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ヴィルディステの物語  作者: あるかな
【第2章】

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2‐04‐1 疲労回復ポーション

 今日は錬金の初回講義。

 かなりの数の学生がいる。当然のごとくカエルもいるが、今回は他の友人達も一緒だ。魔法学に比べて受講の条件は若干緩い。とはいえコーマの技が一定の基準以上であること、必須講義は完了していること、といった条件と面接はあるので希望すれば誰でもというわけではない。


「さて皆さん集まりましたね。講義をはじめますよ」

 現れた老神官は前置きも少なくこの後の講義方針を語りだす。


 そしてその内容に少し戸惑う。魔道具の作成が主だったものかと勝手に思っていたのだ。同様のことを思っていた誰かがそのことを質問したら「それは上級編ですね」とあっさりかわされていた。

 この講義ではまずはポーション作成から。当然上級ポーション作成は上級者しか作れないので今はまだ。最初は必要度が高い治療系ポーションの一番簡単なものから始めるという。


 早速それでは始めましょうと隣の実習室への移動を促される。

 実習室は中学か高校時代の理科実験室を思い出させる造りだ。作業台に水場、機材が棚に整然と置かれている。

 各々の作業机の上にはビーカーほどの大きさの黒茶色の器と攪拌に使うと思われる棒、水と何かよくわからない赤い液体が用意されていた。


 特に指定はなかった為、皆好きな作業机を陣取っている。ナギサはカエル達と大き目の作業机を使用することにした。


「今日は疲労回復のポーションを作成しますよ。単純なものですがこれが上手くできない限り他のポーションを試すのはお勧めしないですね」

 老神官は手順を説明しつつ皆に同じようにやってみるようにと言う。


 ナギサも見よう見まねで、器に水と赤い液体を少量入れる。


「この液体は野兎の血液です。他の魔獣でもよいのですが、これが初心者には一番扱いやすいですからね」


(――疲労回復のポーションって原料が血液...... 確か療養棟にいた時は日々飲んでいたような... いけない、考えては、うん、そう、元は何であれ薬だ、薬......)


「次はこの攪拌棒を使ってゆっくりと混ぜるのですが、この時ゆっくりと一定に回すこと、攪拌棒を通して常に一定に無属性の魔力を流すこと。これらに注意しながら行ってくださいね」


 原材料にナギサがとらわれている間にも老神官の説明は進んでいく。慌てて同じ動作を行うのだが一定に回す、一定に魔力を流す、というのは意外に難しい。魔力を一定に、というのはコーマに通じるものがあるのだが、対象物の違いなのか、一定に回すという動作のせいなのか、なかなかうまくできない。


 周りを見渡せば皆が同じようなもの。戸惑い気味におっかなびっくり攪拌棒を扱っている。老神官の助手と思しき神官達が戸惑う学生を手助けしている。


 最初は毒にならなければ成功ですよ、作りすぎても君達学生が使うから大丈夫、どんどん作りなさいと老神官ははっぱをかけている。


 戸惑いつつもナギサが攪拌棒をぐるぐると回していると「そのあたりでいいよ。器の中が変化したのがわかるかい?」と助手の神官が声をかけてくれる。よくよく観察すれば最初の水と血液の混ぜ物感が無くなり、妙にキラキラした液体に変化している。


 言われるままにこの液体をろ過しつつポーション用の保存瓶(薬瓶)に入れれば完成らしい。カエル達も無事に出来たようで皆で安心している。


「ところで、出来上がったものは本当に疲労回復ポーションですか?」と老神官が皆に向かって恐ろしいことを言いだした。



ナギサの物語にお付き合いいただいてありがとうございます。

拙い文章ですが読んでくださる方々がいることが励みになっております。

本当にありがとうございます。


少し更新頻度が不定期になります。

可能な限り2~3日に一度はUPするようにしたいと考えておりますが...


ナギサの幸せゴールに向けて書き続けていきたいので、

のんびりとこの先もお付き合いいただければ幸いです。

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