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装備一新

最近はmiCometのシュガーラッシュを作業用BGMで永遠と聴いてます作者です。

海外ロケVTR最高だった・・・!!!

「という訳でゴザイの兄さん。この子たちに合いそうな装備一式がすぐに欲しいんだが、あるかい?」


「「「「・・・」」」」


「金額は気にしないで、私が持つから」


俺の後ろに隠れるアキハ達は、初めて俺たち以外のプレイヤード、ゴザイの兄さんと関わりを持つためにここに来た。ルーキストの露店街。そこに行けばいつも通り商売をしていたゴザイの兄さん。修業で使っていた直剣はゴザイの兄さんに用意してもらったものだが、アキハ達がこうして顔を合わせたのは初めてだ。


「カッカッカッ! あんちゃんいつの間にか子持ちになってたのかい!! しかも超越者殿がパートナー! かぁー!! お似合いだねぇ!!」


「ありがとよ。んで、あるかい?」


「当然よ! 嬢ちゃん達! この中で気になる装備はあるかい?」


スイスイっと操作して、露店に並ぶのは古今東西あらゆる見た目形をした装備の数々。武器は当然、防具に装飾品まで揃っている。これは店舗を構えられる量あるんじゃないか?


「あ・・・これって・・・」


アキハが興味を示したのは・・・刀だ。


「おぉ刀だな! あんちゃん・・・あぁー嬢ちゃん達のお父ちゃんと同じ武器だな!」


「わ・・・私はこれがいい! うん。きっとこれが良いんだ」


「お父ちゃんとお揃いが良いって事だな! じゃぁ防具にこんなのはどうだい?」


そういって露店に並んだのは袴。それも戦闘に特化させた機能性重視のモノだ。どこか俺の装備と似ているのは気のせいではないだろう。


「っっっ!! これがいい!! 良いだろうか父さん! マミー!」


「良いんじゃない? スキルスロットも最初にしては十分だし、拡張性も高い。上手く使えば一生ものだね」


「さすが超越者殿! 見てるねぇ! ま、そういう訳で値段は結構張るんだがよ」


「買うわ」


「即決だねぇ!! 売った! ほれお嬢ちゃん! そっちにNPC(現地人)用の着替えスペースがあるから着てきな! 触れば着方はわかるはずだぜ!」


「あ・・・ありがとう・・・!!」


触れば着方がわかる。か、プレイヤーが作った装備もNPCが身に着けられるようになってるんだな。改めて思うけどこれってかなり凄いことだよな。


「おっさん! 俺このデカい剣がいい!!」


「はっはっはっ!! 坊主! その剣は坊主には持てなさそうだな! 悪いが他の・・・・マジかよ!!?」


「おぉ・・・!!しっくりきた!!」


「マジかよ坊主!! ハハハ!! 持ちやがった!!! こりゃ面白い!! 良いぜ坊主!! それを売ってやろう!! なら装備は・・・これでどうだ!!」


「おぉぉぉおおお!!!! かっけぇ!!!!」


THE異世界の剣士という言葉が似合う。青を基調とした剣士装備。ミナツは直ぐに気に入ったみたいだ。


「ミナツの大きな声が聞こえたが・・・どうしたんだ?」


「あぁ、ミナツのテンションが・・・おぉ・・・!!」


「に・・・似合っているだろうか?」


出てきたアキハは女武士、あるいは女武者と言うべき美しさと雅さを併せ持った見事な袴姿で出てきた。


「アキちゃん可愛い!! かっこいい!! 最高!!」


「あぁ。凄く似合ってる。アキハにぴったりだよ」


「そこまで言われると照れるぞ」


身体をくねらせて顔を覆うアキハ。うん。可愛い。それに俺と同じように腰に携えた刀も中々に似合っている。親子お揃い装備も良いものだな。


「ほら坊主! 空いたから着替えてきな!!」


「うん!!」


そういってミナツは着替えスペースへと入っていく。


「・・・なんかしっくりこない」


「えへへ・・・わがままですけどなんかどれもいまいちって感じです」


ハルナとフユカは気に入る武器装備がないのか、まだ決めあぐねている。


「・・・他にないの?」


「残念だけど近接戦士の装備はこれだけだな」


「・・・じゃああるって事だね。見せて」


「お嬢ちゃん結構頭の回転が速い方だな! ほらよ! こっちは遠距離戦士用の武器と防具だ!」


弓矢にクロスボウ。魔法の杖に投げ槍、ブーメランまである。やっぱりゴザイの兄さん店舗構えて商売した方が売れるんじゃないか?


