第6話.喚びました
気がつくと、平原に送られたようだ。
夢…か?
そういえば
ティファ?
やっぱり夢だったのだろうか
『呼びましたか?主』
良かった。夢じゃない。
『それで主、どうしました?』
「あ?あぁ、気付いたらティファが居なくてな」
『大丈夫ですよ、主の側にいますよ』
-----
---
-
「さて、街道のようなものは在るんだが、どっちに行ったら良いんだかな…」
『友達を喚んでも?』
「こんなところに呼んでも大丈夫か?」
『それは大丈夫ですよ、衛星なので』
「え?衛星?」
『はい、私の機能を補うためには必要な存在です』
あ、カーナビか。
『喚びますので、主、ステータスウインドウを開いてもらえますか?』
「あ?あぁ。ステータスウインドウ」
-Message Log-
空間魔法を発動しました。
時空魔法を発動しました。
転移門パス接続開始……………
接続しました。
交信中……………。
交信が終わりました。
-----
『限定召喚!』
そう良い放つと、2つの光が浮かび上がり
やがて人形に変わった。
- 『おお、シロタク殿、お久しぶりじゃの』
- 『シーちゃん久しぶりー』
「シーちゃん?」
- 『あー、君が元凶のシライ スグルかい?』
「げ元凶って、な何のことだ」
『ちょっとミーちゃん、やめて。』
- 『シーちゃんが言うから一旦は引き下がる』
「いや、え?なに」
紳士と少女が現れた。
『来てくれてありがとう』
- 『なに、某は退役した身じゃからな。シロタク殿の行き先が分からず心配じゃった』
- 『そうだよ、こいつに巻き込まれて次元の裂け目に落ちちゃうなんてさ』
『それは良いの!それに私には今はティファって名前があるの』
俺に巻き込まれた?
『主?、気にしないでくださいね』
「え?、あぁ」
『喚んだのは、お願いががあるからなの』
- 『ほほう、某にも役に立つことが?』
- 『シーちゃ、ティファの言うことだから、聞いてあげても良いよ?』
喚ばれたのは観測衛星のラン◯サットと、航法衛星のみち◯き。
この二人には専ら地形や位置を確認するためにお願いするようだ。
『主、とりあえず何かお願いしてみて?』
「いいのか?」
ミーちゃんが威嚇の体勢をとっている。
ランちゃん、ランドさんが落ち着かせている。
「といっても現状だと、ここが何処か、あと近くに村や街があるか知りたいだけなんだが」
- 『おまかせください。さ、ミーも行きますよ』
- 『わかったよー、行くよ』
瞬間、目の前から消えた。