存在だと感じてくれているからこそ。
しかし、その特別が、過去の事故に起因する罪悪感と、未来への不安に繋がっていることを考えると、胸の奥が締め付けられるようだった。
明日は、どんな一日になるだろうか。
私の予知夢が、新たな予兆を見せることはあるのだろうか。
そう考えながら、私は深い眠りへと落ちていった。