「あ、私これが良いです」


そういってフユカが持ち上げたのは・・・なにこれごっついボウガン・・・の様なものだった。ボウガンにしてはデカイ。対戦車ライフルくらいあるんじゃないだろうか。それくらいでかい。


「持ち上げた事に関しては二度目だし驚かねぇよ!! お嬢ちゃんそれは俺が作ったアサルトボウガンって言うんだ!! 内部で魔石を爆破させて弾丸を打つ! あんちゃん達に言わせればスナイパーライフルって所か?」


「マジかよ」


魔法要素を絡めて銃なんて作ったのかよ。だからゴツイしデカいのか。フユカの身長と同じくらいはあるんじゃないか?


「その代わりマガジン部分は無いから一発一発弾丸を込める必要があるんだが・・・そこはこれよ!!」


ドンっと見せてくれたのは肘まであるグローブ。鏤められた宝石の様に輝く素材がまた綺麗なアクセントとなっていて見事だ。


「こいつぁよ! 魔力を込める事でアサルトボウガンに魔石の装填と弾丸の生成を出来るようになる一品よ!! 当然値は張るが必須アイテムだぜ!」


商売がうまい。が、流石にいきなり銃を渡されてもフユカは持て余しそうだな。


「フユちゃん。それがいいの?」


「えへへ。だめ・・・ですか?」


「ゴザイ。ちょっとこれとそれ貸して。訓練場でちゃんと使えるか試させて来るわ」


「いいぜ。超越者殿なら持ち逃げはしねぇだろう。所有権を移したぜ」


「ありがとう。ハルちゃんは決まりそう?」


「・・・これ」


「ハッハッハ!!! 嬢ちゃん達は本当にキテレツな武器を選ぶじゃねぇか!」


「弓・・・それも大弓か」


弓の弦が上下ともに四つに分かれた大弓。ハルナが選んだのはそんな一品だった。と言うかゴザイの兄さん。アンタの店本当に何でもあるな!?


これもどっちかと言えば現代風の弓、アーチェリーに近い見た目をしてるし!


