月女神祭り編:世間での認識と祭りの終わり
掲示板多めのお話です。
夢見こころの配信について part1
1:ネクロイド
こころんプラクロ配信許可本当におめでとう!!
2:ネクロイド
十人いないプラクロライブ配信許可貰えたの本当に誇らしいよ!!
3:ネクロイド
俺達のこころんが遂に世界中に認知される・・・!!
嬉しいけど俺たちだけの秘密にしたかった気持ちもある・・・!!
4:ネクロイド
コンシューマー基本やってたからVR適正あるか不安だったけど杞憂だった・・・!!
5:ネクロイド
>4さてはお前ネクロイド歴短いな? ネクロロン時代のこころんの動画漁ってきてみ? やべぇぞ?
6:ネクロイド
剣聖物語クリエイションモード走者の中では五本指に入るマジモンの強者
7:ネクロイド
やばかったよね。挑戦数えたらクリエイションモードやり直し1000回超える配信してるからねこころん
8:ネクロイド
こころんは剣聖ガチ勢。序盤クリアしてるのはマジ尊敬するレベルで偉業だわ
9:ネクロイド
ネクロロンの名前を世に知らしめた伝説。それまでクリエイションモード男性走者はそこそこいたけど、女性走者であそこまで進めたのをこころん以外俺は知らない
10:ネクロイド
剣聖物語のクリエイションモードってマジで痛いんでしょ?
11:ネクロイド
痛いどころじゃない。マジで気絶するレベル。プレイ前に契約書と誓約書にサインするとかどんなゲームだよって初見では皆言ってる
12:ネクロイド
実際最初の戦いで心折れなかった人数数えた方が早いくらいには絶望させたある意味クソゲー
13:ネクロイド
こころんのプレイに憧れてクリエイションモードやったけどマジで数分で挫折したわ。
14:ネクロイド
本編は神ゲー。クリエイションモードだけはクソゲー
15:ネクロイド
チート無しで異世界転生した気持ちになれるからある意味”神”ゲー
16:ネクロイド
異世界転生系小説みたいな体験が出来るって意味では素晴らしいけど、現実を叩きつけられる悲しみ
17:ネクロイド
スレチしてんぞ。ここはこころんのお祝い会場ぞ?
18:ネクロイド
そうだった!! こころんマジおめでとう!!
19:ネクロイド
拙者古参ネクロイド。こころんを第三者視点で見られた上に、戦う姿見られてマジ感動したでござる
20:ネクロイド
流石こころん。動きに迷いがないよね
21:ネクロイド
VRゲームでしかもRPGの配信だったからちょっと心配だったけどマジでそんな不安消し飛ばしてくれたわ
22:ネクロイド
配信じゃなくて録画動画も見たけど見ごたえが凄かった
23:ネクロイド
デスペラードとか言うゴリラをリアル友人と楽しそうに倒すのほっこりした
24:ネクロイド
野郎がいたのはちょっととか思ったけど、そんなこと気にする必要なくなるくらい楽しそうで満足したわ
25:ネクロイド
調べたらあの友人さんたちガチ勢らしいよ。上から数えた方が早いプラクロガチ勢
26:ネクロイド
こころん言ってたけどクリエイションモードの感覚に近くて、クリエイションモード取りも動きやすいらしいから興味出たわ
27:ネクロイド
ライブ配信も楽しかったな。地味作業かと思ったら普通にヤバい戦闘もしてたし
28:ネクロイド
なんで中ボスクラスのワイバーンとか野生で急に出てきたんですかねぇ!? それにかつこころんもマジ凄いけど!
29:ネクロイド
拙者プラクロユーザー。このゲームマジで異世界の現実って感じでつよつよモンスターがどこにでも現れるから恐怖。
30:ネクロイド
某有名ブランドゲーの剣と盾に出てきたワイルドなエリア的な感じ?
