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ただの悪口(三十と一夜の短篇第81回)

作者: 錫 蒔隆

毎年暮れになると、一年を一文字で表わそうとする。

知性劣化の顕われ、日本の凋落も頷けるわけである。

去年の一文字は「戦」、戦争あったのは去年だけか。

二〇〇一年も「戦」、これは立派な差別じゃないか。

「日本人はいませんでした」と同じ他人事なのにね。

日本人が日本人の安否を案じるのは、あたりまえだ。

二年まえの「密」だかは、もうよくなったみたいだ。

五輪の年は「金」、金銀銅以下には価値なんてない。

夏が暑けりゃ「暑」、春秋冬は存在しませんでした。

日本が滅びた暁には、某国主催で「滅」とするのか。

この珍行事を一字で表わすなら、品性下劣の「下」。



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― 新着の感想 ―
[一言] 今年の一字は大っぴらにやるものじゃないとは思います。 あえて、マニアックな漢字書いて、おいおいなんだよそれ、って朗らかに笑って、ああ、そういう意味があるんだな、ってお坊さんの法話付きにすれば…
[一言]  主催者が漢字検定協会で、漢字一文字は応募で選ぶと解っていても、お寺のお坊さんが書くには「ヘンテコ」な字だなあ、と毎年ニュースで見ておりました。  震災の年の漢字は「絆」。悟りの妨げとなる現…
[一言] ただの、なんて謙遜なさらずとも。まー、貶すなら代替案をとか言う人がいるのだから予防線も必要になるのかもです、今年の漢字、賢者目線への興味で見ておりますが。知性を劣化させてるのは判定した側それ…
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