「・・・ん」


「・・・もう驚かねぇさ!! ちゃんと弦を張れるなんてなぁ!!」


こんな感じ? と見せて聞くように構えたハルナ。しっかりと弦を引けているし、矢も放てそうだ。


「ハルちゃんはそれが良いんだね」


「・・・しっくりきた」


「ゴザイこれも貸して。あと矢筒と胸当てもセットでお願い」


「あいよ!!」


「それからとりあえずで良いからこの子たちにお勧めの装備も一式お願い。ついでに機能性を試させてくるわ」


「OK任せな! ほらよこれだ!!」


「ありがとう。それじゃぁナツ君が出てきたら行きましょうか」


「見てくれ父さんマミー!! 俺ってかっこよくなってない!?」


「悪くないじゃない! かっこいいよナツくん!」


「にぇへへ!!」


「・・・ほら行くよミナツ。アンタ待ちだったんだから」


「え?何が?」


「行きましょう。えへへ・・・ちょっと楽しみです」


「だから何が!?」


「歩きながら教えるよ。じゃぁゴザイ。ちょっと装備一式借りてくな?」


「あいよ!!」










ーーーーー










ミナツにあれこれと説明しながら、ギルドの訓練場へと足を踏み入れた。前来た時もそうだが訓練場は空いているな。


「ちょっと待ってねっと・・・設定を変えて・・・よし。フユちゃんハルちゃん。まずは借りた装備身に着けてね」


「私は履くだけですけどね」


「・・・こう?」


「・・・アールって弓道の装備のつけ方わかる?」


「わかるよ。ハルナ。おいで」


実家の道場は何でも取り扱ってたからな。それに剣聖物語あっちでも弓には触れてたし装備のつけ方はバッチリだ。ハルナの体に合わせながら胸当てを付けていく。


本当に装備者に合わせて大きさが変わってる。ハルナ専用の胸当てって言われても違和感ないわ。


「どこかキツイ所あるか?」


「平気・・・ありがとう」


「じゃぁフユちゃんから始めていこうか。使い方わかる? ボウガン系統なら私も触ったことあるから教えられるよ。まさかゴザイから買うとは思わなかったけど」


「えっと、持ってたら頭の中に使い方が浮かんできた感じで・・・えへへ、なんて言うんでしょう? 不思議です。初めて持ったのに、初めてじゃないみたいで」


そこはゲームとしてのアシストがしっかりと発動したんだな。この子たちは現地人、NPCだけど例外ではなかったみたいだ。


「スキルは使えるかな? ユキちゃん。『狙撃』って思い浮かべながら口に出してみて」


「はい。『狙撃』・・・わわ・・・なんか出てきました」


「流石ゴザイ。グローブにちゃんとスキル入れてくれたのね。その十字線の中心にあっちの的を合わせてみて」


「えっと・・・この子ごと動かせば…動きました。結構難しいですね」


イメージは多分だけどFPSの照準だろうな。俺はVR系のFPSには触れたこと無いが、前にコントローラーで遊ぶ普通のFPSは遊んだことがある。エイム? だっけ、それが結構難しかったんだよな。友達と遊んだけど一方的にボコボコにされたの思い出した。そのあと格ゲーでやり返したけど。


「あ、あいました!」


「右手のトリガーを引いて。それで打てるはずだよ。反動大きいはずから怪我しないでね!」


「反動・・・あ、もしかして・・・わかりました!」


呼吸を変えたな。反動と聞いて月光真流が応用できないかすぐに思い至ったみたいだ。確かに大きな反動は月光真流からすれば、戦闘中は大きなバフみないなものだ。


「撃ちます・・・!」


爆裂音と共に発射された弾丸はまっすぐに飛び、若干下に落ちながらも、的の中心線ラインへと命中し、的そのものを破壊した。


そしてフユカはと言うと、反動などなかったかのようにボウガンを構え、しっかりと二の足を付けて立っていた。


「こ・・・壊しちゃいましたけど大丈夫ですか!?」


「大丈夫大丈夫・・・ほら」


「え? えぇ!? なんか新しいのが出てきました!?」


「そういう事だからフユちゃん! 気にせずバンバン撃っていこう! まずは慣らしで100発くらい!」


「ひゃ・・・百発も撃っていいんですか?」


「当然。戦闘中に百発なんてあっという間だよ? いろんな態勢で、いろんな撃ち方構え方で撃てる様に何度もやるよ!」


「あ、はい! 頑張ります・・・!!」


「・・・マミー、私も試したいんだけど」


私、不満ですとオーラを垂れ流し、ハルナが抗議する。流石に百発撃つまで待たされるのは嫌だよな。


「わかってるよハルちゃん。アール。隣も借りてるから悪いけどハルちゃんの指導お願い。こっちは任せて」


言うと思った。まぁそのつもりでいたから良いんだけどさ。


「ハルナ。こっちでやろう」


「・・・ん」


「アキハとミナツもおいで。借りてきた武器をしっかり振れるか試してみよう」


「わかった」


「見ててよ父さん! 俺の伝説はここから始まるんだから!!」


「・・・なんか物語が終わったね」


「なんでさ!!?」


「あったな。そんな終わり方をしていた本が」


そんな感じで訓練場でひたすら武器を試す事二時間後。あっという間の二時間だったが、その分多くの事がわかった。と言うか、わからされたと言いますか。


「ゴザイ。全部買うわ! うちの子たちは天才だからね!」


ゴザイの兄さんの元に戻って最初の一言。マイは自分の事のように笑顔でそう言った。それはもういい笑顔だ。気持ちは俺も同じで、ここまで見事にハマるとこの子たちの才能はこの武器種の為にあったんじゃないかと思う位だ。