31:ネクロイド
それが一番近いかも
32:ネクロイド
サブシナリオって言うか、個別シナリオも豊富でやり込めば何でも出てくる時間泥棒だよプラクロ
33:ネクロイド
エクスゼウスのライブ配信許可出してもらうのがかなり厳しくてマジの熱意無いと許可出してくれないって言うのは聞いた。
34:ネクロイド
録画した動画投稿だけならかなり緩いけど、ライブ配信になると専用機材が必要だからな。配信者の鬼門とも呼ばれるくらいにはエクスゼウスの審査厳しい
35:ネクロイド
ライブ配信に専用機材必要なゲームってなんだよエクスゼウス。お宅の企業技術何世代先なんだよ・・・
36:ネクロイド
今更だな。エクスゼウスは変態企業。世界の常識や
37:ネクロイド
そんな変態企業に認められたこころんももしや・・・
38:ネクロイド
貴様それ以上の発言をしたら許さんぞ?
39:ネクロイド
まぁこころんゲーム廃人だから熱量は高かったんでしょうね
40:ネクロイド
プロゲーマー有するvirtual配信者企業所属だからねこころん。普通に他のゲーム適正もバカ高いし
41:ネクロイド
プロチームの練習相手になるくらいにはセンスあるからなこころん。なんでvirtual配信者やってるのかたまにわかんなくなる。プロでも十分食っていけるよこころん
42:ネクロイド
そのセンスを野良で発揮してFPSでも対戦ゲームでも負ける方が少ないからな。
こころんのゲーム配信は良く稀に世界大会になるから
43:ネクロイド
乱闘ゲーで事務所の配信者全員集合でトーナメントした時、出禁喰らってた唯一のこころん。
解説に回ってたからねマジ笑ったwww
44:ネクロイド
オンライン大会でプロチームに応援で入った時の動きがホンマプロだったからね。と言うか一ラウンド取るのに貢献してたし
45:ネクロイド
Virtual配信者の地位を押し上げるのにも貢献したからなこころん。
46:ネクロイド
大手virtual配信者には劣るかもしれないけど、元個人勢からここまで来たのは本当にかっこいいよこころん
47:ネクロイド
こころんをスカウトしようって決めた企業もマジで言い眼持ってたな。
48:ネクロイド
ただいうならvirtual配信者はアイドル路線行くこと多いから、ネクロロン時代から知ってる人からしたらちょっと違うかなって思った時期もある。実は今でも少し思ってる。
49:ネクロイド
ボイトレとかダンスレッスンとかトークスキル磨くの大変だっただろうなこころん。
50:ネクロイド
それでも五年も頑張ってきた今じゃもう大手に負けず劣らずのバーチャルアイドル配信者よ。
51:ネクロイド
所属企業のvirtual配信者部門への挑戦でもあったからな。個人勢から有名所スカウトしまくってた企業の本気度合いも凄かった。
52:ネクロイド
こころんの名前の由来も『夢を見る心を忘れない為の願掛け』って言ってたしな。当時のネクロロンとしてのクリエイションモードに掛ける熱意はマジでプロ顔負けだったと思う。
53:ネクロイド
今じゃプロ選手にも応援頼まれるほどのゲームセンスとカッコいい歌声で俺達ネクロイドを魅了する立派でカッコいいアイドルよ。
54:ネクロイド
いつかvirtualライブしてくれないかな? カバー楽曲でもオリジナルソングでもいいからこころんのライブ見たい。
55:ネクロイド
俺達ネクロイドがプラクロでライブ会場作ったら歌ってくれないかな?
56:ネクロイド
それアリじゃね? 何気にvirtualアイドル兼配信者でプラクロからライブ許可貰ってる唯一の存在だしいけるんじゃね?
57:ネクロイド
ちょっと要望で手紙書いてくるわ
58:ネクロイド
それは熱い!! ちょっとプラクロユーザーでネクロイド今度何処かで集合してライブ会場作ろう!!?
59:ネクロイド
丁度プラクロでお祭りイベントあるからワンチャンある!!?
