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魔王様の隠し事  作者: 木に生る猫
みんなで騒ぎましょう
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お祭りの名称

思い付きで書くって、難しいですね。

この作品はこのまま書きますけど、次の作品はプロット作るかもですね。

美味しい料理を食べてご満悦なリウは続いて研究室へと向かった。

研究の見学と、ついでに書類の受け取りのためである。


「研究は順調~?」


そう言いながら研究室へと入ってきたリウを研究員たちが歓迎し、今している研究などを説明し始める。

ちなみにリウは基本的に研究の報告を受けるだけで、研究そのものに関与することはない。

というのも、〝情報網羅〟を所有するリウは知ろうと思えばなんでも知れてしまうからだ。

それでは面白くないし、なにより研究員の仕事を奪ってしまう。

また、〝情報網羅〟を使わずともリウは長く生きてきたため知識量は相当なもの。

リウ一人で解明できてしまうことや元から知っていることもあるだろう。

そんなわけで、リウは研究には関与しないのだ。

したとしてもアドバイス程度である。


「リウ様、現在我々は魔力の元となるエネルギーについて研究しておりまして……!」

「あら、自力でそこまで解明したのね」

「やはりリウ様はご存知でしたか!」


目を輝かせた研究員にリウが微笑み、どこまで研究が進んでいるのかを尋ねた。

すると、研究は難航しており今のところ魔力の源ということまでしか分かっていないと少し落ち込みつつ告げる。


「そこまで分かっただけでも凄いことよ。ご褒美としてそれの正式名称を教えてあげる。研究員としてはちょっと気になるんじゃないかしら? 識別しやすくなるだけで研究には役に立たないと思うけれど」

「正式名称……! 是非とも教えて下さい!」

「正式名称は魔素。普通に魔力の素ってことで魔素らしいわよ」

「……らしい……ということは、もしや創世神様から!?」

「ええ、そうね。聞いてもいないのに教えられたわよ」


少しむすっとしながらリウが頷いた。

そして、研究員を纏めているリーダーから書類を受け取り確認すると、その場で書類に許可するという旨を記しリーダーに返した。

執務室に戻り、軽く書類を整理してから脳内でスケジュールを確認するリウ。

数時間後に視察を行うことを思い出したリウは、とりあえずイルム王国国王ウィズダム・イルムに出す招待状を準備し始めた。

それが終わると、次は各魔王への招待状を準備し始める。

そうして時間を費やしていると、いつの間にか視察の時間になっていたらしい。

レアに促されてリウが服を整え、視察を始めた。

既にお祭りを行うことは告知しているので、街も少し騒がしく早速とばかりにお祭りを利用して稼ごうと目論む商人たちも居る。

別にそれは自由なのでリウは儲けているらしい商人を見てニコニコとしていた。

お祭り関連のものが増えれば、それだけお祭りも盛り上がるからである。


「賑やかねぇ……」

「そうですね! あ、お祭りにちなんだクッキーがありますよ」

「買う!」


リウがクッキーを購入しレアと一緒に堪能しながら視察を再開した。

賑やかな街中を歩いている途中、ふとレアが呟く。


「そういえば、お祭り開くとは告知しましたけど……なんのお祭りかは言ってませんね。というか正式名称は決まってない……」

「……あ」


忘れていたらしい。

そして、視察を続けつつもお祭りの正式名称の案を考え始める二人。


「ん~……建国祭とか」

「それはちょっと違うんじゃないかしら。国を建てたのはちょっと前だし。でも別で建国祭をするのはいいかも」

「うー……国が認められた日、国認祭? あとは、えーと……国が……正式に樹立した日、樹立祭……国家樹立祭……こっちはなんか違いますね。案の一つとして国認祭はどうでしょう?」

「そうね、それは第一候補でいいと思うわ。樹立祭は……でも樹立したっていうのは違う気がするのよね。でも国認祭は……いえ、国認記念祭……無駄に長くしただけね」


とりあえず第一候補は国認祭ということで二人は視察を続けた。



二人は城に帰るとすぐに仕事に取り掛かった。

時間的に会議は開けない、というか開いてもみんなが集まることができない時間帯なので早く時間を潰そうというわけだ。


「レア、これディーネの執務室に届けておいて」

「あっ、はい。了解しました」


しかし、二人は集中力が凄まじいので会議を開くことができる時間は過ぎ、そもそもお祭りの正式名称のことも忘れてしまう。

そして普通に仕事を終え、色々と忘れて眠りについてしまった。



そして、翌日の早朝。

リウが仕事をしているときにお祭りの名称のことをふと思い出した。

そして、若干頬を引き攣らせながら時間を確認し、みんなが起きて仕事の準備に取り掛かろうとする時間に招集をかける。


「みんな、お祭りの名前考えて……あ、レアの候補が確か……国認祭よね。どう思う?」

『面倒だしそれでいいんじゃない? 楽しんでお祝いできればいいんだからそんな拘る必要ないでしょ』


というディーネの声により、リウも確かにと思い、それに加えて思いの外賛成が多かったのでお祭りの名称は国認祭に決まるのだった。


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