「って事はちゃんと使えたんだな!! よしなら気兼ねなく売れるぜ!! 売ったぜ超越者様!!」


「気分が良いから装飾品も少し買うわ。カタログを・・・いいえ、この子たちに現物を見せてあげて」


「おっしゃ! 嬢ちゃん坊ちゃん! 好きなの選びな!!」


「「「「っっ!!!」」」」


それはもう目を輝かせて並べられた見事な装飾品の数々を眺めているアキハ達。今回は俺の装備をまとめた時と違い見た目重視で選ばせるんだろう。


きっとプレイヤードとNPCでは防具の意味合いが違うんだろう。そうじゃなければマイが好きなのどうぞとは言わない気がする。


「まぁね。それにこの子たちの場合これ以上ステータスを伸ばすよりも満足度を満たしてもらった方が強くなりそうだし」


「なるほどね」


そして毎度のことながら読心術が凄いですねマイさん。


「っ! あ・・・あの! これ!」


「おぉ?ペアのブレスレットだな! 二人で付けていると良い事あるぜ!」


「と・・・父さんとつけても・・・大丈夫だろうか?」


「はっはっはっ!! だってよお父ちゃん!! 嬢ちゃんはお揃いの装備を付けたいってよ!!」


アキハの手に握られていたのはペアブレスレット。ピンク色の綺麗な宝石が散りばめられた至高の一品って感じの品物だ。というかこれ現実でいう所のピンクダイヤモンドって奴じゃないだろうか? 宝石はよく知らんけどそんな感じの奴。


「アキちゃん別のにしない!? 流石にマミーピンクダイヤモンドのペア装備はちょっと見過ごせないんだけどなぁ!!?」


「そ・・・そうか・・・そうか・・・」


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!? 良いよって言ってあげたい親心と私の嫉妬心が心をぐちゃぐちゃにしてるぅぅぅ!!?!」


なんで?


「ぐぐぐぐぐぐ・・・あ・・・アキちゃん・・・お父さんのこと好き?」


「??? あぁ、好きだ。助けてくれたあの日からずっと、大好きだ」


「ぐごぉぉぉぉ・・・・!!」


「その・・・もちろんマミーも好きだ。父さんと同じくらい大好きだ」


「これは親子愛これは親子愛!! わかった!! 許可する!! アール! つけていいよ!!」


「あ、うん。分かった」


「い・・・いいのかマミー?」


「いいよ!! これは親子愛!! だからOK!!」


「あ・・・・ありがとうマミー・・!! 父さん。これ、一緒に着けよう」


「いいよ・・・こうでいいな」


「うん。私もつけた。良いな。お揃いだ。これでずっと父さんと一緒に居るみたいで、ここが凄くあったかい」


胸に手を当て、幸せそうに笑うアキハ。そんないい顔を見せて貰えたらこっちまであったかい気持ちが溢れてくるよ。


「俺の方こそk「ゴザイそれいくら!!」・・・マイ」


「お・・・おう。40万G「はいその他装備分含めて今後のメンテも込みで1000万G!!」・・・御贔屓さんは大事にしないとなぁ!! よっしゃ残り好きなもの自由に持っていきな!!!」


今ものすごい大金が動いたんだけど。札束で人を殴りつける瞬間を見たというかされたと言うかなんというか・・・すごいものを見た気がする。


と言うかマイが発狂しかけてるから何か深い意味があるのはわかった。そうなるとピンクダイヤモンドって意味があるんだろうか?


「調べるのは禁止!! アール分かった!!? 調べたら晩御飯抜き!!」


「お・・・おぅわかった。調べない。俺。約束した」


「よし!!!」


「マミー?」


「どうしたのかなナツ君!!?」


「えっと、俺はこれをマミーとお揃いでつけたいなって思ったんだけど・・・」


「・・・」


「ま・・・マミーっ!!?」


突然静まったと思えば、ミナツの視線までしゃがみ込み、ミナツの事を抱きしめた。それはもうギュッと音が聞こえてきそうなほどだ。


そう言ったミナツが持っていたのは青い輝きをした宝石が散りばめられた髪飾り。ペアの品物という訳ではないけれど、ミナツもアキハと俺のペアブレスレットを見て同じことをしたかったんだろう。