60:ネクロイド
そうと決まればネクロイド全員で建築するぞ!!
61:ネクロイド
やるぞー!!
ーーーー
夢見こころの座談会について
1:ネクロイド
マリアーデ会合とかマジヤバい
2:ネクロイド
もうね? 剣物ファンとしては感無量なんっすわ
3:ネクロイド
リア友クランで楽しそうにしてるこころんマジかわゆす。話聞いてる顔もいい
4:ネクロイド
剣物の続編確定です。プラクロみんなやりましょう。
5:ネクロイド
此処にいるネクロイドは多分皆プラクロやってるよ。少し前に別スレで話してたライブ会場作る為にな
6:ネクロイド
こころんに会場の事認知されて『アカペラでいいなら歌うけど』って雑談配信してくれた時悲鳴上げちゃった・・・
7:ネクロイド
全ネクロイドの努力が報われた瞬間だった・・・アカペラで充分ですこころんありがとうございます・・・!!!
8:ネクロイド
ライブの日程プラクロ時間で一週間後だったよね。絶対にその日は有給取る。
9:ネクロイド
公式も認めてくれて告知までしたアカペラライブとかマジ歓喜
10:ネクロイド
またスレチしてる。けど気持ちはわかる。
11:ネクロイド
実際あの座談会は剣物ファンは見るべきだし、マリアーデファンも見るべき。解釈違いも何もマリアーデと言う人本人なんだからあれが公式なんやで
12:ネクロイド
ズルいなぁ愛弟子って呼ばれてるクランマスターのアール氏。こころんもその友人枠マジで羨ましいなぁ
13:ネクロイド
友人がクリエイションモード完走者なの誇らしいだろうねこころん
14:ネクロイド
プラクロの世界観がえげつないんよ。種族戦争とか、英雄の血筋の王国が滅んだとか、希望を残すとかさ? 不老不死のエルフだからってマリアーデ様の悲壮感凄まじかったと思う
15:ネクロイド
そう考えるとクランマスターアール氏に再会できたの本当に良かったねって思える
16:ネクロイド
女子会になった時の友人同士の悩みぶっちゃけタイムてぇてぇ
17:ネクロイド
こころんが悩んでたの理解してたチーザー氏の優しみ。幼馴染の距離感を感じた。
18:ネクロイド
プラクロ一本で行くって言うのはデカイ決断だっただろうねこころん。でも俺達ネクロイドは応援するぜ!!
19:ネクロイド
他のゲーム配信も見たい気がするけど、こころんが楽しそうにしてるのが一番です。
20:ネクロイド
多分企業的な事情でどうしてもやらないといけない事もあるとは思うけど、こころんのこれからを心から応援するわ
21:ネクロイド
チャット枠に大手virtualアイドル来てたのヤバかったね。
22:ネクロイド
こころんはチャット枠消してたから気付かなかったけどな!
23:ネクロイド
まぁあの時のチャット凄まじい勢いで流れていったから見ててもワンチャン気付かなかった可能性もあるし
24:ネクロイド
やっぱプラクロライブ配信のネームバリュー強すぎるよな
25:ネクロイド
アール氏の一言でこれからの自分を決めたって言うのエモいな。友人の応援ってやっぱデカいのか
26:ネクロイド
クリエイションモードクリアの為に集まった同志で、今でも大事な友人って話だから、あのクランの友情固いな。
27:ネクロイド
その友人を顎で使う女性陣www
28:ネクロイド
アール氏の義娘かわゆす
29:ネクロイド
ダウナー系と見せかけた甘えん坊マジ可愛いよね
30:ネクロイド
どっかで見たことあるような黒髪ショートヘアダウナー系の見た目だったけど、中身は甘えん坊とかギャップ差が激しいのよwww
31:ネクロイド
アールパパとマイママに育てられてる子供カワユス
32:ネクロイド
これいつかこころんが子持ちになる可能性ある?
