第55話.筒抜け
異世界に来たら95年間も同じ刻を繰り返す人々の想いで構成された異空間でした。
運送報酬を貰い損ねました。
運送業の開業できたと思ったら、存在すら無かった事になりました。
「あの、スグルさん?」
異世界のお約束?
何それ美味しいの?
『主?』
踊らされてただけじゃん
人を運びたいんだよ
物を運びたいんだよ
過去の想いを運ぶって何よ
人・物を運ばせてよ
そもそも時間軸がおかしいよ
95年間放置された街?
ゴーストタウンじゃん
待て待て、疫病で滅んだんだろ?
亡骸は誰が弔った?
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「えーっと、スグルさんがあんな状態なので、こちらで話を進めましょう」
『そうですね』
「「「はい」」」
「お三方も、この世界に残ることで宜しいですか?」
「そうですね、皆と離ればなれになるのなら、せめて生きている間は見知った人と過ごしたいです」
「私も同じです」
「で、ですっ」
「あとは、そうですね…、年齢はさすがに繰り返した95年分は無かった事にしましょう」
「そんな事が出来るのですか!?」
「出来ちゃうのです!」えっへん
「でも生活水準が大分変わったと思うのですが、私たちに適応できるでしょうか」
「そこは、ほら、スグルさんにお任せしちゃいましょう」
「大丈夫なんでしょうか」
『主は見捨てたりしませんから安心してください』
~~~~~
浄化で行けるのか?
いや、更地にして新たに街を作るか?
それこそアテラさんに頼めば…
~~~~~
『そろそろ戻ってきて貰いましょうか』
「そうですね」
『主、主、』袖をクイックイッ
「街の再興計画── ん?なに?」
『えっと、再興計画は後にして、ネフカさんたちの件を先に決めましょう』
「あ、あぁ…、えと、それでどうなるのかな?、対外的に。一度、死亡した扱いだよね王国の記録では、さ」
「それなんですが、王国側と話し合う必要がありますね。ただ、アテラさんの話だと、今、この状況がらいぶ?されてるようで」
「ちょ、ちょっと待って、ライブ?、え、中継?、誰が?」
「それは私の権限で、ティファさんと、ランドさんに依頼しました」
「ちょ、何て事してんの!、え?国王様に見られてた?、マジで?」
「という訳なんですが、エステリア国王殿、過去の呪縛から解き放れた者共の戸籍を戻してくれませんか?」
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あの方がアテラ様か、肖像画とそっくりじゃの。
過去の記憶は無くしているか…
【「という訳なんですが、エステリア国王殿、過去の呪縛から解き放れた者共の戸籍を戻してくれませんか?」】
「よかろう、領民が戻るのは嬉しいからな。領地問題も解決できるし一石二鳥じゃ」
【「ありがとう、ございます」】
「ただ、条件があるな」
【「条件ですか?」】
「あぁ。先ほどスグルが申されていた再興計画というのを実行して貰いたい。その中に、スグルの希望する土地取得を組み込むと良い」
お読み頂きありがとうございます。
地域の土木技量を量るには、車道や歩道を見れば良いと誰かに聞いた事があります。
走りやすさや歩きやすさですね。
完成直後は判りませんが、対応が悪いと波打ってきたり水捌けが悪くなったりとか出てくるそうです。