「ナツ君。貴方は血は繋がってないけど私の大切な息子だよ」


「な・・・なんだよマミー突然・・・」


「ごめんもうちょっとこうさせて・・・感極まって泣きそうなの今」


「え!? もしかしてこの髪飾りマミーの事傷つけちゃったのか!? なら」


「違うの、逆。嬉しくて泣きそうなの・・・ありがとうミナツ」


ギュと頭を抱くようにミナツを抱きしめるマイ。マイの何かを大きく揺さぶる何かがあったんだろうな。髪飾りに意味合いでもあるんだろうか? そう思ってゴザイの兄さんに顔を向ければ、グッと親指を立ててサムズアップしていた。まぁマイの気分が良ければ教えてくれるだろう。


「あ、ハルナ姉さん。これを私たちでお揃いにしませんか? 綺麗なオレンジ色の指輪ですよ」


「・・・なんかフユカとセンス良く被るよね。良いんだけど。うん、いいよ」


「えへへ・・・褒められました? どこの指につけましょう?」


「・・・どこでもいいよ。つければ一緒でしょう?」


「じゃ・・・じゃあ小指にしましょう。多分邪魔にもなりにくいですし」


「ん」


なんかペアでつける装備が家族ではやり出しなんだけど。それならいっそ全員で同じもの付けたい。何かないだろうか。お守りみたいな感じのものがあれば・・・あったわ。


「ゴザイの兄さん。この羽飾り。六人分貰えるかい?」


「なんだいあんちゃんも皆でお揃いのモノ付けたくなったのかい?」


「まぁな。お守りみたいなのがあればいいなって思ってな」


手に取ったのは羽飾りだ。装備のワンポイントにもなるし、おしゃれって意味でも悪くは無いだろう。


「しかし家族そろっていいセンスだねぇ!! その羽飾りは『白亜龍の羽飾り』! 貴重な羽根を持つ竜の素材で出来た装備品だ! 『装備者の幸せを願う』ってこっちでの祈りが込められた一品よ! メタ的な事を言えば入手経験値・レアドロップ率が増えるって訳だな!」


「『装備者の幸せを願う』って言うのは良い祈りだ。気に入ったよ」


「売ったぜ! まぁそれ以上に金貰ったからまだうち足りない位なんだがな!」


「っすぅー・・・よしもう大丈夫。金額に関しては気にしないでゴザイ。今最高に気分が良くなったの。今後何かあったら贔屓にしてくれればいいわ。この子たちも含めてね」


「任せな!! どこであっても御贔屓さんって事で特別に色々融通しようじゃねぇか!!」


ゴザイの兄さん超ご機嫌だ。まぁ臨時収入じゃすまないほどの大金を得たのもあるから尚更だろう。


まぁ、それは別にしても、ゴザイの兄さんに御贔屓さんにしてもらえたのはありがたい。これからもきっと世話になるからな。親子ともども。








ーーーー








『教えて』親子システムって解禁されてたっけ?『有識者』




1:名無しのプレイヤード


なんか親子してるプレイヤーとNPCがいたんだけど親子システムってなんかありますか?




2:名無しのプレイヤード


親子? NPC同士とかじゃなくてプレイヤーとNPCで親子?




3:名無しのプレイヤード


孤児院してるクランもあるし里親とかじゃないの? システムではないよ




4:名無しのプレイヤード


と言うかシステムあったらあそこの教祖が絶対に公言してる。




5:名無しのプレイヤード


間違いない。公言してないって事はシステムではないって事だ。




6:名無しのプレイヤード


じゃぁただの疑似親子か




7:名無しのプレイヤード


そこに愛はあるんか?




8:イッチ


めっちゃ仲良さそうにルーキストの街歩いてたけど




9:名無しのプレイヤード


スクショ無いの?




10:イッチ


ある。でもこういうのって勝手に貼っていいの?