33:ネクロイド
・・・子持ちアイドル・・・ありだな
34:ネクロイド
悪くない。寧ろ養育費払うから子育て配信してほしい。ネクロイドに養育費と生活費払わせてほしい。あわよくばこころんの生活を支える存在に私はなりたい。
35:ネクロイド
リアルで結婚できなくても、プラクロなら運命の人と幸せになれる!! つまりこころんを支える存在として認知されれば・・・!!
36:ネクロイド
その代わり、プラクロでの私生活と発言全部公開されるぞ? 下手な事言えば炎上不可避
37:ネクロイド
こころんの旦那枠はいらない。友人枠で今のメンバーでやっててほしい。楽しくわちゃわちゃしててほしい
38:ネクロイド
こころんの事昔の名前でネクロロンとかネクロ呼びするのマジで仲良い友人って感じがしていい。こころんもプレイヤーネームネクロロンにしてるの昔を思い出してそう名乗ってるのエモい
39:ネクロイド
我らネクロイド一同。こころんの行く道ならば応援する所存。出来ればいつか来る別れの日までずっと元気に配信してほしいという願い。
40:ネクロイド
これさ? こころんの配信に参加するって事で他の事務所メンバーもプラクロ疑似配信出来るし、大手のアイドル配信者も来る可能性あるよね?
41:ネクロイド
こころんのマジ恥ずかしい悲鳴助かった
42:ネクロイド
アールマスターのご飯めっちゃ美味そうで飯テロだった。プラクロの技術力マジえぐい
43:ネクロイド
座談会配信もいいね。事務所の同期後輩じゃなくて、リア友での座談会はこころんの素が見えて良かった。と言うか素も何もいつものこころんが素なの知って嬉しかった
44:ネクロイド
あれが素なのエモいな。かっこかわいいの権化かよこころん・・・いいぞもっと見せて
45:ネクロイド
暴君って呼ばれてたチーザーネキ本当に暴君過ぎて草www
46:ネクロイド
覚醒者ってのも大変なのね
47:ネクロイド
ワイプラクロのライブ配信で夢見こころを知った新造ネクロイド。過去のアーカイブ全部見てきてファンになりました
48:ネクロイド
新造ネクロイドキチャァ!!
49:ネクロイド
我らネクロイドは表で夢見こころとして大きく活動している彼女に作られたゴーレムであり、夢見こころの裏の顔、ネクロロンが自分の幸せを見つけるための手先として日々活動しているのである。
50:ネクロイド
我らの喜びは主である夢見こころ様、ネクロロン様の幸せであり幸福。我らの敵は主を悲しませ苦しめる存在全てである。
51:ネクロイド
新造ネクロイドよ。貴殿にも主の幸せを願うゴーレムであることを願う。この信念が失われた時、我らネクロイドは貴殿を破壊することになるだろう。
52:ネクロイド
紹介乙カレー。そういう訳だ新造ネクロイド。ネクロロン様の幸せを壊す行動・陥れる行動はしないように。
53:ネクロイド
ネクロイドの自慢はこころんのゴーレムとして世界的に恥ずかしくない行動・発言をするように製造されてることだからな。世界で一番マナーがいいゴーレムなのじゃよ
54:ネクロイド
実際同じ事務所の同期後輩からも『こころちゃんのネクロイドってすごくマナー良いよね』って褒められてるからな。
55:ネクロイド
ファンとしてはマナーが良い、優しいって言われるのはめっちゃ嬉しいからな。
56:ネクロイド
座談会の話するけど、正直情報過多すぎて何度も見直してる
57:ネクロイド
時代の生き証人だからなマリアーデ。世捨て人じゃなかったら多分生きた歴史の教科書やね。それでも一世紀二世紀くらいの歴史は知ってるとは思うけどね。
58:ネクロイド
剣物主人公の血を引く王家に七代仕えてたのは本当に愛弟子アールのこと大好きだったんだなって思うわ
59:ネクロイド
マリアーデ本人は魔法が使えないって言うのも、不老不死だから世界に適合できなかった感あって生々しいよね
60:ネクロイド
その代わり見た事ねぇ極大奥義生み出してるのはマジえぐいのよ。しかもいつか愛弟子出会えることを想像しながらマジで愛弟子大好きじゃん・・・再会できて良かったねホントに
61:ネクロイド
月光真流の衝撃操作を魔法魔力に置き換えるって発想は流石開祖だったわ。本人使えないのが一番残念。
62:ネクロイド
月光滅流のネーミングセンス好き。月光を滅ぼした流れを飲み込むってセンスがワイの男の子を興奮させたわ。
63:ネクロイド
魔法剣士ならぬ魔流剣士って所かな?
64:ネクロイド
勝手な想像愛弟子が魔法使えるっぽいから愛弟子が月光滅流の枠組み作ってくれる気がしてる。それをこころんが使えば実質クリエイションモードへの再挑戦では?
65:ネクロイド
天才かよ
66:ネクロイド
数年越しのクリエイションモード再出発ってか。良いじゃん。
67:ネクロイド
プラクロの邪神って剣物の続編って考えたらラスボスの系譜だから間違いじゃないな。規模は剣物時代よりえぐいけど。
68:ネクロイド
歴代邪神の一覧見てきたけど結構えぐいな。裏で戦争起こすとかマジラスボスの所業。
69:ネクロイド
これからのこころんが邪神相手にどんな立ち回りをしていくか期待してる!!
ーーーー
「って感じでエゴサしてきたらこの前の座談会かなり好評だった!!」
お祭りも残す所あと数日となり、俺とチーザーの催しも『飽きた』の一言で終わったので、クランハウスでこうしてネクロロンの最近の話を聞くことにした。
配信者としての彼女の活動についても、俺がちょうど料理をしているときに話したらしく、それを好意的に捉えて貰えたらしい。
一応virtualアイドルとしても活動しているから不満を言われる覚悟もあったらしいが、ファンも事務所もネクロロンの今後の活動に関してとてもいい返事をしてくれたようで、ネクロロンはとても嬉しそうだ。
「そうかい。君が楽しそうで僕も嬉しいよ」
「ありがと老眼鏡さん! あ、コーヒーお代わり! ミルク多めで!」
老眼鏡の淹れるコーヒーを飲みながら、ネクロロンは今後の予定を話す。どうやら配信中に人類領の全ての町を回る予定らしく、そのアドバイスを先人である老眼鏡に聞きに来たとの事。
残念ながら俺はルーキスト、ファクリア、ヒーリアスしか行っていないのでそこは協力出来なさそうだ。
「そういえばマスター? アキハちゃんは?」
「マイとご飯作ってるよ。出来るまで秘密って言われたからこうしてこっちで時間潰してる感じ」
珍しくマイ含めて五人揃って料理中だ。手伝おうとしたんだけど『父さんは出来るまで待っててほしい』ってアキハに言われて、マイにも『時間潰してきて』って追い出されたのでクランハウスで時間つぶしだ。
「なるほどね。因みに他の皆は何してるか知ってる?」
「マー坊くんはいつも通り野良パーティーに交じってレイド戦。レイレイさんはマリアーデさんの話聞いて歴史の情報収集に出かけたよ。火力さんとにゃーるさんはインしてないし、チーザー君は弟君とテイマーズ君を連れてどこか行っちゃったよ。ももちゅんは散歩って言って出かけてったね」
流石喫茶店マスター。ほぼ全員の事を把握してらっしゃる。
「皆自由だねぇ」
「そうだね。けどそれも僕ららしくて良いんじゃないかな?」
「言えてる。変に拘束されるよりも自由にした方が俺たちっぽいし」
「確かにそうかも。特にチーザーは拘束されるの嫌いって言ってたしね」
そのチーザー本人は弟のルークとテイマーズを連行して何処かに行ったんだけどな。
「そういえばさ? 老眼鏡さんは今回のイベントでなんかあった?」
「僕かい?」
「そ! マスターはマリアーデ様と再会&チーザーと出し物したでしょ? 私はネクロイド・・・ファンの人たちがライブ会場作ってくれたからアカペラでライブしたんだよね。そうしたら老眼鏡さんは何か目立ったことあるかなって思って」