11:ライーダ


ダメに決まってんだろうスカポンタン。相手に許可取れ




12:名無しのプレイヤード


出たわね




13:名無しのプレイヤード


出たわね




14:名無しのプレイヤード


出たわよ




15:ぞうもつまる


プライバシーにも関わるから自分を映したスクショならともかく、他人を勝手に映したスクショはNG




16:彩華


面白そうなスレ見つけたんで飛び込んだら粛清一歩手前の事故間際で焦ったわ。教祖が声出して音声入力したからビビったわ




17:イッチ


ダメだったか・・・これ消した方がいい?




18:ライーダ


持ってる分には自己責任。ただ相手に訴えられても知らね




19:イッチ


じゃぁ勿体ないけど消すか・・・めっちゃいい家族だったから思わずスクショしちゃったんだよなぁ・・・一人っ子片親の俺氏マジで羨ましかった件について




20:名無しのプレイヤード


泣くなよイッチ。この世界では皆家族みたいなもんだよ




21:名無しのプレイヤード


殺伐としてようが、家族愛が生まれれば家族さ!




22:名無しのプレイヤード


お前も家族だ




23:ぞうもつまる


ファミパンやめろし




24:ライーダ


そんなイッチに朗報だ。孤児院で働けばお前も家族になれるぞ。我が孤児院はいつでもスタッフ・・・いいや、新しい家族を迎え入れている。




25:イッチ


兄貴姉貴たち・・・ありがとう。元気出た。




26:ライーダ


さぁイッチ。俺たちと家族になろう。あったかい食事も、食卓も、生活もここで得られるぞ




27:イッチ


ライーダの兄貴・・・




28:サクラ


なんかこの勢いで信者化させそうで怖いんだけど。うちの教祖




29:名無しのプレイヤード


少なくともこの教祖兄貴分なのは間違いないからなぁ・・・変態だけど




30:イッチ


兄貴は変態なのか!?




31:ライーダ


そうかもしれねぇ。だがただの変態じゃぇねぇんだ。博愛主義者なんだ!! 主に子供の!! ショタの!! 笑顔は!! 世界の秘宝!! そこに真実はいつもある!!!




32:名無しのプレイヤード


博愛主義者って言葉辞典で引き直してこいやwww




33:名無しのプレイヤード


自分の変態度をそんな言葉で隠すんじゃねぇwww




34:名無しのプレイヤード


イッチ騙されるな。此奴はガチショタコンだ。野郎でガチなショタコンだ。文字通りこの世界で人生を捧げてショタの為に生きてる化け物だ。




35:サクラ


孤児院経営してるのは本当だよ~来るならおいで。スタッフはいつでも歓迎。その後は自己責任だけど




36:名無しのプレイヤード


そのごって?




37:名無しのプレイヤード


あぁ!!




38:名無しのプレイヤード


ネタ古っ!!




39:名無しのプレイヤード


宗教にどっぷりつからないかどうかの自己責任。教祖はそこのライーダ。そして地味にショタコン拗らせて覚醒した人外枠。




40:名無しのプレイヤード


これに関してはガチで人外枠。PvPじゃなくてPvE基本だからランキングとかには乗らないけどガチの化け物。大地を割るぞこの変態。




41:カレイさん


公開情報なので言いますけどステータス値2000overの怪物ですよライーダさん。




42:名無しのプレイヤード


プラクロで20もいない覚醒者枠。その第一人者である意味この世界で一番有名人。




43:イッチ


え? まってごめん。ワイガチ初心者と言うか最近始めたからマジでわかんない・・・誰か教えて




44:ヤイチ


通常ステータスの合計は装備スキル込々で1500~1600くらいなんだけど、ワイらが言う『覚醒者』っていう人たちがいて、その人たちは装備抜きで2000を超えるステータス数値を持ってる。世界で明言されている数は17人しかいない覚醒者。それが『教祖ライーダ』。




45:名無しのプレイヤード


イッチ、動画サイトで『プラクロ ライーダ 覚醒』で検索かけてみな? 最初から最後まで見られるから。




46:名無しのプレイヤード


胸糞注意だけど、最後まで見たら超爽快スカッと間違いなし。




47:イッチ


ネタバレしていいから今教えて! 気になる。動画もあとで見る!