「うーん・・・僕としてはマリアーデさんと会って話せただけで充分だったからね。それにインしてた時間も少なかったし目立った何かは特にないね」
「そっかぁ、ちょっと残念だね」
「そんなこと無いさ。こうして話せるだけで僕には充分なイベントだよ」
「おぉ、そういわれるとちょっと照れるね。ねーマスター?」
「キラーパスっぽいのやめて? 嬉しいのは認めるけども。でもハズイって」
老眼鏡とはリアルでもバイトと店長の関係なので実際よく会うし話もする。なので日常的過ぎてあんまり特別感感じないんだよな。まぁそれでも十分と言って貰える音は嬉しい。
「でも各地ではそこそこ色々あったみたいだよ。例えば王都では悪質な出店が出てたらしいし、エンドレアではヤクザがちょっとした暴動起こしたらしいよ」
「うへぇ・・・良い話ではないじゃん」
「でも立派なイベントだよ。リアリティあり過ぎて逆に面白かったって話だよ」
「どこの如くシリーズだよそれ・・・」
「あとは表に出てない固有シナリオがあったくらいじゃないかな? 多分こういう祭り事にはトラブルは付き物だっただろうからね」
「学校祭的な奴ね。懐かしいなぁ学校祭、私も大人になったもんだよ」
「夢見こころは一応永遠の18歳って設定じゃなかった?」
「今はネクロロンだから成人なんですぅ! マスターは今大学生なんでしょ? 学校祭とかやる時教えてよね。遊びに行くから」
「マジかよ」
「マジマジ。学校祭のあの雰囲気好きなんだよね私」
「じゃぁ呼ぶから代わりに露店で飯御馳走してくれない?」
「いいよ。絶対呼んでね? マイちゃんも一緒だよね当然?」
「マイなら多分呼ばなくても常に俺の隣にいると思うから大丈夫」
学校では基本的に二人で行動してるからな。基本的に同じ学科で同じ講義を受けてるから。最初こそラブラブカップルみたいに茶化されたけど、今では『あ、いつものか』みたいな感じで日常化してる。
「リアルカップルがこっちで家族してるんだからもうあっちでも結婚しちゃいなよ君たちぃ?」
「茶化すな茶化すな。一応俺だってその辺考えてるんだから」
幼馴染で恋人で、ずっと一緒だったんだから意識もするし、そういった未来の事も考えるさ。
けどそうするならやっぱり卒業後にしっかりとした職について二人でこの先の人生進んでいけるようになってからプロポーズとかしたいんだよ。
「ネクロロンさん。これはあれだよ。外野が下手に刺激すると駄目な奴だよ」
「みたいだね。マスター? そういう時になったら呼んでね? 友人枠で行くから」
「気が早ぇよ。言われなくても全員呼ぶから覚悟しとけ」
そんな会話を、アキハが呼びに来るまで続けたのであった。
夕食はマイ監修のもと四人で作った手作りオムライスだった。少し泣いた。
ーーーー
時間はあっという間に過ぎてイベント、もといお祭りの最終日、その夜。
俺達はクランメンバーと家族全員、+マリアーデで町がよく見える丘の上にいた。
この後、ルーキストの有志による花火大会が始まるのだ。祭りの最後を締めくくる大きな花火を上げるらしい。
なので大人組はアルコール片手に、未成年組はジュース片手に持ってここでプチ宴会だ。食べ物は露店で各々買ってきたものをシェアしている。
統一性のない自分たちが好きなものを買ってきたので甘い物辛い物なんでもある。ここまで被らないのも逆に珍しいかもな。
「初めてのイベントだったけど存外楽しかったよ」
「暇つぶしにはなったなァ」