48:名無しのプレイヤード


そういう事なら概要だけ話そう。


『町壊滅させられるんじゃね?』なんてとち狂った発想したクランがあってそいつらがNPCプレイヤー関わらず大虐殺し始めたんよ。


んで結構な数のプレイヤーがそいつら粛清するために動いたんだけど、そこのクランPvP専門・・・と言うかPKクランだったからめっちゃ対人戦強いんよ。だから止められなくて。




49:名無しのプレイヤード


当時まだ普通だった(?)ライーダも参戦したんだけど当然負けるじゃん? 何とかしたプレイヤーは何度も挑むじゃん? そんな時にショタが泣いてるじゃん? PKクランが笑顔でショタの首切るじゃん? 次のターゲットに親子選ぶじゃん? 親殺すじゃん? 超笑顔なの。クソが。




50:名無しのプレイヤード


その光景をまじまじと見たライーダがぶち切れて気が付いたらなんか覚醒してたの。そしてPKクラン全員一人で片づけたの。一騎当千とはまさにライーダの為にあると言っても過言じゃなかったね。




51:ぞうもつまる


覚醒条件は不明だけど、覚醒するとステータスからレベルの概念が無くなって事実上無限にステータスが上がり続けるようになるの。しかも覚醒者だけが使えるスキルが有ってウチの教祖の場合は『絶対王者』『王座ノ眼』っていうスキル。『絶対王者』は相手のステータスが高ければ高いほど自分を強化し進化するって言う壊れスキル。『王座ノ眼』は対象を捉えた眼を潰されない限りどこまでも追跡して、転移するスキル。逃げも隠れもこのスキルの前では出来ないからライーダはその虐殺連中をリスキルしまくったの。イン確認したら即座に。




52:名無しのプレイヤード


結論。ゲーム恐怖症になるほどライーダに殺される。ライーダは一年間ずっとそいつらをキルし続けたの。ほぼ毎日。しなかったのはインしなかった数時間くらい?




53:イッチ


え?待ってそれチートじゃないの?




54:名無しのプレイヤード


うんうん。最初はそう思うよね。けどマジだ。本物だ。チートじゃない。




55:カレイさん


『殺されたすべてのショタの為に、あいつらは根絶やしにするだけじゃ済まさねぇ』ってキレてひたすら毎日毎時毎分毎秒ってレベルでキル取りに行ってました。帰ってきて最初の一言は『あのごみ共の命がショタの死んだ魂の浄化に・・・いやごみをショタに近づけるのは重罪だわ。やっぱ細胞一つ残さず殺しつくす』だったのは本当に怖かった。


おかげで覚えちゃったもんね。一言一句しっかりと。




56:名無しのプレイヤード


あと有名な覚醒者はシロマサさんか?




57:名無しのプレイヤード


何があって覚醒したかは聞いてないし、教えて貰ってないけど確か防御力耐魔力合計値2000超えてるんだっけ?


覚醒者のスキルは確か『紺碧ノ鋼』と『守護聖帝』だったはず。


『紺碧ノ鋼』は一定範囲内を自分の防御力と対魔法力を加えた数値の防壁を展開するスキル。持続時間は知らんけど二時間は持たせてた。


『守護聖帝』は完全なターゲットロック。視線含めて思考すらシロマサさん以外考えられなくなるらしい。


普段は楽しむために封印してるけどメインシナリオの時は遺憾なく使ってくれるよ。あと加速思考適応者でもある。あの人PvPになったら固い。硬い。堅い 早い! つまり抜けない。




58:名無しのプレイヤード


マジで数分先を見てるんじゃないかってくらいの反応速度で防御してくるからタンクとしてはトップ。別名はスキル名からそのまま『守護聖帝シロマサ』。




59:名無しのプレイヤード


おっと覚醒者の話ならワイのイチオシ雷華さんも紹介するぜ!!


別名『雷撃女王雷華』のクラン仁義組の構成員! 覚醒者スキルは『加速ノ雷』『雷切閃光』!!


ステータスは俊敏性1500overの最速の女!! 


そこに『加速ノ雷』で2100まで上昇する雷の如く走る女王!! 


『雷切閃光』は一瞬で武器を切り替える事が出来るスキル!


ただし切り替えた時の質量は残るから質量を持った残像で相手をぶち抜く!!