「最後の一週間くらい馬鹿姉貴に連行されてファクリア闘技場で戦わされたのだけは不服だった」
「すまんなルークくん。僕のレベリングに付き合わせて」
「あ、いえ!? そういう意味で言ったんじゃないですよテイマーズさん! ほら! 馬鹿姉貴はいつも何の説明も無く僕を連れてくからそれについての不満であってその」
「あーあー、テイマーズが気を悪くしたなァ?」
「黙ってて馬鹿姉!」
「姉弟仲がいいね君たち」
「どこがですか!!?」
「にゃーにゃー言い合えるのは仲いい証拠にゃ」
「好意の反対は無関心だからな」
「ツンデレ☆さんだね?」
「んぎゃぁぁ!!? 僕の味方いないんですけどぉ!!? アールさんは僕の味方だよね!!?」
「・・・五月蠅いよアンタ」
「騒がしい人ですね」
「声が大きいと父さんも五月蠅く感じると思う」
「???」
「あぐぅ!!?」
同年代(推定)のアキハ達にまで見捨てられて、というか見放されてルークはがっくりと崩れ落ちてしまった。一番年下だから皆ルークが可愛くて仕方ないのもあるんだろう。
反応も中々見ていて楽しいしコイツ。
「マリアーデさん飲んでます?」
「うむ、久方ぶりに酒を飲んだが、こうして愛弟子とその友人たちと飲むのは楽しいな」
「あ、マリアーデさんお好み焼きどうぞ。ルーキストでは多分一番おいしい露店の奴ですよ?」
「貴女が選んだなら多分本当に一番なんでしょうね」
「あらマイ、今日は素直に褒めてくれるのね?」
「まるでいつも私がツンデレみたいなこと言わないでよレイレイ」
「アハハ、冗談よ! はい貴女もどうぞ。美味しいわよ?」
「おいひい!! れいれいひゃんこほおこほみひゃきおいひいよ!」
「ネクロは食べた物飲み込んでから話なさいよ。ほら、頬にソース着いてるわよ」
女性陣は女性陣でアルコール片手に話に花を咲かせている。マイとレイレイはコミュ強なのもあってマリアーデと良好な関係を築きつつある。
近いうちに俺の友人ではなく、マリアーデの友人として認識されるかもしれないな。
「ん」
俺の膝の上にちょこんと座り、頭を預けてくるハルナを優しく撫ぜながら、この短い期間であったことをふと振り返ってみた。
アキハ達は怖い思いをした事は良い事ではないが、それがきっかけで懐かしい友人たちと再会することが出来た。それから皆でクラン作って、敵対してきたクラン一つ潰して、祭りで出し物して、マリアーデと再会して。こうして振り返ってみるとなかなか濃い時間を過ごしていたもんだ。
「父さん。なんか嬉しそうだね」
「そう見えるか?」
「うん」
「そっか。うん。嬉しい事たくさんあったよ」
「・・・そ、その中に私はいた?」
「勿論。ハルナ達のおかげでこうして毎日楽しいよ」
「ん、ならいい」
「お!! みんな花火上がり始めたよ!!」
ネクロロンの言葉でみんなしてルーキストの方を見れば、見事な花火が上がり始めた。本当の花火職人でもいるんじゃないかってくらい見事な花火だ。
打ち上げ花火が空を彩り、祭りの終わりを煌びやかに締めくくっていく。
「また来年。皆で花火を見たいな」
「見れるよ。こうして皆集まったんだから、絶対見れる。いいや、絶対に皆で見るんだよアール」
「・・・そうだな。またみんなで見よう」
来年の目標、決まったな。
感想・星評価・レビューにブックマークなど、作者月光皇帝の私の大好物です。
是非是非たくさん下さい。お願いします。