それらを完全制御してるから目を付けられたら死んでましたなんてことは当たり前!!


雷華さんの前に出る=即死!!


あ、ちなみに普段は使ってないってさ。メインシナリオ進めるときにヤバくなったら使ってる。




60:名無しのプレイヤード


クラン加入してて有名な覚醒者はこの三人だな。クラン所属だから比較的にクランハウス行けば会えるし、連絡着くし、割とみんなフレンドリーだから話せば色々世話焼いてくれる人達。仲良くなって損はない人たちだから絡みに行くとよろし。キャリーもしてくれるから素材集めの時とかすごく助かる。




61:ライーダ


分かったかイッチ。俺は不正などしない全てのショタの為に生きている漢なんだ。そしてこれからお前の家族になってやる漢だ。来いよウチの孤児院。家族が待ってるぜ?




62:名無しのプレイヤード


言葉の端端ににじみ出る狂気さえなければライーダも無害。




63:名無しのプレイヤード


まぁ覚醒者がバランスブレイカーなのは認めるけど、PK連中にはかなりの抑止力になってるのは事実。と言うかもういないのが考えられないほどの抑止力。いないと第二の虐殺とか起こる可能性十分ある。

あと邪神相手はマジいないと話にならん位の戦力。一人いるかいないかで話変わる。覚醒者が7人以上揃ったら負ける事は今の所ない。




64:名無しのプレイヤード


そういう訳だイッチ。話は逸れたがそういう事だ。わかったか?




65:名無しのプレイヤード


親子システムは無いけど孤児院はある。スタッフは常に募集してる。けど教祖の甘言には注意しろ。これが今日覚えるべきことだ。おーけー?




66:名無しのプレイヤード


あれ?そういえばイッチどこ行ったんだろう? 書き込み無くなったけど?



67:チーザー紫


なんでオメェら俺様の名前あげねぇんだよ



68:ルーク


姉ちゃん怖いからじゃないの?



69:名無しのプレイヤード


チーザーネキ紹介とか新人には劇薬すぎるし・・・



70:チーザー紫


愚弟はシバく。>69も見つけたらぶっ殺す






・・・・


・・・


・・







122:イッチ


俺にも家族が出来たよ




123:ライーダ


今日からよろしくな! イッチ!!




124:サクラ


よろしくー




125:名無しのプレイヤード


あかん。




126:名無しのプレイヤード


イッチ・・・まぁ本人が幸せならいいよ。




127:名無しのプレイヤード


まぁうん・・・孤児院”は”まともな運営してるから・・・うん。



掲示板回は前作から続投してるキャラ、ライーダがショタに目覚めたお話。

あと覚醒者が人外的プレイヤーの別称。これ作者の設定では『別視点の主人公』ですので皆さんの想像とかで『俺が最強』を存分にやってください。

そしてやった結果を感想として私に教えてください。それを糧にして私は次の話を書きます。


因みに、

ピンクダイヤモンド。石言葉は『完全無欠の愛』

アイオライト。石言葉は『初めての愛』

インペリアルトパーズ。『友愛』『希望』

小指に指輪を付ける『願いを叶える』あるいは『自分の力を高める』


等の意味があるみたいです。関係ないかもですけどね(すっとぼけ)



感想・星評価・レビューにブックマークにいいねなど、作者月光皇帝の私の大好物です。承認欲求モンスターなので!たくさんください!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 石言葉の意味に囚われすぎて冷静さを失うマイさんは可愛らしいですね。普段の様子を思い返せば家族愛だとわかるでしょうに。 [気になる点] 果たしてイッチ氏はショタコン教に入信してしまうのか。家…
[良い点]  成る程石言葉……これはマイさん発狂も仕方ないか?それはそれとして、皆良いアクセ選んだね。 [気になる点]  私の推しのハルナちゃんは大弓ですか……ふむ、ゴザイの兄さんが居るから武器類の供…
[良い点] 伝説って? ああ!それってハネク○ボー? こうゆうネタは元ネタを知ってると脳内再生されて色々楽しい [一言] 止めて貰えて、そして受け入れてもらえる先があって良かったね イッチ
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